421回目路上ライブ1/20(土)2つの新記録 | オサムサバトの作詞ノート

オサムサバトの作詞ノート

路上ライブのレポート、詩や歌詞を載せてます。
2015年5月16日から、柏で路上ライブ始めました!
若い頃に出来なかった、やり残した事をやり始めました。
このブログでは、主に
路上ライブで知り合った人の話しなどや、詩作に関する事などを載せてます。

421回目路上ライブ1/20(土)


【2つの新記録】


キャスター付きのキャリーバッグを買った。
書き忘れてたが、前々回から使い始めたのだ。
相沢君が路上ライブに、いつもキャリーバッグにギターや他の荷物も全部入れて持って来るのを見て、真似っこしたのだ。

(左側が相沢君のバッグ/右側がボクの)

ボクのギターは小さめで、このボディが収まるサイズを探したのだ。
ネックの部分は飛び出るが、そこだけ何かでカバーすれば、バッグの取っ手を伸ばして使うので、特に問題ないはず。

しかし、実際に使い始めると、他の荷物が全部収まらず、思ってたほど使い勝手は良くなかった。

ちなみに以前は
ギターケース、歌詞フリップを入れたバッグ、譜面台やその他の荷物を入れたウクレレケースの、計3個を持ち歩いていた。
まず歌詞フリップのバッグを背負い、その上にギター重ねてを背負い、ウクレレケースは長いストラップで前にたすき掛けして持ち歩く、そんなスタイルだ。

とりあえず、ギターと譜面台等々をキャリーバッグに入れ、歌詞フリップのバッグを背負って出陣してみたが、いざ歩いてみると、意外と地面が凸凹してるのに気付いた。
キャスターのタイヤは樹脂製で固く、ガタガタ道では、そのまま振動を拾い、ギターが痛みそうな気がした。
このパターンはやめて、次回は
ギターの方を背負い、その他の荷物をキャリーバッグに入れる事にした。
このパターンか無難だと思っているが、雪が舞うような日は、所々にジメッとした悪路があり、
そんな場合は、キャリーバッグを抱えるしかない。

まぁ、せっかく買ったのだ。とにかくしばらく使ってみよう。



・・



自宅を出た時は、降ってなかったが、柏駅に着く頃に細かい雨が降っていた。
予報では、夜更け頃に降ると言っていたので、傘を持参してきたが、帰る頃に大雨だったらイヤだなぁ


雨の日は、誰も立ち止まらないようなイメージを持ってしまう。
そんな日は、屋根がある場所で、作りかけの歌ったでも練ってみようか、などと思ってしまうのだ。

しかし、むしろ逆に、雨の日の方が高い成果を得られる気がする。
理由は、若いライバル達の出陣率が下がるから。
それもあるが、それだけではない。

雨の日は、人の流れが変わるのだ。

雨の日は、みんな濡れまいと屋根がある場所を通る。遊び歩いてる子たちも、わざわざ濡れるような場所でたむろしたりはしない。
そんな訳で、こんなに広いWデッキでも、人がいる場所は限られるのだ。
路上ライブを演る人も、当然屋根がある場所を選ぶ。
つまりは、道行く人の大半は、路上ライブの近くを通るのだ。
晴れてる日なら、興味がない人は、無意識の内に遠回りして通るが、その辺の事情がガラリと変わるのだ。

そもそも雨の日は、人通りは少なくなり、楽器等々が濡れるリスクもあるが、悪い事ばかりではないという事だ。


****************


22時28分

柏駅南口改札前通過




先に、1階ウッドデッキを覗いてから行く。
ここでは、翔平君とレンタ君が演っていた。
ここなら、少々雨が降っていても大丈夫。ただし、濡れた地面を走る車の、タイヤの音が大きくなるが、彼らの声量なら余裕だろう。



柏Wデッキ到着。

一応、SOGO辺りまで行ってみたが、予想通り他は誰も演ってなかった。


***************


22時45分


さぁ、始めよう。

場所は、丸井側の駅寄りだ。
いつもの場所は、もちろん屋根がある場所だ。


この時間は、まだアクセサリー屋さんが出ていたが、ボクが始めてしばらくしたら、彼らは帰って行った。
彼らはいつも警察の目を気にしてるので、撤収は驚くほど素早い。

細かい雨が降っているが、傘はギリギリ差さなくていいくらいの感じだ。しかし、地面はじっとり濡れている。
冬場にしては、わりと暖かい。
この雨が雪に変わる事は、たぶんないだろ。


