442回目路上ライブ6/22(土)飲み過ぎ注意 | オサムサバトの作詞ノート

オサムサバトの作詞ノート

路上ライブのレポート、詩や歌詞を載せてます。
2015年5月16日から、柏で路上ライブ始めました!
若い頃に出来なかった、やり残した事をやり始めました。
このブログでは、主に
路上ライブで知り合った人の話しなどや、詩作に関する事などを載せてます。

442回目路上ライブ6/22(土)


【飲み過ぎ注意】


「終電なんか気にするな!」

ボクの歌の中で、一番認知度が高い歌だと思う。
ボクの路上ライブは、土曜日の夜22時過ぎの駅前で演ってるので、まさにこの歌にピッタリのシチュエーションだ。

仲間との飲み会帰り、
「もう少し遊んで行きたい」、
「飲んで行きたい」というそんな願望を言葉にしているので、ワンフレーズ聴いただけで、あるいは曲名を見ただけでウケてる事がよくある。


我ながら無責任な歌だと思う。


あくまでも「願望」を歌にしてるだけなのだ。
しかし、それを真に受けて反感を買う事もある。


終電、気にするよ!!

明日も俺は仕事だよ!


そんな事を、わざわざ聞こえるように言って行く人もいるくらいだ。
初期の頃はそんな人が、3割くらいいたような気がするが、最近ではかなり少なくなったと思う。
あくまでもボクの感触としてだ。

歌で誘惑して、迷惑をかけているという自覚はある。
そんなわけで、主要駅の終電時刻を書いておいたり、

終電に間に合う人は
ちゃんと電車で帰って下さ〜い!

などと、なるべく言うようにしている。



終電なんか気がするな〜


この歌を気に入ってくれた人は、この繰り返しフレーズを覚えて、すぐに歌ってくれる事がよくある。
しかし、その人の中で微妙に意訳して、微妙に変化している事も、またよくある。



終電なんて気にしない〜


終電なんか関係な〜い!


終電忘れて遊ぼうぜ〜!


特に多いのが


終電なんて気にするな〜


「なんか」ではなく、「なんて」
と勘違いしたまま覚えて、そのまま歌ってるパターンだ。
ボク自身も時々、
「終電なんて〜」と歌ってしまう事もあるくらいだ。

「◯◯なんか」と
「◯◯なんて」とでは、
どんな違いがあるのだろうか?

「◯◯なんか」は、高飛車で開き直っている感じがする。上から目線。

「◯◯なんて」は、卑屈で◯◯を見たくないたいうような感じだ。下から目線。

最初に歌詞を考えていた時、
「なんか」と「なんて」と、どちらの方が合っているのか、けっこう迷ったのだが、
開き直ってる感じの「なんか」に落ち着いて、最終的に


終電なんか気にするな〜


と歌っている。

しかし、何人かに訊いてみたのだが、むしろ逆で


「なんて」の方が高飛車、
「なんか」の方が卑屈な感じがするという人もいた。
この微妙なニュアンスの違いに、再び迷ったりする。

「なんか」「なんて」、実際に声に出して言う時のイントネーションでも、高飛車と卑屈のニュアンスが入れ替わったりするようだ。

微妙なニュアンスの違いや、人によって捉え方が違うのなら、それはもう聴く人に任せるしかないだろう。

ボクとしては「なんか」で統一する事にする。




終電 なんか 気にするな〜


で歌った行く。




*****************


22時28分

柏駅南口改札前通過




二番街を通ってWデッキに向う。

ショウイチさんは来たばかり。
これからのようだ。

珍しくカメラ目線でピース





1階ウッドデッキでは、白帆さんが演っていた。

井上陽水のマイナー調の歌を歌っていたが、曲名が思い出せない。
間違いなく知ってる歌なのに・・

ハーモニカで勝手参戦しようと手元を見るとCで、その裏はAmだけど、カポ2だからDで裏はBmだ。
だからDのハーモニカでいいはずだけど・・




酔ってる頭で考えて、結論が出る頃に歌は終わってしまう。

ハーモニカは、キーさえ合わせておけばだいたいOKな楽器だ。

合わないキーで参戦する人、まだWデッキに来てるのだろうか?





