「妖怪の町」(”Town of weird creatures”) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

「妖怪」を英語で”apparition”, “specter”, “weird creature”などという。今回の旅の目的地の一つ「妖怪の町」は、出雲神話の神々に彩られた島根半島の東端にあった。


国道431号の「境水道大橋」が島根県松江市と鳥取県境港市を結んでおり、橋を降りて少し走ると「妖怪の町」が見えてきた。


夏休みでもありまた妖怪は季節にもマッチするためか、男女を問わず子どもから大人まで相当な数の観光客で町は溢れていた。


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あちこちに水木しげる氏の妖怪をかたどったブロンズ像があったが、歩いている観光客がだんだいずれかの妖怪に見えてくるのが面白い。車を停めて自分も妖怪の仲間に入った。商店街の他、メインの観光スポットが「水木しげる記念館」である。


http://www.sakaiminato.net/mizuki/


記念館の中で放映されていたプロモーションDVDの中で水木氏が面白いことを言っていた。


「・・・たしかに妖怪はこの町に富をもたらしたが・・・あと10年もすれば町は妖怪に完全に征服されるだろう・・・おそらく現在の町おこしスタッフの中にも人間のふりをした妖怪が一匹か二匹紛れこんでいるにちがいない・・・云々」


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前日に出雲大社に参詣して出雲に一泊、朝方美保関の灯台から山あり海ありの風光明媚な景色を眺めながら町に入ったが、どうも「妖怪との縁結び」という妙な旅になったようである。

流離の翻訳者 果てしない旅路はどこまでも-境水道大橋