とりあえず、ゆるゆるとセッティングしギターを弾き始めるが、なかなかテンションが上がらない。
それでも、無意識に弾いていたのが、
「人間だものお金は欲しいよ」
のコード進行、歌は無しだ。


♪〜


ワンパターンなコード進行の曲作りからは、そろそろ脱却したいとふと思う。


約15分経過。


さて、そろそろ本気出して行こう。
1曲目は、
「まだ働いてる人がいる」
前奏間奏に、ハーモニカを入れてみよう。


♪♪〜


吹いてる時に、ギターのリズムがよれてしまったが、これはもう、何度も演って慣れて行くしかない。

駅入口にカラオケの案内プレートを持った人が1人、構内に作業服とヘルメット姿の人が数人、まだ働いてる人だ。
彼らに届いているかは、わからない。


続いて、
「会社を辞めたくなる時」


♪♪〜

ありがとうございま〜す


小銭入れの中身を、全部投げ銭してくれた人がいた。
小銭が沢山入っていれば、沢山入れてくれるのだ。1円だけの時がたまにあっても、イジケることはない。

続いて、
「国が定める最低限度の歌」


♪〜・・


歌い出すと、少し風が出て来たので、コード譜をクリップで止める。
最近この歌は、前奏にアルペジオを入れる事にした。
アレンジも歌詞も構成も、必要だと思えばどんどん変える。
その方が良いと思うのだ。
改めて最初から行こう。


♪♪〜


続いて、
「人間だものお金は欲しいよ」
これも、ハーモニカを入れてみよう。


♪♪〜


さて次は、
「終電リピート」でも行ってみようか。

「終電リピート」とは、
「終電なんか気にするな!」の繰り返し部分を、延々と繰り返す演り方だ。気まぐれに、①②③番やパート2の①②③番の歌詞を織り込んで行く。
ギターだけで演る時が多いが、今回は間奏にハーモニカも入れて行こう。
なるべく、人が通る時に歌い、途切れた時には、間奏になるようタイミングを見計らう。
しかし、ずっと続けているとトランス状態になり、通行人を気にせず歌ってる時もよくある。

とにかく始めよう。


♪♪〜♪〜


終電間近に
終電なんか気にするな〜♪


と歌っているのだから、迷惑といえば迷惑な話しだ。


♪〜


シャレが通じず、不快に思う人も確かにいる。
大半の人にとっては、街の騒音雑音の一部だろう。
しかし、ウケて笑ってる人や、ノリノリに掛け声を入れる人、歌いながら帰って行く人、ガンバッテと応援してくれる人もけっこういるのだ。
まんざら捨てた物ではない。


♪〜


歌っている最中に、ふと思った。
長時間リピートに挑戦してみようと。
確か以前測ったら、10分くらい続けていた事があった。
10分くらいはいつも演っていると思うが、今日は20分くらい続けてみようと思ったのだ。


♪〜♪〜


急に思い付いたので、時計は確認していないが、すでに10分は過ぎていると思う。
後半の間奏には、ハーモニカで
「蛍の光」も入れてみよう。


♪〜〜


もう20分くらい経っただろうか?
ノリノリの若い子たちが寄って来たので、パート2の③番を歌って、終電リピートのエンディングにしよう。


♪(歌詞)
悪魔の誘惑でその気になって
歌って騒いでバカやっちゃっても
あくまでもそれは自己責任だよ
歌ってるこのオジサンは
歩いて帰れちゃうんだよ〜♪


 ギャハハハ!


大ウケしている。
これで気持ちよく、終電リピートを終われる。

✻ 後日、録音を確認したら、残念ながら16分しか演ってなかったが、一応新記録だ。
バカな挑戦は、いずれまたの機会に持ち越そう。

若い子達が、めざとく歌詞フリップの中から
「お酒足りないぜ!」を見つけ出し、リクエストして来た。
OK、歌おう!


お酒足りないぜ〜
酔が冷めちゃうぜ〜♪


いきなり彼らが、ウケながら一緒に歌い、楽しくなって来た。
いつものようにネタばらし。


オォ、シャンゼリゼ〜 
オォ、シャンゼリゼ〜♪


あれ?
この子たち、元歌には馴染みがない世代のようだ。
純粋に、ボクの歌詞にウケてたようで、ちょっと感動!