青山前では、シンジ君が演っていた。
翔平君が来たら、また合流して演るのかも知れない。
ここで歌うのと合流してからとでは、気持ちを切り替るのだろうなぁ。

*****************


23時00分

さぁ、始めよう。

場所は、いつもの丸井側の駅寄り・・

・・にしたいけど、まだ一般の女性がいる。
柱ベンチに座って、誰かと電話しているのだ。

ゆるゆると準備して、ウォーミングアップしてる内に、彼女が移動してくれると良いのだが。


僕は終電がありますので〜


あっ、お疲れ様で〜す


白帆さんが、一言挨拶して帰って行った。
電車で帰れる方は、電車で帰った方がいいと思いま〜す。

柱ベンチの女性は両耳にイヤホンをして、動画か何か観始めたようで、まだまだ移動しそうもない。

もういいや、
ここで始めよう。
位置的には、いつもの場所より2mくらい駅から離れている。

まず1曲目は、
「まだ働いてる人がいる」
から行こう。


♪♪〜♪

ありがとうございます


さっそく、通りすがりの人から投げ銭が入った。順調なスタートだ。
柱ベンチの女性も、いつの間にか帰ったようだ。他の人が来ない内に、場所を確保しよう。

ボクとしては、なるべくこの、駅寄りの場所で演ろうと思っている。
いろいろ考えた結果、ボクのスタイルにはこの場所が一番合っていると思うのだ。
まず、ビックカメラ方面から駅に向う人の目に止まりやすい。
次に、人が集まり少々盛り上がつても、メイン動線からズレているので、人の流れを妨げなくて済む。
いつも同じ場所で演ってれば、たまにしか来ない人にも、探してもらえる。
他の理由もいろいろあるが、とりあえずココがいい。

続いて、
「会社を辞めたくなる時」


♪♪〜♪


少なくけど・・


あっ、ありがとう


Nちゃんが顔を出し、投げ銭までしてくれた。
ちょっと申し訳ない気がする。
たぶん彼女は仕事をしてないと思う。少ないお小遣いの中からの投げ銭は、ホントに申し訳ない。
次からはもう大丈夫だから。

大谷しょうへいさんも、顔を出してくれた。ちょっと飲んでる様子。彼と会うのは久々だ。

大谷さんは、ハーモニカでセッションしてくれるという。
そういう事なら、今投げ銭入れにあるお金は、一旦しまって空にしておこう。
セッション中に入った投げ銭は、なるべくキチンと山分けしたいのだ。

続きまして〜
「サービス残業」


♪♪〜♪


Nちゃんがしばらく一緒に歌ってくれていたが、いつの間にか柱ベンチを枕代わりに眠ってしまっている。
ただ眠いのか、それとも彼女も飲み過ぎか?


眠いなら帰りなよ〜、ね


声をかけると、なぜか彼女は復活する。


続きまして〜
新曲行きま〜す
「俺の人生思ってたんと違う」


♪♪〜♪

ありがとうございま〜す


通りすがりの人から投げ銭が入った。金額は200円で、2人で分けるのにちょうどいい。


続きまして〜
何にしよう・・


終電オジサンはまだですか?


えっ?早くない?
あぁ、もうこんな時間か
じゃ、行こうか
「終電なんか気にするな!」


♪〜・・
えっ?
何やってるの?


歌おうと思ったら、大谷さんがギターケースを開けている。
まさかギターで参戦するのかと思った。


えっ、あぁ
歌詞カードを出そうと思って


あっ!そゆことね


とは言ったものの、ボクにはちょっと釈然としなかった。
歌詞カードとは、この歌のコード譜で、以前彼にあげた物だ。
釈然としないのは、彼のギターケースがボクの目の前に置かれたからだ。
大谷さんはいつも、ギターケースを投げ銭入れ代わりにしているが、ギターが入っているので別にいい。
問題は、ケースを置いてる位置だ。
そこは、ボクの路上ライブの特等席にあたる位置だ。そこに荷物を置かれると、通りすがりの人が立ち止まりづらくなる。

そういう事は、説明しないとわからないのだろうか?

仕方ないので、ボクの方がケースをよけるように、少し左側にズレた。

とにかく続けよう。


♪♪〜♪


めっちゃイイ
ささる!


