436回目路上ライブ5/11(土)3本のギター | オサムサバトの作詞ノート

オサムサバトの作詞ノート

路上ライブのレポート、詩や歌詞を載せてます。
2015年5月16日から、柏で路上ライブ始めました!
若い頃に出来なかった、やり残した事をやり始めました。
このブログでは、主に
路上ライブで知り合った人の話しなどや、詩作に関する事などを載せてます。

436回目路上ライブ5/11(土)


【3本のギター】


20時頃、相沢咲太君からツイッターのDMが入っていた。
S君が、ボクに会いに来るとの事だ。
S君とは、例のギターやりたい少年の事だ。
事情は話してあるので、相沢君がS君と連絡を取ってくれたようだ。
ありがとう、助かった。

貸し出すギターは、前々回の時点ですでに準備出来ている。
あとは、持って行って渡すだけ・・

という訳には行かないだろうなぁ。

S君に、ギターを始めるようそそのかしたのはボクだし、ある程度は面倒見ないといけないだろう。


せっかく貸したギターも、弾けないまま返されて来ては意味がない。

少し気が重くなって来たが、今どきはネットで何でも調べられるし、初心者向けギター講座のユーチューブ動画もある。教則本もオマケに付けたのだ。


基本的に自力で調べたり練習して、どうしてもわからない時は、直接たずねに来る・・そんな感じになればいいのだが。




22時25分





柏駅南口改札前通過。





南口改札だ。

二番街を通ってWデッキに向かう。相沢君達は準備中だったんだっけ?
写真に残さないと、ホントにすぐ忘れてしまう。

1階ウッドデッキでは、翔平君が演っていた。
写真では寂しそうに演ってるように見えるが、観客は手前側に少なくとも4人くらいはいて、盛り上がりってるのだ。



Wデッキに上ると、青山前辺りではシンジ君が演っていたが、すぐにココから移動して、翔平君と合流するそうだ。





ギターを背負った若い子を見かけた。演れる場所を探してるのかと思ったら、よく見るとG君だ。

彼は、ウクレレをやめてギターに転向したのだろうか?

ウクレレよりも、ギターの方が難しいと思う。しかし、ギターの弾き方なら、教えてくれる人は多いだろう。






柏Wデッキは人通りは多いが、他は特に演ってないようだ。


****************

22時50分

さぁ、始めよう。

場所は、丸井側の駅寄りだ。
セッティング、チューニングを済ませ、ポロポロとギターを弾き始める。

新曲の前奏間奏がまだ決まってないので、頭の中にあるイメージを、実際に弾いて試してみた。



♪〜♪〜


まぁ、こんな感じかな


Nちゃんが顔を出してくれた。
早い内から観客がいてくれるのは、他の人が立ち止まりやすくなるので助かる。

そこにすぐ、G君が顔を出した。Nちゃんに何か用事があるようだ。


ねぇ!CDは?
ギターは返すからね
ココに置いとくからね


Nちゃんは、バツが悪そうに逃げて行ってしまう。


なんだ?

何が起こってるんだ?



ココにあるギターは3本。
今弾いてるギターと、S君に貸す予定のギター。
そして、G君が置いて行ったギターだ。

G君は、別にギターを始める訳ではなくNちゃんのギターだったようだ。



察するところ、
G君がNちゃんにCDを貸し、その担保にギターを預かった。
そのCDがなかなか返されず、ギターは返すから、とにかくCDを返せ!という事らしい。
Nちゃんは、CDをまだ返してないのでギターは受け取れないと、逃げて行ってしまう。


お〜い!
こんな所にギター置いてって、盗まれても知らないぞ〜!
ボクは関係ないから!


G君もNちゃんも、両者ともに行動が幼すぎる。
とりあえず、路上ライブ終了までは盗られないよう見張っててもいいが、2人とも取りに来ないなら、交番に届けるしかないだろう。


さて、そろそろ始めよう。
本日1曲目は、
「やってみなけりゃ わかんねぇ」


♪♪〜♪


お疲れ様〜


あっ、ど〜も〜


大塚雄哉さんが立ち寄ってくれた。
先ほどは見かけなかったが、どこかで演った後、飯でも食いに行ってたのだろう。
大塚さんも、使ってないギターが2本もあるのに気付き、不思議がっていた。
一応簡単に説明しようとしたが、途中で遮られた。

そんなギターにまでは興味ないだろうし、わけのわからない子達の小さなイザコザなど、どうでもいい事だ。




それより、ボクの新曲を聴いてもらおう。

「俺の人生思ってたんと違う」


♪♪〜♪


いつものオサムさんらしい
どこを5秒切り取っても、ちゃんとメッセージが伝わってくる


ありがとう


ちょっと褒め過ぎな気がする。

確かに、通行人を止まらせるためにいろいろ工夫はしているつもりだが、さすがに5秒は短すぎて難しい。


それ以前にこの歌は、


俺の人生思ってたんと違う♪

という繰り返しメッセージだけで、充分印象に残っているなのだと感じ始めている。
それから、しばらくは大塚さんと歌作り談義になった。
そういえば、こういう話しが出来るのは、大塚さんくらいしかいないなぁ
歌作りする知り合いは何人もいるが、この時間帯に会える人はほとんどいない。

そんな大塚さんも、もうそろそろ時間だそうだ。


じゃまた
お疲れ様〜!


