これら3つの単語を知ったのもこの順番だろう。”subsidence”は動詞の”subside”ではなく名詞の方が先に”land subsidence”=「地盤沈下」という日本語で出てきた。
ただ動詞”subside”を使う機会は殆ど無かったが、意味は「沈下する、静まる、おさまる」である。
The pain had subsided during the night.
「痛みは夜のうちにおさまった。」
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一方で“subsidiary”, “subsidy”はともにビジネス用語で、これらを知ったのはここ10年以内のことだと思う。
”subsidiary”は形容詞としては「補助的な、従属的な」という意味だが、名詞の複数形”subsidiaries”で「子会社」という意味に使われるケースが最も多い。一方で「関連会社」は”affiliated companies”であり、両者の違いは日本語としてもよく理解しておく必要がある。
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“subsidy”は「補助金」という意味である。しかしこれの動詞は”subside”ではなく”subsidize”という語である。形は似ているが”subside”では意味が通らない。
“subsidize”は「助成金を支給する」という非常に具体的な動詞である。また「助成金の支給」は”provision of subsidies”でも良いが”subsidization”という名詞もある。
形は似ているがそれぞれ意味が異なるので注意が必要である。
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最後に、接頭語“sub-“型で”subdue”という動詞があるが、これは「征服する、鎮圧する」という軍事的な意味合いの強い用語である。
誰が英訳したのか知らないが”Barbarian Subduing Generalissimo”が何のことかわかるだろうか?実はこれは日本語の『征夷大将軍』のことである。