ありがとう


若い子が数人集まり、良い感想を頂いた。投げ銭も100円入った。
たぶん初めての子達だ。

もう1回聴きたいと言う。せっかくなので、パート2の歌詞で行こう。



「終電パート2」


♪♪〜♪


自由にやればいいって事っすよね

今が良ければそれでイイ〜


興奮気味の若い子達の感想に、こっちも嬉しくなる。


ありがとう
ボクの名前オサムサバト
オサムは本名
サバトはイタリア語で土曜日


僕は大谷しょうへい
漢字は違うけど本名です


若い子達を見送ったあと、投げ銭の精算だ。
一緒に演ってる間に入ったのは、100円玉が3個で、2では割り切れない。
それ以前に入った10円玉を合わせて、大谷さんへの分け前ピッタリ150円渡した。
遠慮せず受け取ってほしいし、ここで精算したのは


そろそろ別々に演ろう


というニュアンスだ。
しかし、全然伝わってないようだ


この曲知ってますか?
最近よく梅林堂(✻)とかでかかるんですよ
(✻二番街入口の所にあるお店)


知ってるよ
確か「ラストチャンス」だよね
サムエルの
柏の路上で有名になったんだよ


大谷さんが、この曲のコード譜を取り出して演ろうというが、初見では難しかった。
それに文字も小さい過ぎる。

それに、カバー曲を演るなら、もっと遅い時間にしたい。


今は、オリジナル曲中心の、攻めの路上ライブを演りたいのだ。

再び、
「終電なんか気にするな!」


♪♪〜♪



終電 なんて 気にするな〜
めっちゃイイ!
1階で演ってると、エスカレーターに乗った人が
「今日、終電オジサンいるかなぁ」って言ってるの
よく聞きますよ


大谷さんは、この歌をめっちゃイイと褒めてくれるし、ボクの評判も伝えてくれた。
しかし、なぜか必ず
「なんか」を「なんて」と間違えている。
歌詞カードを見ても、何十回聴いても気付いてくれないようだ。

褒め言葉のあとに来る間違えは、わざと間違えてバカにしてるのか?

という気持ちになる。



♪♪〜


どんどん行こう
続きまして〜
「人間だものお金は欲しいよ」


♪♪〜♪


いや〜刺さりますね
ストレートでいい


ありがとう


そうだ!

今日はこれを演っておかなきゃ

「七夕」
キーはFだから、無けれはCでも行けるはず


♪♪〜♪

ありがとうございました


若い子が1人、聴いてくれていた。


ボクの名前オサムサバト
オサムは本名
サバトはイタリア語で土曜日


僕は大谷しょうへい
漢字は違うけど
本名です


このタイミングでの大谷さんの自己紹介は、ハッキリ言ってヤメてほしかった。

この歌を作りオリジナル曲で勝負してるのはオサムサバトで、
たまたまハーモニカで参加してるのが大谷しょうへい。
初めて聴いてくれた人が、
「終電なんか気にするな!」や
「七夕」を、大谷しょうへいが作って歌っていたんだと勘違いされては困る。
大谷しょうへいさんは、超有名人に同じ名前の人がいるだけで、かなり得をしてると思う。
しかし、遠慮すべき時は遠慮してほしい。

そんな大谷さんが、ギターを取り出した。
若い子がいるので、
「15の夜」を演るらしい。
なんかもう、彼のペースに巻き込まれてる感じだが、そういう事ならボクがハーモニカで参戦しよう。


♪〜
自由になれた気がした
いい?せ〜の
15のよぉ〜る〜♪


コールしながら観客を巻き込む感じで、溜めて溜めて歌っている。
これが、大谷さんの得意技なんだろうなぁ。

ふと大谷さんを見ると、目が座ってる。かなり飲んで出来上がってるようだ。
追加で飲んでないのに、急に酔いがまわったように見える。
今日は、すっかり彼のペースに巻き込まれてしまったが、どうやら彼は酔っ払っていて、ブレーキが効かないらしい。

ボクももう、気分はヤケだ。
今日はもう、軌道修正はムリっぽい。


「イエスタデイ」出来ますか?


ゴメン
カバーは演らないんで


じゃ
「イマジン」は?


だから
カバーは演らないんだって


ビートルズは大好きだけど、だからと言ってビートルズの曲のカバーは、やって来なかった。
カバーは出来ないと、何度も言っている。

ボクは、ギターを覚えた頃からずっと、オリジナル曲を作る事がメインだった。
一生懸命にカバー曲を演った事は特にないし、暗譜で出来るカバー曲など全くないのだ。

自分でも変なヤツだと思うが、
ボクみたいにオリジナル一本槍な人と、出会った事がない。
たぶんほとんどの人は皆、好きなアーチストのカバーをやったあとに、オリジナルに目覚めるのだ。

あの曲は出来ますか?
じゃ、あっちの曲は?
と訊かれても、申し訳ないが
ほぼ100%出来るカバー曲はない!

