まったくもって遅ればせながら、7月下旬発売の鉄道趣味誌の書評を。

 

 

まずは「鉄道ピクトリアル」(RP)。

特集は「惜別 東急電鉄8000系」。

東急には狭義の8000系は既になく、残っているのは8500系、それも10連1本だけですが、その1本も来年1月の退役が決定しております。そのような中、この特集は実にタイムリーなもの。中でも圧巻は、「東急8000系日記 2016~2022」。8000系列各編成の運用離脱の記録が克明に記載されています。8000系列の足跡を振り返るには十分な一冊といえ、東急ファンとしてはマストアイテムといっていいだろうと思います。流石RP誌、という感想しかありません。

 

次に「鉄道ファン」(RF)。

 

 

本誌発売前にネットで告知を見た際、特集のタイトルを見て我が目を疑い、ある危惧を抱きました。そして本誌を手に取って内容を見て、その危惧は的中しました。

それは「オールドファンの昔語りになってしまっている」こと。

「ブルートレイン」(ブルトレ)が歴史の上だけの存在になって久しいですが、ブルトレの全盛時代を知らない若い愛好家に対し、当時の状況を伝えることは、むしろ鉄道趣味誌の使命に適うものであり、管理人も大いに必要なことだと思います。

しかし、それなら単なる昔語りになどせず、例えばブルトレの黎明期(20系登場時)、発展期(昭和47年~50年くらい?)、JR化後~衰退期といったような形で誌面を構成すべきではなかったかと思います。

にもかかわらず、オールドファンの昔語りに堕してしまっては、若い愛好家にブルトレの歴史的意義など理解されようもなく、かえって「爺が昔話をしてやがる」という目で見られてしまいます。

あるいは、こうも言えるかもしれません。出版社は、若年層を切り捨て、確実に収入が見込める年輩層重視に舵を切ったのではないかと。その理由は、若年層の購買力の低下(可処分所得の減少)。現在の若年層はかつてに比べ、趣味・娯楽にかけられる費用が減少しているといわれます。勿論、新しい娯楽(ネット動画など)とのシェアの奪い合いもある。このような現状の下、毎月1000円超を雑誌代に費やせる若年層がどれだけいるかという話にもなります。それならいっそのこと、商売になるかどうか分からない若年層を切り捨て、確実に商売になる年配層に軸足を置く紙面づくりをしようと。

しかしこれは、短期的には良いかもしれませんが、長期的には安楽死しかもたらしません。現在の売上げは確保できても、新規顧客が入ってこなくなれば、将来的には先細りになるだけですから。それでなくても鉄道趣味界の高齢化が言われている昨今、鉄道趣味の入口の一つである雑誌が、このままでいいとは思えません。ましてRF誌は、初心者の入口の役割をも果たしてきたはず。その役割を放棄するということなんでしょうか。

とはいえ、このような「青臭い書生論」も、「商売」という錦の御旗の前には、はなはだ無力でしかない。「だって売れなければ意味がないだろ」と言われれば、返す言葉がありませんが。しかし「出版」って「文化」じゃなかったんですかね。

 

◇関連記事

 

またの名を手抜きエントリ(´・ω・`)

 

鉄道趣味界あるいは東海道新幹線ヘビーユーザの間では夙に知られた「シンカンセンスゴクカタイアイス」ことスジャータアイス。このアイスが一般メディアに取り上げられた際、なぜスジャータアイスは非常に硬いのか? という取材者の問いに対し、製造元のめいらくでは「味の濃厚さを出すため配合する空気を少なめにしている」と回答していたのを記憶しています。つまり、アイスクリームは触感のために空気(気泡)を混ぜ込むのですが、スジャータアイスの場合はその混ぜ込む空気が同業他社のそれよりも少ないのだそうで。

 

人気を博している「シンカンセンスゴクカタイアイス」ですが、問題がひとつ。

このアイスは「のぞみ」「ひかり」の車内販売または一部の駅の売店でしか買えず、「こだま」ユーザーには縁遠くなってしまいました。「こだま」には車内販売がありませんので。

そこで…というわけでもないのですが、東京駅東海道新幹線ホームに「シンカンセンスゴクカタイアイス」ことスジャータアイスの自動販売機が備え付けられました。

 

自販機としては普通

 

しかし管理人がこの写真を撮影したときは、故障中だったのですよorz

そのため、この自販機で「シンカンセンスゴクカタイアイス」を買うということはできませんでした。

 

