時々何にでも効く薬、つまり「万能薬」があればいいなと思う。でもそんなものはありはしない。
この万能薬を英語では”panacea”という。定義は以下のとおり。
“Panacea”
If you say that something is not a panacea for a particular set of problems, you mean that it will not solve all those problems.
「特定の(一連の)問題群のすべてを解決できるような解決策」
定義が否定文であることから「本来そんな便利なものは無い」ということが前提となっているようである。以下に例文を挙げておく。
Membership of the EERM (European Exchange Rate Mechanism) did not work as a panacea for
「欧州為替相場メカニズム(EERM)のメンバーであることは、イギリスの経済問題解決の万能薬としては機能しなかった」
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「万能薬」に似たものに「不老不死の薬」というものがある。こちらは英語では”elixir of life (immortality)”という。”Elixir”は別に商標名ではない。
「秦の始皇帝」(”Emperor Qin Shi Huang of the Qin Dynasty”)が、「徐福」(”Xu Fu”)に命じて、不老不死の薬を求めて東アジアのあちこちを巡らせたのは紀元前3世紀のことであった。日本にも「徐福」の足跡を示す史蹟があちこちにある。