カバーを演りたいなら別々の方がいいが、一緒に演りたいという大谷さんの気持ちも少しわかる


が、もう一度、ボクのペースに戻そう。

再び、
「終電なんか気にするな!」


♪♪〜


からの終電リピートだ。


♪♪〜


♪〜


♪♪〜♪


歌っていると、日暮里さんが寄ってくれた。


今日はこれしかない


と、クレジットカードを、投げ銭入れに入れるフリをした。

この人、だんだん嫌いになって来た。


以前は、
オツリをくれと言ったり、ペイペイなら払えると言ったり、

そっちは冗談のつもりでも、投げ銭入れ(お金)で遊ばれるのは、全然面白いし気分良くありませんから!


あぁ、ボクはバカにされてるんだなぁ


日暮里さんは、同い年で感じの良い人だと最初は思っていたが、全然そうじゃないんだなぁ。

今度、冗談でも投げ銭入れにクレジットカードを入れたら、手を離した瞬間にカード没収しますから!


投げ銭入れは財布と同じ、一度入れたら他人が触れて良い物ではありません!

日暮里さんが大谷さんに、英語で何か話しかけている。
そうだ!
大谷さんも英語がペラペラだと、自分で言っていた。
彼らは意外と気が合うかも。

ちんぷんかんぷんな英会話は、そのまま他に行ってやってほしい。

リピートを続けよう。


♪♪〜♪

ありがと〜!


若い子から投げ銭が入った。
今度も100円玉だ。
ホントなら半分にしたい所だが、オツリ50円くれと言うのも野暮だし、さっき精算した時点でセッションは〆たのだ。


お時間があるならもう1曲
今日は、これで最後の曲にします
「七夕」


♪♪〜♪



0時55分

本日終了です

皆さん

ありがとうございました

オサムサバト

本日の成果→408円
(558円の内、大谷さんへ150円)



****************


いつもより、少し早めの終了。


松戸行きの終電のアナウンスが聞こえる。
駅構内の乗降客がいなくなれば、駅のシャッターが閉まる、そんな時間帯だ。
Nちゃんも、急げば間に合ったかも知れないが、最初から迎えに来てもらうつもりだったようだ。

今週はなんだか、大谷さんに乗っ盗られた感じでになってしまったし、雨が降ったせいか、人通りも少ない。
これ以上続けても、誰も来そうもない。

片付けていると、陽気な謎の外国人が寄って来た。
大谷さんが、なぜか英語の歌を歌って迎える。
「スタンド・バイ・ミー」だ。


♪♪〜


大谷さんは確か、自称英語ペラペラのはずだが、かなりデタラメな歌詞で歌っている。
それに、最初に会った時よりも、かなり酔いが回ってるようだ。
しかし、相手の外国人もデタラメな英語の歌詞で歌っている。
どうやら中国人らしく、英語も日本語もカタコトだ。お互い酔っ払っているので、これでいいのかも知れない。

ボクも酔ってはいるが、こういうデタラメな感じにはついて行けない。


大谷さんは、いつもこんな感じの路上ライブになっているのだろうか?
やはり、ボクとは全然違うタイプだ。ずっと一緒に演ってると、ボクがやりたい事が出来なくなってしまう。
今度からセッションは1〜2曲と決め、それ以上は断わろう。


シークラ、シークラ


えっ?なに?


「シークラ」は、中国語で
「お疲れさま」です


シークラ


最後に中国語を一つ教わって、解散になった。


・・


帰り際、Nちゃんを迎えに来た彼女のお母さんとたまたま会った。
ちょっと申し訳ない気持ちになる。
いつも電車がある内に帰れと言ってるのだが、夜のWデッキは誘惑が多い。
それに、一番誘惑しているのは、ボクの歌かも知れない。


1階ウッドデッキでは、誰も演ってなかった。
二番街を通って帰る。

ショウイチさんも終了したようで、ファンの人と話しをしていた。
ここにもNちゃんは時々来ていたそうで、すみで寝ていたらしい。
その時点で帰っていれば、親に心配かけずに済んだのに。



****************


このブログ
路上ライブのレポートの、更新がまたまた遅れています。

過ぎた事をこまごまと書いて、意味があるのか、という気もします。

テキトーに省略しないと、追いつかないかもしれません。
ゆるい気持ちで、お付き合い下さい。