流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

】 悲観せず傲慢にならず、遥か彼方の微かな希望の瞬きを頼りに、セーレンの歌声に誘惑されず、世間の荒波に座礁しないように、市場原理の大海原を航海する。せめて言葉の夢を帆にうけて、寄る辺ない望みを胸に船出する。クルーは都会に倦んだ迷い子たち。

時に甲板から望遠鏡で覗く重層的な風景を、時に心の底に沈殿した阿呆な風刺を、時に止めどもなく吐き出される狂気の叫びを、時にノスタルジツクな幻想の記憶を、時に原初の悠遠な海のざわめきを…、ブログに託しましょう。共にブログのイデアを玩味しましょう

 

 

 

1

厳しい指導から赤鬼先生の異名を持つ小渕隆(堤真一)が主人公…、城南工業野球部の監督を務めた国語の先生が、甲子園出場目前まで野球部を指導するが、惜しくも甲子園出場の強豪校・青陵高校に敗れた甲子園球児の汗と涙の試合のストーリ…です。1本目はそれから10年、野球への情熱も失せた小渕先生が偶然、病院の診察を待つベンチでで会った以前の教え子だった斎藤智之(柳楽優弥)と再会するするところから物語は、熱血監督時代の回想と、今の斎藤へのいたわりから始まる甲子園野球&末期がんの死を看取る病気映画『泣くな赤鬼』(2019年公開、兼重淳監督、重松清原作)でした。

 

野球が舞台の名作はたくさんあります、そして、甲子園を目指して肉体の限界までマウンドで泥だられになって練習する球児たちの泣けるエピソードと名セリフはたくさんありますーネ。その中に、ダメチームと木偶の坊の球児が、名監督名コーチ一人の助言と励ましとノックに拠って名プレーヤ名打者に鍛えられる、劇的な豹変と奇跡はたくさんあります…ネ。この映画は、高校野球の球児が主人公の作品であり、かつて甲子園を目指した高校野球の監督の涙のエピソードです。

 

今では、がん発症は「万が一」に罹ったではなくて、3人に一人ががんに罹患する国民病・・・と言うよりも人類の悲運の業病と言ってもイイ、苦しみのた打ち回る宿痾ですーヨネ。完治を目指す決定的な治療方法と薬がない難病奇病はたくさんありますが、ひとたび癌にかかると、がんの部位によって違うだろうが、業病宿痾と言ってもイイだろう…。末期がんに罹ったかつての落ちこぼれの高校球児・斎藤智之、字名が「ゴルゴ」を看取った、かつては城南工業野球部の名監督厳しい鬼監督、でも今は50歳になった活力の衰えた小渕隆先生の物語です…。私も久しぶりに泣ける映画でした。

 

私も老いて自分の死ぬ瞬間に怯える年になりました。以前このブログに掲載した『長いお別れ』にもその感動は同じでしたが、妻と幼い子供を残して末期がんで死の床に就いた若者の無念は身につまされました…!!!

 

私は新しい野球の傑作映画が増えたなーと思いました。まして、高校野球を体験した人にはたまらなく泣ける映画ではないでしょうか。

 

2

裏社会で「ファブル」と恐れられる天才的な殺し屋(岡田准一)が、彼の育ての親・ボス(佐藤浩市)から殺し屋稼業を1年間休み、大阪で地味な生活を送れーと命じられる。ボスの真意は、殺し屋から足を洗わせ、カタギにさせてやりたいという温情からでした。そこで、因縁のある大阪のヤクザの組織の世話で、マンションの2階の部屋を与えられて、佐藤明という偽名で、相棒のヨウコ(木村文乃)と二人、兄妹という設定で生活を始める。2本目は、根っからの殺し屋、6秒で瞬殺する凄腕の暗殺者、人を殺すことに自分の全人生と感覚とテクニックを磨いてきて、人を殺すことしか知らない世間知らずの暗殺者が、普通の生活をしようとシミッタレでけちなチラシの会社でアルバイトまでする。アクションスターの岡田准一にしてはやや滑稽な3枚目のような殺し屋を演じるアクション&ハードボイルドな映画『ザ・ファブル』(2019年公開、江口カン 監督)でした。クールな二枚目のアクションスターが、ズッコケた仕草とずれた行動が、今までにないコケテッシュな岡田准一が初めて演じる3枚目作品でした。鋭敏過ぎて、度のすぎた猫舌のあまり熱々のサンマまで、フウフウして冷ましても、口に入れた途端に「熱い」と飛び上がる。

 

その凄腕の暗殺者・ファブル…、もう一つの顔の3枚目の佐藤明が、ジョギングをしていた普通の女性ミサキ(山本美月)に淡い親近感を感じ、彼女の「世話になった」恩返しの義理を感じる。彼女はアルバイトをいくつも掛け持ちして父親の借金を返済している苦労人でした。しかし彼女の過去に、お金のためにクラビアヌードの雑誌に騙されて出演していた・・・。彼女のアルバイト先のチラシ会社で一緒に働くことになる。彼女を助けることが、再び彼を元の世界に戻す。