♪〜


続いて、
「会社を辞めたくなる時」は、
繰り返し部分で大合唱になった。

よほどこの歌を気に入ったのか、リクエストされて、再び
「お酒足りないぜ!」

続いて、
「人間だものお金は欲しいよ」も繰り返し部分で大合唱。
通りかかった別の若い子たちも加わり、掛け声合戦みたいになった。
この辺はもう、酔っぱらってる若い子たちのワルノリで、曲もアーチストも関係なくなってる。
ボクは、彼らをシラケさせないよう、勢いよくギターを弾いて歌うだけだ。

ワルノリしてた子たちは、すぐに帰って行ったが、
この若い子たちは、ボクの作風とよほど相性が良いようだ。
ボクは「コール&レスポンス」はやらない方針だが、こういう人達がいるので、方針を継続していても大丈夫だろう。


ねぇ、ほかの歌は?


と歌詞フリップをあさっている。


あ〜っ!ヤバい!
ヤバいのあった〜!
俺はゴキブリ〜!


おぉ、コレ聴くか
その前にちょっと燃料補給・・


お酒買って来ましょうか?


まだ大丈夫、持って来てるから

よし行こう!
「俺はゴキブリ」


♪♪〜


この歌は、③番が①②番とはちょっと違う感じになっている。
作って歌い始めた当初も、アイデアを盛込み過ぎで良くないかなぁと思いつつも、様子を見ながら歌っていたのだ。
今回、彼らの反応を聞いていて、思わず「そういう事だよ!」と思ったのだ。このままでOKだと。


♪(③番の歌詞)
俺はお客だ文句があるか?

→(彼らの反応)
ない

俺は教師だ文句があるか?

ないない

俺は社長だ文句があるか?

ないよ、ないない

おまわりさんだぞ文句があるか?

あるよ、あるあるある

俺は引き籠もり文句があるか?

ないよ、な〜い

生活保護者だ文句があるか?

ないない

総理大臣だ文句があるか?

あるよ、あるある!
あるある!
ある、ある、ある!!

大統領だぞ文句があるか?

ある、ある、ある!

♪(→徐々に大合唱)
文句があるなら言ってみろ
文句があるなら言ってみろ
文句があるなら言ってみろ
言ったところで
聞いちゃいないがっ!


ありがとう〜!


総理大臣にも、この子たちの反応を聴かせたい。庶民は不満がいっぱいだと。

彼らがノリノリで、ボクが伝えたい事がちゃんと伝わってる気がした。あまりにも楽しかったので、思わずデモCD進呈。
幸い彼らは、車で聴いて帰るそうだ。

あれっ?
飲んでないならいいが、お酒を飲んでたんなら、ちゃんと冷ましてから帰ってよ〜!


・・


ちょっと一息ついた。
そして、再び終電リピートを演ろうとしたら、前にデモCDもらったという人が寄ってくれた。

それなら、別の歌の方がいいかな。
「音楽不用論」


♪〜


どこ歌ってんの?


ココ、ココ
♪〜


歌詞フリップを覗き込むので、歌ってる所を指差し、そして一緒に歌う。
先ほどの若い子たちや、新たに女の子たちも寄って来て、再び盛り上がった。


♪〜

ありがとうございま〜す!


マジいい歌
コレ自作ですか?


そうそう、オリジナル


すご〜い!
あたしも歌いたいから、コレ写真に撮っもいいですか?


おぉ、もちろんいいよ!
一応ユーチューブにもアップしてるので、忘れちゃったら観てみて


チャンネル登録しま〜す!


自分も歌いたいからと、コード譜の写真を撮る人がいるなんて、とても光栄な事だ。
ホントにイイ歌だと思ってくれてるのがわかる。


一緒に写真撮りましょう


OK、いいよぉ


10人くらいで撮ったのだが、ボクのスマホで頼むのを忘れてたので、あわてて自撮りした。



若い子たちは、女の子たちと意気投合しているので、もうボクの出る幕はないが、いい雰囲気で帰って行った。
路上ライブをそっちのけでナンパしてるのは、良い気分ではないが、
路上ライブで盛り上がったあとに、仲良くなってる若い子たちを見るのは悪くない。


毎週土曜日、この辺で演ってま〜す
またヨロシク〜!



1時13分


ハーモニカで「蛍の光」を入れながらの、標準タイプの
「終電なんか気にするな!」


♪♪〜


え〜と、今日まだ歌ってないのは・・

「やってみなけりゃ わかんねぇ」


♪♪〜

えっ!
え〜っ!?
いいんですか?こんなに
ありがとうございます!


