443回目路上ライブ6/29(土)投げ銭催促 | オサムサバトの作詞ノート

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路上ライブのレポート、詩や歌詞を載せてます。
2015年5月16日から、柏で路上ライブ始めました!
若い頃に出来なかった、やり残した事をやり始めました。
このブログでは、主に
路上ライブで知り合った人の話しなどや、詩作に関する事などを載せてます。

443回目路上ライブ6/29(土)


【投げ銭催促】


投げ銭については、いつもいろいろ考える。

投げ銭入れ には、

「今夜の飲み代稼いでます」と

書いてあるが、これは冗談だ。
どんな言葉が書いてあれば投げ銭しやすいだろうかと考えて、書いてみたのだ。

「CDの制作費を貯めてます」

とも書いてある。
これは、半分合っている。
今さらCDの時代ではないので、音楽トラックの制作やサブスクの登録費用にと貯めている。
が、要するに「音楽活動の費用」を、皆様から頂いた投げ銭で賄っているのだ。
ギターやベースやハーモニカを買ったり、消耗品の弦やピックを買ったりしている。
そして、イベントの参加費やその交通費などもココから出している。

それから、音楽とは特に関係ないが、「盲導犬の育成」のために少しだけど寄付している。
ボクの音楽で、直接的に世の中に貢献するのは難しいが、間接的にでも貢献出来れば、音楽を続ける意味が少しはあるだろう。
あくまでも、言い訳程度の金額だ。

投げ銭は、
アーチストの作品や路上パフォーマンスへの評価・・

であって欲しいが、必ずしもそうとは限らない。
将来性に期待してというのもある。若いアーチストに対しては、このパターンが多いと思う。
飲み代や生活費の足しにと、音楽の評価に関係なく入れてくれる場合もある。
小銭入れの中の1円玉や5円玉がジャマだからと、入れて行く人もいる。

そして一番大きな要素は、懐事情だ。
音楽を高く評価したとしても、手持ちが無ければ、お金の入れようがない。
酔った勢いで財布の紐がゆるむ、というのもあるだろう。
実を言うと、ボクが演ってる時間帯は、この「酔った勢い」というのが一番多いのかも知れない。


ボクのポリシーとして

「投げ銭の催促はしない」

ことにしている。

プロのミュージシャンではないので、あくまでも聴く側の気持ちに委ねているのだ。
例えば、

1曲聴いたら100円!

楽しかったと思ったら、四角いお金お願いしま〜す!

みたいな事を言ってしまったら、自分自身で、自分の「音楽の価値の上限」を決めてしまってる、
自分自身で安売りしてしまってる、
そんな気がするのだ。

自分の音楽は、もっともっと価値があるはずだ。
自分自身でそう思っていないと、良い作品は作れない気がするのだ。


しかし、


催促の言葉をつい言ってしまった事が、過去3回くらいあった。
そして、言ってしまったあとは、ちょっと落ち込むのだ。

その人にとっては、
お金を払うほどの価値は無い

のかも知れないと。


そして、その日の成果に
一喜一憂している。
悪夢の「成果→0円」は、なんとしても避けたいと。
















****************

22時40分

さぁ、始めよう。

場所はいつもの、丸井側の駅寄りだ。
柱ベンチの所には、照明が付いていて、その光が当たる辺りに譜面台を立てる。
コード譜を見るためというよりも、歌詞フリップの曲名が、道行く人によく見えるように位置を調整する。
そんな意味でも、この位置がベストなのだ。

しかし、今日は蒸し暑い。
セッティングしウォーミングアップしてる内に、燃料(缶チューハイ)1本目が空きそうだ。
いつも2本持参しているが、絶対に足りなくなる。今の内に追加燃料1本買いに行こう。

譜面台や荷物は、場所確保のために置いて行く。
ギターはむき出しで抱えたまま、持って行こう。
コンビニは丸井の1階、すぐソコだ。


22時50分

いつもより少し早めに始めたつもりが、結局ほぼ同じ時間のスタートだ。

まず1曲目
「サービス残業」


♪♪〜♪


続きまして〜
「会社を辞めたくなる時」


♪♪〜♪

ありがと〜う!


ノリノリの若い子達が集まり、さっそく投げ銭を頂いた。
順調なスタートだ。

続きまして〜新曲行きま〜す
「俺の人生思ってたんと違う」


♪♪〜♪

ありがとう
ボクの名前はオサムサバト
土曜日の夜は、だいたいこの辺で演ってま〜す
またヨロシク〜!


若い子達は男子5人組で、よく見ると幼い感じの顔立ちだ。
もしかしたら未成年だったかも知れないが、仕事関係の歌のウケが良かったので、社会人かも知れない。

続いて
「まだ働いてる人がいる」


♪♪〜

終電気にするな


終電なんか気にするな〜



まだ働いてる人がいる〜


歌ってる最中に終電の声がかかったので、ワンフレーズ織り込む。


♪♪〜

ありがとうございます


熱いヤツ歌おうよ
三線の唄は?