【おことわり】

当記事は08/07付の投稿とします。

先日阪急電鉄(阪急阪神ホールディングス)大本営から、以下のとおりの発表が出ました。

全駅にホーム柵を設置すると同時に、全駅のバリアフリー化を目指すというものです。

 

 

上記リリースの詳細はこちら(PDFファイル注意)もご覧いただきたいところですが、この事業には国土交通省の創設した「鉄道駅バリアフリー料金制度」、つまり「鉄道駅のバリアフリー化により受益する全ての利用者に薄く広く負担を求める制度」を活用し、それによって集めた資金で賄うとのこと。具体的には来春から運賃を10円値上げするとのことです。

 

現在、阪急全線でホームドア(可動式ホーム柵)を設置しているのは、十三駅3~5号線(順に京都線京都方面・宝塚線大阪梅田方面・宝塚線宝塚方面各乗場)と神戸線神戸三宮駅のみとなっていますが、これを全駅に拡大するということです。ただ上記PDFファイルを見る限り、全駅が可動式ホーム柵となるとは限らないようですから、各駅停車のみの路線(嵐山線・今津線南部・甲陽線など)では、もしかしたら東急多摩川線・池上線のような「センサー付きホーム柵」の設置を考えているのかもしれません。

 

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現在はホームドア(可動式ホーム柵)が設置された十三駅宝塚線乗場

 

十三駅は京都線・宝塚線がカーブしているのに対し、神戸線は直線。今のところ同駅の神戸線乗場にはホームドアが設置されていませんが、それはホームの構造(見通しのよさ)があるものと思われます。

 

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神戸線乗場には今のところ設置なし

 

まあ、それはいいのですが…。

問題は、阪神春日野道駅なき今、「激狭ホーム」として名を馳せる中津駅のバリアフリー化。

 

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ここにホントにホームドアつけるの?

 

かなり困難な作業となることは容易に想像できますが。それはおくとしても、ホームドアが設置されれば通過列車の安全も確保できるので、望ましいことは確かですが。

それともうひとつの問題は、この駅のエレベータースペースをどこに確保するかということ。恐らくは十三側の突端だろうとは思いますが。

 

さて次に、このような「全駅に対するホーム柵の設置」をぶち上げられると、どうしても注目せざるを得ないのが、この車両の去就。

いずれも6300系ですが、1枚目は「京とれいん」として活躍する6354F、2枚目は嵐山線内ローカル運用に就く6353F。あえてノーキャプションとしますが、これらの車両の去就が注目される理由は勿論…。

 

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はい、他車とは大きく客用扉の位置が異なるからなんですよ。

もともと6300系は京都線特急用としてデビューしており、ライバルの国鉄(当時)「新快速」の153系のデッキを意識し、客用扉を車端部に寄せた構造となっています。勿論3扉の一般車とは扉位置が全く異なります。京急の2100形のように、2扉でも3扉車と扉位置が一致しているなら問題はないのですが、そうではない6300系は、間違いなく運用上の桎梏になることでしょう。現に6354Fを充当する「京とれいん」についても、ホーム柵が設置された十三駅を通過させる運用をしています。そこへもってきて、全駅へのホーム柵設置ということになっては、6300系にはもはや走る路線がなくなってしまいます。

もっとも、6300系は車齢という点で、もうすぐ50年に届こうかという年数に達していますので、ホーム柵云々に関係なく淘汰されるかもしれませんが。

 

このニュース、管理人としては、

 

① 中津駅どうすんの?

② 6300系いつまで使うの?

 

という2点に注目してみたいと思います。

 

◇関連記事(ホームドア設置前の十三駅を取り上げた記事)

 

◇同(中津駅を取り上げた記事)

 

【おことわり】

当記事で使用している写真は、全て以前の記事からの転載です。

また、当記事を08/07付の投稿とします。

綱島駅バスターミナルが変わるかもしれない。

タブレットをいじって遊んでいたら、このような記事が出ました↓

 

 

これによると、横浜市が東急東横線綱島駅東口の再開発について、都市計画決定と変更を実施したと発表、雑居ビルの並ぶ区画を一新し、複合高層ビルや交通広場を含むターミナル機能の強化を図るとしています。そしてそれによって、綱島駅名物だった「元中華料理店居抜きのバス乗り場」が消えることになるようです。

