「第五の要素」 "quintessence" | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

実はこの単語、45年前にある外国人の英会話講師から教えてもらったものである。当時翻訳の勉強のかたわら、単語力増強のために(というよりは単なる遊びで)「英単語クイズ」というのをやっていた。


これは例えば ”What C- is the style of cooking that is characteristic of a country or district?” という質問に対して答えの”cuisine”を答えるというゲームである。


これをAZまで、また品詞ごとにやれば結構印象的に単語が覚えられる。単語のレベルは我々の間では”difficult and useful”と決めておいた。”Useful”でない単語は覚える意味は無い。


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このゲームの中で名詞の”Q-”の時に相手方から出てきたのが”quintessence”という単語である。英英辞典の定義は以下のとおり。


“Quintessence”

1) The quintessence of something is the most perfect or typical example of it.


「ある物の最も完全かつ典型的な例」


2) The quintessence of something is the aspect of it which seems to represent its central nature.


「ある物の主要な性質を代表する側面」


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“Quint”は数字の5に関連した語である。これに関連して英和辞典に以下の記載があった。


《古代哲学》第五元素(四元素(earth, air, fire, water)の外にあり万象に拡充して宇宙天体を構成すると考えられていた要素)


果たして”useful”な単語だったのか?