撮影:今泉大輔
先ほど、「男部屋」で寝ている私を含む3人のうちの1人、S1君が寝言で「イエス・キリスト!」とはっきり言うのを聞きました。深夜1時30分頃のことです。その後で、自分に言い聞かせるように「イエス・キリスト」と、3度言っていました。夢の中で、おそらく、誰かと話をしていたのでしょう。
彼は、明示的に、召命を受けています。召命を受けた時の個人的なストーリーを聞かされましたが、それは洗礼を受ける前の事であり、非常に不思議な話なのですが、本当なのだろうなと思いました。召命を受けるほどの人間ですから、夢の中の対話でも「イエス・キリスト!」と大声で言うようなやりとりが、展開しているのだと思います。
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この家で展開している出来事が、時々、昭和時代のホームドラマのようだと思うことがあります。向田邦子が脚本を書き、久世光彦がプロデュースしたTBSのホームドラマ「寺内貫太郎一家」のように、毎日、家族の誰かに何かが起こります。ハラハラすることも、ドキドキすることもあるのですが、最終的に必ず、イエス・キリストの執り成しがこういうものだ、天の父の愛はこういう風に働く、ということが、「家族」の1人ひとりにしみじみとわかるように、物事が落ち着きます。そうして、平安が来ます。
それはあたかも、この「家族」が「神の作品」(エペソ2:10)であり、この「家族」を用いて、イスラエルの神であられる天の父が、一種の創造活動をなさっているかのようです。この創造活動は、ひとり神のみがなさる活動ではなく、人間との共同作業です。私たち「家族」の1人ひとりが、この世との格闘でもがきながら、それでも聖書に書かれているイエス・キリストの教えを守るように、守るように、歩きつつ、それを守るがゆえに、聖書で約束されている展開が訪れる。
人間の側は、本当に大変で、自分が持っている課題や、親兄弟との間にある課題や、職場の人間との間に生じている課題に、毎日のようにぶつかるけれども、それでも、聖書に立ち返る。イエス・キリストがなんと教えているか?それに従う。そうすると、不思議と、それらの課題が解消していく。そうして、解決した後には、「神であられる天の父は、やはり『愛の神』なのだ」という、不思議な印象が残る。イエス様が介在して執り成して下さったこともはっきりとわかる。天の父の愛の御業にあずかるためには、イエス様が十字架にかけられる犠牲が不可欠だったのだ、ということがはっきりとわかる。
そうした展開がこの「家族」において起こる。この「家族」とは、「主イエスと食事をする教会」という、少し変わった名前を持つ教会を構成する、27歳の兄弟S1君、23歳の姉妹Aさん、40歳の亜佐子さん(私の妻)、13歳のS2君(妻の息子)、そして私の5人です。
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私と亜佐子さんの結婚の経緯、当時12歳小6だった息子S2君を引き取って一緒に暮らすようになった経緯を書くと長くなるので、そこは端折ります。実はS2君は、私が最も苦手とするタイプでしたが、今では、実の父と息子のように、仲良くなっています。こうなるまで、何度ぶつかったか。また、彼にもゲームやアニメから来る悪霊の問題があったので、何度、怒鳴って、それに対処したか。(悪霊の追い出しとは、詰まる所、イエス・キリストの権威によって悪霊を叱りつけ、その人から出ていくように、怒鳴りまくることです)
亜佐子さんとS2君と私の三人が本当の家族のようにまとまり始めたのが2021年の後半。私は、毎日、3度の食事を作りました。おいしい食事を朝、昼、晩と作り、それを3人で食べることには、実に深い意味があります。これによって、「家族」が回復しました。
証として書きますが、亜佐子さんには重いうつ病があり、また、後から判明しましたが、境界性パーソナリティ障害もありました。精神科に通って数年になります。そのため、息子と同居する生活ができず、息子は祖父母の元で暮らしていました。朝と午後の登下校の時だけ、この部屋に顔を出していました。母の亜佐子さんと言えば、うつ病がありましたから、朝昼晩の食事はきちんとしたものではなく、私の目から見れば、「荒れた食生活」でした。
悪霊の追い出しについては、別投稿で何度も記していますが、悪霊の問題がある人は、「食事が荒れて」います。
続く。