歌作りの話しをした勢いで、前奏のコードをいろいろ捻り出してみる。


♪〜♪〜


まぁいいか
次の歌、行こう
続いて
「学校なんか行きたくない」


♪♪〜♪


高校生っぽい子達が、いるようないないような・・

続いて、
「サービス残業」


♪♪〜♪


イヤ〜ササ


飲んで浮かれてる人が、沖縄っぽい掛け声で入れて来た。


しかし、立ち止まって聴いて行くほどではないようだ。

続いて、
「会社を辞めたくなる時」


♪♪〜♪

ヘイ、ヘイ、ヘイ、ヘイ!


ノリのいい輩が寄って来たが、あっさり帰って行った。



練習兼ねて、試した前奏も含め、もう1回歌ってみよう。
「俺の人生思ってたんと違う」


♪♪〜♪


あっ、ど〜も〜
良かったら聴いてって下さ〜い
続きまして〜
「お酒足りないぜ!」


♪♪〜♪

ありがとう


路上ライブは初めて聴く感じの人で、東武線で大宮方面に帰る人だった。
まさに終電ギリギリで、慌てて帰って行った。東武線の方が、JRよりも1時間くらい終電が早いのだ。

だんだん人通りが少なくなって来た。気分は少々開き直って来ている。
続いて、
「人間だものお金は欲しいよ」


♪♪〜♪


そして、

自分自身に音楽を演る意味を問う、

「音楽不用論」


♪♪〜♪


しかしなぜだろう?
今日は全然投げ銭が入らない。
久々に、成果→0円有り得るかも知れない。
あせりで、テンションが下がってくる。

今まで特に意識してなかったが、給料日直前とか、そんなサイクルが関係していて、いくら頑張ってダメな日があるのかも知れない。


・・


G君が戻って来た。

思い直してギターを取りに来たのかと思ったが、違うようだ。

その後、Nちゃんは捕まらず、話しは進展していないらしい。


ボクの旧ギターは、S君に貸すのでいいが、置き去りにされたギターは、なんだか可愛そうな気がしてきた。

もしもギターに魂があるなら、人に弾かれたり、初心者の上達に付き合う方が幸せだろうなぁ
ただ飾られたり、弾かれずに忘れ去られたりはイヤだろう。



急に、女の子に話しかけられた。


おいちゃん!
何度も聴きに来てる
おいちゃんの
好きな歌があるんだけど
「会社を辞めたくなる時」


お?おぉ、いいよ
行こう!


♪♪〜♪

ありがとう


拍手と投げ銭を頂いた。
てっきり、「終電〜」をリクエストされるのかと思ったが、意外な曲だったのでびっくりした。


じゃ、続きまして〜
新曲行こう


わ~!
聴きたい!聴きたい!


そう言ってもらえると、嬉しいね

テンション上がるよ

「俺の人生思ってたんと違う」


♪♪〜♪


サイコ〜!


ありがとう
まだちょっと早いけど
続きまして〜
「七夕」


コレって、どういう時に降りて来るんですか?


コレは、実際に七夕の短冊に書いてあった願い事を、そのまま歌にした・・

というのはこの歌の前置きのMCだが、

常に、歌を作りたいという思いがあると、いろんな物や事柄がヒントになって、歌の原形になる。

そこから形を整え、さらに修正検討を重ねて、仕上がっていくのだ。



「七夕」


♪♪〜♪


歌い出してすぐに、ギターを貸す予定のS君が顔を出した。

女の子がS君にボクの歌を、オススメだと言ってるのが聞こえた。

しかし、彼とはすでに顔見知りだ。


出来れば集中して聴いて欲しいので、貸す予定のギターは、今、先に渡してしまおう。

では改めて
「七夕」


♪♪〜♪


めっちゃイイ
おいちゃんの歌に、めっちゃ癒やされた


ありがとう


S君が、ボクのデモCD持ってると話しをすると、彼女も欲しいという。せっかくなので、彼女にも進呈した。



彼女は、曲をスマホに移して聴いてくれるという。ぜひ、そうして欲しい。

「癒やされる」と言ってた彼女のリクエストが、
「会社を辞めたくなる時」だったのが、なんか妙だったけど、やっぱり光栄な事だと思う。


オサムサバト
サバトはイタリア語で土曜日
土曜日にだいたいこの辺で演ってるから、またヨロシク〜!


