「朧月夜」 | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

今日も気温は30℃近くまで上がったようである。今年は冬の終わりから早春、春の盛りそして初夏までがあっという間に過ぎたような、逆にやたら長かったような妙な印象を持っている。

自分にとって、この2ヶ月程はある意味人生の節目だったはずであるが、毎日震災のニュースが報じられる中果たして仕事でも勉強でも何をやってたのか?のような「自責の念」のようなものが湧いてくる。

でもこれも以前ブログに書いた"survivor's guilt"の一つだろう。結局人はなすべきことを日々やっていく他はないのである。

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少し気持ちを変えるために「本来なら春の盛りのうちに感じていたかったこと」を思い出させてくれるような曲を紹介する。小学唱歌であるが、今日は可愛い声のアイドルが歌う。

自分が幼かった頃を思い出してそっと耳を傾ければ、少しは気持ちも楽になるだろう。


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「朧月夜」

菜の花畠に 入日薄れ
見わたす山の端 霞ふかし
春風そよふく 空を見れば
夕月かかりて にほひ淡し

里わの火影も 森の色も
田中の小路を たどる人も
蛙のなくねも かねの音も
さながら霞める 朧月夜