サバイバーズ・ギルト(survivor's guilt) | 流離の翻訳者 青春のノスタルジア

流離の翻訳者 青春のノスタルジア

福岡県立小倉西高校(第29期)⇒北九州予備校⇒京都大学経済学部1982年卒
大手損保・地銀などの勤務を経て2008年法務・金融分野の翻訳者デビュー(和文英訳・翻訳歴17年)
翻訳会社勤務(約10年)を経て現在も英語の気儘な翻訳の独り旅を継続中

昨日、無意識に動詞”survive”を取り上げたばかりだったが、今朝のニュースで東日本大震災の”survivor’s guilt”について報じられていた。


サバイバーズ・ギルト(survivor's guiltとは、戦争や災害、事故、事件、虐待などに遭いながら奇跡の生還を遂げた人が、周りの人々が亡くなったのに自分が助かったことに対して、しばしば感じる罪悪感のことを指し、「生存者罪悪感」などに訳されるようである(Wikipediaによる)。


自分にこのような経験が無いためピン来なかったが、以前にJR福知山線の脱線事故(2005425日、今日からちょうど6年前)の生存者が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)のために今でも電車に乗れないという状況を特集していたTV番組のことを思い出した。


震災は生き残った人々の心にも暗い影を落としている。


以下に英語での定義の一部、および下手な和訳を記載しておく。


Survivor’s guilt or syndrome is a mental condition that occurs when a person perceives him- or herself to have done wrong by surviving a traumatic event when others did not. It may be found among survivors of combat, natural disasters, epidemics, among the friends and family of those who have committed suicide, and in non-mortal situations such as among those whose colleagues are laid off.


「生存者罪悪感」または「生存者症候群」とは、人が心的外傷を伴う出来事において、他人は死んでしまったのに自分が生き残ったことについて、自分自身何か悪いことをしてしまったと考えるときに起こる精神的な状態を指す。戦争、自然災害、疫病の生存者の間、自殺者の友人や家族の間、および同僚が解雇された人々の間など、死に至らない状況にも見受けられる。