おかげさまで、昨日で八重洲T-BOXでの
「渡辺つぶら展ーお好み八百万神図ー」終了しました。
多くのお客様にご高覧頂きありがとうございました。
こちらの作品は
「荒神曼荼羅より眷属二柱図」
油彩・キャンバス F8 2019年
こちらの作品は、
三重県松坂市愛宕町にある上福院滝泉寺(真言宗、本尊・愛宕大権現)から、三重県多気郡柳原の千福寺(真言宗、柳原観音として知られる)に伝わり、個人蔵となった、室町時代中期の仏画を元にしています。
『金沢文庫研究第339号』
「個人蔵・荒神曼荼羅について」 高橋悠介より抜粋
その曼荼羅では、三宝荒神の他、「那行都佐神」「多波天王」「風潜尾命」「国潜尾命」「天夜叉神」「偽荒玉女」「地夜叉神」など名前が短冊形に囲った神々の他に、名前のない眷属たちが描かれています。
十二世紀中期には、荒神と双身象頭の聖天とを同体とする説が出て、
荒神供次第などによく登場する麁乱神は、荒神の別名ともいわれているそうです。
この仏画に描かれている「那行都佐神」の姿に惹かれ、「三宝荒神曼荼羅」を描きました。
「那行都佐神」は、奥三河の花祭りの牛頭天王島渡り祭文にも登場するカミサマで、牛頭天王の眷属とも言われています。
「那行都佐神」は 山本ひろ子著『異神Ⅱ』に出ておりますので是非!
