12月特選映画コロナ編【19】★映画のMIKATA「ワンダーウーマン 1984」★映画 | 流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

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都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

 

 

年の瀬も押し詰まりました、あと1週間足らずで新年を迎えます。この『ワンダーウーマン 1984』は、年内最後の映画館鑑賞になると思います。アニメ映画を除いて邦画も洋画も大した作品、「これは絶対観たい・・・」という傑作名作は少なかったですーネ。『鬼滅の刃』も例外ではありません。この異例の観客動員は、映画評論家と配給会社の煽り宣伝かナ・・・、集団催眠に罹っている気がしました。ただ、この作品だけは見たいと思った映画がこれでした。尚、第一弾の『ワンダーウーマン 』は、今晩フジテレビ系で夜中の2時に放映します。是非お見逃しないように録画予約をしてください・・・!!!

 

私か2021年を漢字一字で表現すれば絶対に«健»ですね。新型コロナに世界中がふり廻された2021年に願う言葉は、«健康»でしょうよ。でも、新型コロナより感染力の強い変異種のウィルスが生まれ、より大きな感染拡大を発生させそうです。世界がコロナを克服する為に、これ以上の死者を食い止めるために、一致団結して愚かな祭典「オリンピック」に反対しましょう・・・!!!こんな時勢にオリンピックを開催しようなど、ばかげています。2021年の丑年は、私の予測では医療崩壊と日本経済沈没と自殺者が増える暗い年だと思います。せめて、選挙では数に慢心している自民党の議席数を激減させたいですーネ。そうでなければ日本社会は住みやすくならないですーヨ。身近な人たちに、このブログの読者に来年も良い年をお迎えください。

 

アメリカを始め、世界中でますます猖獗する新型コロナ禍の世界情勢で、単に配信だけとなっていたアメリカ映画界に対し、日本では劇場公開に踏み切った『ワンダーウーマン 1984 』 (2020年、パティ・ジェンキンス監督、ジェフ・ジョンズ デビッド・キャラハム脚本)を早速観賞しました。

 

映画は、ヒッポリタ女王の娘・ダイアナは女性だけが住む島・セミッシラでアマゾン族の戦士になることを夢見て、幼いころより鍛えていた姿から始まりました。そこから映像と時間は飛躍して舞台は1984年、ダイアナ(ガル・ガドット)は、スミソニアン博物館で収集された資料や収集品を鑑定する学芸員として働いていました。ある時は目の前の強盗をワンダーウーマンに姿を変えて捕らえたり、ある時は事件に巻き込まれて命を落としそうになった市民を助けたりしていました。ある日、スミソニアン博物館にFBIから盗難品である古代ローマの呪術の石物の鑑定が持ち込まれました。この石物は、人間の願望を成就させる神秘のパワーストーンでした。しかしその不思議なストーンは、野心的な原油ディーラー、マックス(ペドロ・パスカル)の手に渡り、彼の独善的な欲望を叶える手段に利用されました。

 

ダイアナの前に強敵として現れたのは、同じくスミソニアン博物館に新しく着任した同僚のバーバラ(クリステン・ウィグ)でした。ダイアナの魅力に憧れワンダーウーマンの強さを羨望して、自分も彼女になりたいと願望して、呪術のパワーストーンに欲望の実現を祈った結果、やがてこの世界の生きとし生けるものの中で最強になりたいという欲望を誇大化させて、ワンダーウーマンを窮地に追い込むことになります・・・。

 

ストーリは前作ワンダーウーマン (2017年)の続編でした。女性だけが住む島・セミッシラの海岸にパイロットとして不時着したスティーブトレバーが「外の世界」から登場します。太平洋戦争で墜落事故を起こした彼を救出する。時代背景は世界戦争の真っ只中。ダイアナは、トレバーとともに「外の世界」へ旅立ち戦争の終結のためロンドンへ向かう。ドイツの毒ガス兵器を壊滅させる。毒ガスをラ散布しようとする飛行機を壊滅させて、彼自身の命も失ってしまう。ダイアナは、 パワーストーンにスティーブの死からの再生を願い、続編では死から蘇ったスティーブ・トレバーがワンダーウーマンと共にマックスの邪悪な欲望と闘うことになります・・・。前作では第二次世界大戦で、人間の「悪」を戦争と見て、戦争の終結と平和を実現しようと正義の力を振り絞ります。悪はドイツでした。さて、続編の『ワンダーウーマン 1984 』の悪の象徴は、世界を動かす動力資源の元であり、エネルギーの源泉であり、この為に奪い合い戦争のきっかけともなっている石油・・・、或は黄金の富をもたらす資本主義のシンボルが「石油」でした。ここまで言葉を引っ張ってくると「1984年」の意味が見えてきますーネ。何故「ワンダーウーマン」のタイトルの後に「1984」がついているのか、私はとても不思議でしたが、背後にはイギリスの作家ジョージ・オーウェルの小説『1984年』の思想、近未来に影を落とす全体主義や監視社会の恐怖を描いたこの小説に、アメリカ社会は現実政治の危機を感じたのかな・・・!!!。トランプ大統領が就任して以来、アメリカ社会のリベラリストは、「錆び付いたデモクラシー」への懸念と危機にたいして多大なインパクトを受けたようです。この本の売り上げは伸びたと聞きます。

 

最後の最後に、マックスの無限に膨張する欲望は、わが子の生命の危険を見て欲望を放棄して、子供への愛に目が覚めるのでした。ダイアナも愛しいスティーブの蘇りを断念しました・・・。では、アメリカの富裕層は、失業者やホームレスや、所得の少ない少数民族や移民たちに対して、何を放棄するのだろうかーナ???このコロナ禍でアメリカで死者が多いのは病院にかかれない無保険者が多いからです。アメリカ社会で富全体の99%を支配する1%の富裕層は、例えばトランプのような政治経済の支配者が、何時、目を覚ますのか・・・???をこの映画は警告しているのかも知れないーよナ。

 

 

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