・・


さて、彼女が帰った頃、

S君は、さっそくギターをケースから出し、そして彼からいろいろと質問攻めに合う。

やはり、貸したら貸しっぱなしという訳には行かない。

彼は、ギターについても、たぶん音楽に関しても、ホントに何も知らない初心者だ。


とりあえず、チューニングを済ませよう。
チューナーの見方、使い方、
6弦側からE.A.D.G.B.Eで合わせて・・
「ド」はどこ?
ドレミファソラシドは?
カポは何に使うの?

質問され、それに答え、今教えられる事は教えて行く。

たぶん覚え切れないだろうが、オサライは教則本を見ながらやって欲しい。

そのために買ってオマケに付けたのだ。


新弦に張り替えようと思っていたが、最初は覚える事が多過ぎるので、次の機会にしよう。もちろん、教則本を見ながら自力でやってもいいが。

なんとか、Cコードを試しに弾くくらいに辿り着いた。
もちろん、まだ全然ちゃんと押さえられてはいないが、本人が弾きたいと言って来ただけあって、モチベーションは持続しそうだ。

S君にギターを渡してから、約30分経過。
これにて、受渡しの儀式 兼、ごく初歩のギター講座終了だ。
ここから先は、自主練習をメインにやって欲しい。

やってみて何か疑問が出て来たら、可能な限り答えて行こう。

もし、自分はギター向いてないと思うなら、正直に言ってギターを返して欲しいが、そのまま習得するまで弾き続けて欲しいと願っている。

弾かないのに、そのままバックレて返さないというのは、やめて欲しい。


・・


S君にギターを渡して、肩の荷が下りた。帰りの荷物も減ったわけだ。

人通りは少ないが、もう少し続けよう。
ハーモニカを出して、
「終電なんか気にするな!」
&「蛍の光」リピートしよう。


♪♪〜


♪♪〜


♪〜


ウケてる人はいたが、止まって聴いて行く気配なしだ。



0時50分


本日終了です

皆さん

ありがとうございました

オサムサバト

本日の成果→350円
進呈したデモCD→1枚
貸し出したギター1本



*****************


終了後、のんびりと片付けているとNちゃんが通りかかった。


ねぇ!
ギター持って帰んなくていいの?


バッグ背負ってるからムリ


手で持てっけばいいじゃん!


持てない・・


彼女は、答えにくい質問をすると、答えを濁し逃げてしまう。

このギターは、いらないのだろうか?


たぶんNちゃんは、ギターを弾かないし弾けないのだろう。

このギターは、彼女の所に戻っても、弾かれる事はないのだ。

だから、未練も愛着もないのだ。

置きっぱなしで帰ってもいい思ったが、やっぱり交番に届けておこう。


交番は、SOGO寄りの線路側1階にある。
そこにギターを持って行ったが、お巡りさんは不在だった。


なんだ!
いないのかよ!




お巡りさんが不在なら、遅くまで路上ライブを演ってても、止めに来るはずもない。

仕方ないので、交番の前に置いて帰ろう。


まさか、交番の前から盗んで行く人はいないと思うが、持ち主はわかってるし、彼女の元に戻っても弾かれないギターだ。
むしろ、弾く気がある人に盗まれた方が、ギターにとっては幸せかも知れない。


そのまま、1階ウッドデッキの翔平君達の所に向かった。
彼らもちょうど終了する所で、最後の1曲は、
「栄光の架橋」だった。


♪♪〜


ハーモニカで勝手参戦した。

終了後に顔を出し、挨拶したり勝手参戦したりするのが、お互い安心感があっていいね、そんな会話をした。




じゃ、また来週〜!


二番街の、相沢君達の所にも顔を出した。
S君に、無事にギターを渡せたとの報告とお礼を言っておいた。
それから、いつもの
「まだ働いてる人がいる」
を一緒に歌う。


♪♪〜♪



S君も顔を出し、ごく初歩のギター講座の続きになった。


今度は、「Am」の押さえ方だ。


♪〜


「C」と「Am」だけでも歌は作れるよ


なんて話しをしていたが、工事だか清掃だかが始まるようで、その音がうるさくて、路上ライブどころではない。
まぁ、続きは来週にしよう。

初歩のギター講座、第2段、第3段は、S君が望めばやる事になるだろう。

決して高価なギターではないが、大事に使って欲しい。

ボクはそのギターで投げ銭を稼いで、自宅に温存してる高いギターも、今使ってるギターも、エレキベースも買ったのだ。

愛着のあるギターなのだ。