デジタルネイティブの時代 | さすらいびとの徒然漂流記

さすらいびとの徒然漂流記

ふらふら漂流するさすらいびとのように,色々な話題についてお気楽極楽,徒然なるままに…

ちょっと最近目や耳にする「デジタルネイティブ」

ということで読んでみた一冊.


この本は日本人が書いたオリジナルのもの.

デジタルネイティブについては米書の訳本もあるけど,

米国と日本ではちょっと違うからね.


内容としては,「ノンネイティブ」に向けてのもので,

バイトの子や息子との関わりから自身の経験を紹介,

そこから展開してビジネスとしてどう捉えるのか,

そして,You Tube,ニコニコ動画のような成功者と

Gyaoのような失敗者の違いは何かについて.

最後に,「ノンネイティブ」としてはどうすればいいのか,

と言う流れになっている.


全体的にはそこそこといった評価かな.

あまりネットワークやソフトウェアに近くない人が

読むには得られるものが多いかもしれない.

でも,ある程度知っている人には微妙なところ.


正直なところ「デジタルネイティブ」との関わりから

展開する話と実際に成功している話はとりあえず

繋がっているのだけど,後半のどの様にするべきか,

というところとは若干ギャップを感じる


それと映像がメインになると言うのはかなり前から

言われていることで,他にも特に新しいネタはなかった

もちろん,具体的な機器やサービス名が出ているのは

近年はそれが現実化しつつあると言うことではあるが.



これを読んでもイマイチ分からなかったのが,


なぜ「デジタルネイティブ」というのか


どうみても「ネットネイティブ」だと思うのだが.

手段がネットになっていると言うだけで,

相変わらず基本的な発想は「アナログ」のまま


音楽で例えるのなら,

クラッシック音楽を聞くのを

レコードからCDにしたら「デジタル」

と言っているようなもの.

「デジタルネイティブ」というなら

聴く音楽がクラッシックからテクノに

と言うのが本来だろうに.


肉声を使おうがネットを使おうがやっていることは大差ない.

使っているメディアが違うだけ


その辺は無意識にも理解しているからなのか,

成功するためにはどうするかと言うところでは

結局従来どおりの発想から来るものになっていたのは

さもありなんと感じたけど.

デジタルネイティブの時代/木下 晃伸
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