「蜘蛛恐怖症」 “arachnophobia” | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

2か月程前に結構大きな蜘蛛を見た。どこで見たのか覚えてない。ただ何か悪さをするものでも無く、どう見ても毒性も無いようたっだのでそのまま捨ておいた。「虫」はこちらが攻撃しない限り基本的に人を攻撃したりしない。


その蜘蛛を見て以来、異なる3人の友人から連絡が入った。皆久しぶりのものである。また思わぬ良い出会いが2つあった。


昨日の朝、昔通った英会話学校の生徒の一人(たぶん若い女性)が言ってたことを思い出した。「蜘蛛を見ると友達がやって来る・・・」。それを聞いたときは「どこかの国の諺だろうか?」と思ったが、そんな諺はネットで調べても出てこないようである。


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蜘蛛は英語で”spider”だがこの単語を使用した慣用句は見当たらない。随分前の映画で「アラクノフォビア」というものがあったがみてはいない。”Arachnophobia”とは「蜘蛛嫌い、蜘蛛恐怖症」のことである。


「・・・恐怖症」という場合に使う”-phobia”という単語(接尾語)の定義は以下の通りである。


A phobia is a very storng, irrational fear or hatred of something.

「特定の物に対する非常に強い非合理的な恐怖または嫌悪」


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また”spider = arachno (arachnid)”となる理由は、「アラクネー」(”Arachne”という名前のギリシャ神話に登場する女性に因んだもののようである。


「アラクネー」は織物の名人で、その技術で女神”Athena”に挑戦した。だが敗北し「蜘蛛」に姿を変えられたという。


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蜘蛛の巣=織物という発想である。また日本語でも「縁を結ぶ」などと言うが、どうも「縁」と「織物」とは古来から関係しているらしい。そんなことを感じる。


流離の翻訳者 果てしない旅路はどこまでも-Arachne