というわけで、長津田・恩田視察の帰り、管理人も見て参りました。

 

まずは、新綱島駅真上に建設される「ドレッセタワー新綱島」の建設現場から。

このマンションは、新たに開業する新綱島駅との「直結」を売りにしております。

 

まだ5階分

 

最終的には29階建てになるようですが、今のところはこのくらいの高さです。

 

ところで。

新綱島駅にはバスターミナルが作られるという話があったので、もしかするとこのマンションの1階部分に作られるのでは…と思い、1階部分をちょっと見てみました(勿論柵の外から撮影しております)。

 

バスが入るようには見えない

 

やはり普通のエントランスのようです。

この点について、冒頭の「乗りものニュース」記事のソースになっている横浜市の資料(PDFファイル注意)を読んでも、あるいはこのマンションのチラシ(管理人が現地から持ってきたもの)を見ても、1階部分がバス乗り場になるということは読み取れません。むしろ現綱島駅と綱島街道の間の土地にバスターミナルを整備するように思われます。もっとも、これも横浜市の資料が明言しているわけではありませんが、確率としてはそちらの方があり得ると思います。

 

こちらがその「ドレッセタワー新綱島」のチラシ。表面と裏面をノーキャプションで。

 

 

 

確かに新綱島駅の真上に位置しています。

 

そして、マンションとなるであろう構造物の横には、こんなものが。

 

こ れ は

 

どこからどう見ても、駅の出入口にしか見えません。隣はエレベーターでしょうか。

都心部の地下鉄駅だと、駅出入口をビル構造物にビルトインした形態のものがありますが、ここはそのような形態はとらないのかもしれません。マンション居住者と駅利用者双方の動線を完全に分離しているのでしょう。

 

これだけ見回して、あとは例の「名物」バス乗り場へ。消えるとなれば記録しておきませんと。

 

いつ見てもインパクトは強烈

 

もっとも「消える」とはいっても、現実に消えるのは令和6(2024)年のことになるので(この年には解体工事に着手することになる)、今日明日にどうこうなるというわけではありませんが。

 

「鶴03」の発車風景。

 

ここから綱島街道へ出ていく

 

ここに到着するときは、バックで入ることになります。そのときに物を言うのが誘導員さんのお仕事ですが(写真にも写っている)、この光景が見られるのもあと2年、ということになります。

来年に迫った東急新横浜戦の開業と、その後大きく変わるであろう綱島駅周辺。管理人も観察を続けていきたいところです。

そういえば綱島街道沿いには日帰り温泉「東京園」があったのですが、新横浜線工事に伴い閉業してしまいました。復活しないかな。できればサウナもつけて。

 

◇関連記事

 

【おことわり】

当記事は08/06付の投稿とします。

「東急グループ100周年記念号」の捕獲の記事、東横線編・目黒線編・大井町線編に続き、池上線編の捕獲に成功いたしました。残るは田園都市線、東急多摩川線、世田谷線です。田園都市線は遭遇しているものの写真を撮影できなかったという…(´・ω・`)

 

池上線の「記念号」編成の近影がこちら。

 

装飾がない

 

東横線や目黒線、大井町線の「記念号」にあった車体装飾はありません。管理人はこの編成に旗の台から乗車したのですが、この編成が「記念号」であることは、乗車するまで気づきませんでした。

 

車内をちょっとだけ。

 

掲出内容は他路線の「記念号」と同じ

 

池上線版の7105Fの車内は、中吊りが「TOKYU100th」で統一されていること、屋根部の両肩が「TOKYU TRAIN STORY」と「TOKYU100年絵巻」で統一されていること、またその両者の掲示物の内容が、他路線の「記念号」とほぼ同じでしたので、写真はこの一点のみとさせていただきます。

 

冒頭の7105の先頭部を撮影した場所で、眼下のJR線を撮影。

 

埼京線のE233系7000番代が走り去る

 

当記事では、7105Fの「記念号」を池上線版としてご紹介していますが、東急多摩川線にも「記念号」が存在するはず。しかし、その編成がどれなのかは分かりません。

 

【取材日 令和4年7月26日】

 

◇関連記事

 

 

 

 

 

【お知らせ】

当記事のアップをもちまして、当ブログの「東急」カテゴリの記事が990本となりました。つまりあと10本で、「東急」カテゴリの記事は1000本となりますが、その折には何か記念記事のアップを考えております。どうぞお楽しみに。