酔っぱらってる兄さんから、投げ銭として一万円札を手渡された。


チューニングが変だよ


この曲はカポを動かすんで、すぐに狂っちゃうんですよ
すぐ直します


こんなに頂いたら、1曲で終わらすのは申し訳ない。
チューニングを直してから、

「お酒足りないぜ!」


♪〜♪〜


ネタばらしはOK。
「オォ、シャンゼリゼ」は知ってる世代のようだ。

続いて、こんなのでいいのかなぁ?
「会社を辞めたくなる時」


♪〜


反応がイマイチなので、①番で切り上げたが、
この兄さんが、また財布を取り出して一万円札を投げ銭入れに入れている。


もう大丈夫です
もう沢山頂いてますから


ダメ!
あんた稼ぐためにやってるんでしょ?


それは確かにそうなのだが、2万円はもらい過ぎだ。
1人の人からもらうのも、1回の成果としても、2万円は新記録だ。
かなり遠慮し、何度か断ったのだが、お金の魔力というか誘惑に負けて、結局はもらってしまう。
しかし、この場所でボクに出来るのは、オリジナル曲を歌うだけだ。

「国が定める最低限度の歌」


♪♪〜


歌ってる最中に、肩を組まれ一緒に歌おうとするが、この兄さんは、だんだん呂律が回らなくなっている。
この歌も途中で切り上げ、兄さんの話しを聞こうするが、どんどん酔いが回り、呂律が回らなくなり、もう何を言おうとしてるのか、さっぱりわからない。


弱り果てていると、先ほどの若い子たちが戻って来た。
そして、ボクが困ってるのを察してか、酔っぱらい兄さんの聞き役になって、肩を組みながら駅構内の方に消えて行き、そのまま戻らなかった。
若い子たちは、酔っぱらいの扱いに慣れてるのだろうか。ボクはすっかり、彼らに助けられてしまった感じだ。
あれっ?
彼らは、女の子たちとは上手く行かなかったのかな?


0時35分

本日終了です

皆さん

ありがとうございました

オサムサバト

本日の成果→21180円
水→1本
進呈したデモCD→3枚


****************


撤収しながら考えていた。

新記録の高い成果だったのに、なんかモヤモヤする。
やっぱり、2万円はもらい過ぎだ。


そうだ!

最初の1万円は、歌った成果として有難く頂くが、
もう1万円は、能登半島震災の義援金として寄付しよう。
そうすれば、あの酔っぱらい兄さんの散財も、無駄遣いにはならないはずだ。
そうだ、そうしよう。


・・


1階ウッドデッキを覗くと、翔平君レンタ君達は、まだ演っていた。

彼らの歌に、ハーモニカで勝手参戦したあと、
翔平君が所属している もも の解散危機の話題に触れた。

そして、勝手ながら翔平君のイメージで書いた
「歌いたいだけ」の歌詞に、仮のコード譜を作り持って来ていたので、これを披露したのだ。


♪〜


覚えやすいと好評だったので、そのままコード譜プレゼントする事にしたのだ。
コード譜は五線譜と違い正確なメロディーはわからないが、逆に翔平君自身が歌い安いメロディーに変えてもいいし、コードや歌詞を変えてしまってもOKだ。
オリジナル曲を作るための、原案ととらえてくれればいい。


♪〜♪〜


翔平君が、試しに歌ってみてくれたのだが、なんか行けそうな感じだ。
我ながら良い歌詞だなぁ。プレゼントするのがもったいなくなってしまったなぁ・・

でも、翔平君が、やっぱりいらないと言わない限り、ボクはノータッチにしよう。


じゃ・・
来週は社員研修で来れないので、
再来週〜!


・・


二番街を通って帰ると、相沢咲太君も演っていたようだ。

いつもの
「まだ働いてる人がいる」を、
今日は、ハーモニカの前奏間奏入りで歌ってみよう。


♪〜


ハーモニカ入れるならやっぱり、もっと練習を必要だ。
それから、ついついいろいろ話し込んでしまった。
内容は、ここだけの話しだ。


・・


帰りは、雨は上がっていたが、所々水溜りがあり、キャリーバッグが濡れないよう、時々持ち上げながら帰った。


門限ギリギリだ・・・





翌週の1/27(土)は、社員研修(社員旅行)で、路上ライブお休みだ。
レポートを溜め込んでしまっているので、ちょっとだけ気楽な気分になる。