一昨年4月の改編で廃止された、都営バス「墨38」。全線が墨田区内を走り、まさに「墨田区に生まれ、墨田区に死した」系統といえます。

で、終点だった「東京都リハビリテーション病院」バス停は、この系統が廃止されてから発着する便がなくなり、廃止されてしまいました。

 

東京都リハビリテーション病院の場所はこちら↓

 

 

 

 

この地図でピンを打ったところの、ほんの少し斜め下の道路に、そのバス停はありました。

 

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在りし日のバス停(☆)

 

それが現在(平成29年4月2日)はこうなっていました↓

 

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全く整地された

 

最初の写真とほぼ同じ場所からの撮影ですが、バス停ポールもベンチも屋根も取り払われ、ここをバスが発着していたころの面影は全くなくなってしまいました。

 

反対側から望んでみます。

 

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すっかり綺麗になっている

 

もう2年も経つので撤去も致し方なしですね。

 

ちなみにこちらが廃止直後↓

 

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平成27年4月の状態(☆)

 

このころは廃止直後ということもあり、バス停ポールの「行燈」の看板を反転させて標記を見えなくしただけとなっています。

その7ヶ月後がこちら↓

 

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平成27年11月(☆)

 

このときは屋根がなくなっただけでした。

それが今や…。

 

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痕跡は全く無し

 

完全に消されてしまいました。

 

現在はまだ縁石の色の違いなどで、辛うじてここにバス停があったことが分かりますが、これも時間の経過とともに同化していってしまえば、分からなくなってしまいます。これで完全に、東京都リハビリテーション病院バス停の痕跡も、「墨38」が走っていたことを示す面影も、全く消え去ってしまいました。

以前にも申しましたが、バスの路線廃止は鉄道以上に痕跡が残らないもの。その痕跡を記録するのも、趣味者の務めではないかと思います。

 

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※ 当記事で使用している写真のうち☆印を付したものは、以前の記事からの転載です。