随分前にTVニュースでこんな話を聞いたことがある。
「数学的解析から導き出した定理によれば、まず12人と交際し別れる。その後に探せば、13人目に理想の結婚相手が見つかるだろう。」これはオーストラリアのある数学者が提唱したことらしい。
12人と交際することが現実的かどうかは、その人の力量や資質によるだろうが、この理論を聞いたときにまず頭に浮かんだのはトランプのキング(K)とクイーン(Q)だった。
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今まで百人一首の歌を何首か紹介したが、今回は百人一首中で私が最も好きな歌を紹介する。たぶんこの歌が好きな人は多いだろう。
百人一首No.46
「由良の門を 渡る舟人 かぢを絶え 行方も知らぬ 恋の道かな」 曽禰好忠(そねのよしただ)
(現代語訳)
由良の門(海峡)を漕いで渡る船頭が舟の櫂を無くしたかのように、私の恋は何処へ向かうことやら、それは私にもわからないのである。
(英訳)
1)
My love is wondering,
Not knowing where and how it is going,
As well as a boatman sailing over Yura Strait
Is drifting about in the sea, having lost his rudder.
2)
Like a mariner
Sailing over Yura's strait
With his rudder gone:
Where, over the deep of love,
The end lies, I do not know.
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