ごめんなさい
カバーはやらないんで


かなり飲んでご機嫌の、年は4〜50代の働き盛りの2人組が寄ってくれた。


じゃ、これは?
「会社を辞めたくなる時」


あっ、これ聴きますか?
OK、行きましょう
「会社を辞めたくなる時」



会社を辞めたくなる時〜♪
キツい残業続く時〜♪



1日働いても〜
休憩1時間もらえない〜

有給休暇がもらえない〜


歌っていると、1人の兄さんが、いろいろと歌にかぶせて来る。
会社に対する不満があるようだ。
そういう事なら、途中からアドリブで歌ってもらおう。
少々メロディから外れたり、字余りだったりしてる。重複してる事も言っている。
しかし、この人の職場環境が見えて来て面白い。

この無茶ブリするやり方は、この歌を作った当初、時々やっていたのだ。



俺、もう電車がなくなるよ


じゃ、そういう歌行きましょう
「終電なんか気にするな!」


♪♪〜・・


ちょっとミーティングしよう
兄さん(ボクの事)、いい歌歌ってるのに、なんで人が集まらないか考えよう


いや、お2人がじゃないですか


もっと集めないと
ねぇ、ちょっとそこの兄さん
この人(ボクの事)なんで人が集まらないと思う?


若い通行人を急に呼び止めて、訊いている。


ねぇ、ちょっと聴いてみてよ



終電なんか気にするな〜
遊びたいだけ遊べばいいじゃん



ん~、そうっすね
イケメンじゃないからじゃないですか
もっと目立つようにした方が
それに、終電は気にするでしょう


兄さん、ブサイクなんだから
もっと派手にした方がいいってよ


そりゃ、どうしようもないですよ
派手には出来るかも知れないけど


それに若い人には、終電気にしろよ~って方がいいんじゃない?


そ、そうっすか・・
あれ?
もう時間ですか?
えっ、黙って帰っちゃうの?



2人組は、通行人まで巻き込んで、言いたいだけ言いたい事を言って帰って行った。

確かにボクはイケメンではないのは自覚してるが、ブサイクブサイクと何度も言われると、腹立たしいやら凹むやら。
派手にするかはわからないが、路上ライブの見せ方には、工夫の余地はまだまだあると思う。

「終電気にしろよ~!」っていう歌もあっていいと思う。
でも、
「終電なんか気にするな!」は、リクエスト多いんですけど。

人の集め方にも、まだまだ工夫の余地はあると思う。
しかし、酔っ払った2人組が特等席を陣取って、ワイワイギャーギャー騒いてたら、それだけで近寄りがたい感じになると思いますけど。

「えっ、黙って帰っちゃうの?」は、遠回しな投げ銭の催促だった。
(働き盛りの大人2人が、一緒に歌って盛り上がって、1円も入れずに)黙って帰っちゃうの?
あからさまな催促の言葉は飲み込んだが、言葉尻に気持ちがにじみ出てしまったのだ。

もう一度立ち止まる事があったら、歌の価値に見合った投げ銭してくれる事を、期待してます。


・・


さて、レポートを溜め込んてしまってるので、少々省きながら、箇条書でレポートを進めよう。
先ほどの盛り上がりの最中、白帆さんが寄ってくれたが、挨拶も出来ず失礼しました。


「俺はゴキブリ」

♪〜

今回もNちゃんが、顔を出してくれた。またも投げ銭を頂く。

「七夕」

♪〜

Nちゃんから、この歌に泣けたとの感想を頂き良かった。
彼女には、再三早めに帰るよう言ったし本人も帰るつもりでいたようだが、結局は親に迎えに来てもらう時間まで遊んでいたようだ。

大谷さんも顔を出した。
今回も飲んでる様子だった。


「やってみなけりゃ わかんねぇ」

♪〜

新規の若い子が集まった。彼らは、ギターに貼ってあるバツのシールが目に止まったらしい。
バツとはスケボーのお店で、リピーターのスケボー君達が集まるお店だ。


「「いつか」は来ない」

♪〜

「七夕」

♪〜

G君が顔を出した。
ギターを練習してるのか気になるが、深掘りするのはやめておこう。

ベトナム人が寄ってくれた。
「青葉城恋唄」をリクエストされるが、歌本にコード譜が載ってなかったので断った。
彼は、日本にお金を稼ぐために来たそうだが、最近は思うように稼げてないそうだ。
しかし、日本人は皆優しいという。悪い職場環境ではなさそうだ。
安い労働力のために外国人を沢山呼び寄せ、奴隷のように働かせてる実状があるという。
日本はいつの間にか、先進国から後退途上国に成り下がっていると思う。

「まだ働いてる人がいる」

♪〜

消防士をやってるという人が、立ち寄ってくれた。
若い子達だったが、すでに危険な現場も経験してるそうだ。

「貧乏ロック」

♪〜


「国が定める最低限度の歌」


♪〜


「休日出勤」


終電の声がかかり、切り替えて
ワンフレーズ歌う。


♪〜


リピーターさんだと判明し、新曲を披露する。
「俺の人生思ってたんと違う」



♪〜


この時期、この歌も外せない。
観客は完全に入れ替わってるので、再び歌う。
「七夕」


♪〜




1時12分


本日終了です

皆さん

ありがとうございました

本日の成果→3536円
進呈したデモCD→1枚
お菓子1個



****************


終了後、1階ウッドデッキの翔平君達の所に顔を出す。
1曲、ハーモニカの勝手参戦をする。
「丸の内サディスティック」

♪〜

その後、翔平君といろいろ話してると、同じ7月生まれだと判明。
誕生日が来ると、32才になるそうだ。
ボクは63才になるが、彼とほぼ同じ頃から路上ライブを始めているので、それほどの年の差を感じない。

*****


路上ライブは、毎回いろんな事が起きて、書いておきたい事が沢山ある。
しかし、全部書いていると、いつまで経っても溜まる一方だ。
とりあえず、んな感じで進めて、
溜め込んだ回の分を、なんとか終わらせてしまおうと思っている。。