 

まあ暗殺者ね、吉本の芸人・宮川大輔のジャッカル富岡役のギャグにゲラゲラ笑う殺し屋が、いかにも週刊ヤングマガジン連載の漫画(南勝久)らしい原作でした。漫画ではワンポイントの殺し屋の滑稽な脚色になっているのかもしれないが、でもーネ、実写映画では岡田准一の笑いがナンカわざとらしくぎこちなく見えました。劇画を読んでないので映画のストーリしか知らないので、ファブルのボスが彼の本当の父親なのか、単に育ての親なのか関係性がよく分かりませんでしたーネ。漫画らしいストーの不明な点があれこれありましたが、まあまあ、暇つぶしに見る映画にしては退屈させない3流作品でした。

 

3

3本目は、日立鉱山が吐き出す亜硫酸ガスによる煙害によって、山林が枯れ、田畑の農作物も枯れる甚大な被害を受けた近隣農民の反対運動に対して、入四間村の郷氏・関根三郎と日立鉱山職員・加屋淳平の奔走によって、解決策として建築された巨大な煙突をテーマにした社会派映画『ある町の高い煙突』(2019年公開、松村克弥監督&脚本、新田次郎原作、松村克弥脚本)でした。

 

明治9年、古河市兵衛に買収されてから10年足らずで生産量日本一の大銅山にのし上った渡良瀬川上流にある足尾銅山からもたらされた沿岸農村の鉱毒への反対運動は、栃木県選出代議士の田中正造を主人公とする鉱毒反対運動と抗議の映画はあったが、日立鉱山の煙害を舞台とする映画は初めてのようですーね。公害と環境破壊が企業活動と企業利益の前で、優位と市民権を得た現在だからこそ、こんな映画が公開されたのだろうな…。足尾銅山の映画『襤褸の旗』はよく知られてますが、残念ながらレンタルショップでも古い作品のせいかありませんーネ。まして一昔前ならば、企業から制作を妨害されたろうーネ。私も日立銅鉱山と煙害と日立の大煙突建設のエピソードは始めて知りました。


しかしどちらも、時代背景は日露戦争の始まる日本の近代化と富国強兵と帝国主義の時、銅資源の需要が急速に求められた共通点かあり、資本家たちにとっては金になる鉱山産業でした。でもーネ、今でも日立市は日立の企業城下町ですが、私の見た限りでは煙害に対して企業が農民のために巨額なお金を投じた美談のようにも思えました。大変地味な映画で唯一の盛り上がりを見せたのが、加屋淳平の妹で結核で亡くなった千穂と関根三郎との間の淡い恋物語だけでしょうか。私も途中で倒壊し、山腹に残っているこの産業遺産を一度見たいと思いました。

 

4

4本目は、政権がひた隠そうとする国家戦略特区内の医学部新設の裏側に細菌兵器への軍事的開発の目論見があった権力中枢の闇に迫る女性記者・吉岡エリカ(シム・ウンギョン)と、かつて外務省の上司の自殺の謎を解明しようとする若き官僚・杉原拓海(松坂桃李)が主人公の政治映画『新聞記者』(2019年公開、藤井道人監督、望月 衣塑子原作)でした。

 

丁度ここ数日前のニュースに、オリンピックでの海外からの多数の入国者の中に危険なウィルス保菌者やバイオテロリストが日本に上陸する危機に備え、感染症研究所村山庁舎の施設にエボラ出血熱コレラなど5種類の第一類感染症のウイルス(BSL4・バイオセーフティーレベル)を輸入保管する報道が流れていたので、このニュースは尚更にリアルな戦慄を感じました。制作逸話を聞くと、映画そのものの制作スタートにはかなり苦労したようです。何せ真っ向から昨今の安倍政権の嘘と欺瞞や、官邸からの隠然とした内閣官房の圧力や内閣情報諜報室の情報操作などの弁景の脛をたたくような政治批判を含んでいるからーネ。、

 

また、東京新聞記者・望月衣塑子の著書を原案にした政治ドラマだけあって、加計学園や森友学園問題、首相官邸からの官僚への圧力と文書改ざんなど現実を彷ふつとさせるような事件が数々生々しく盛り込まれています。望月 衣塑子さんはご記憶でしょうか…ネ、中日新聞社社会部記者の彼女が菅官房長官記者会見の場で、加計学園の獣医学部新設の質問に対して不適切な発言をしたとして質問をとん挫させられ、後に首相官邸報道室から東京新聞に対しクレームを発表したことで物議を呼びました。この記者への圧力と取材けん制に対して、新聞労連や日本ジャーナリス会議から「官邸の意に沿わない記者を排除する」と抗議声明が出ました。

 

過去にハリウッドでも、カトリック教会の神父の醜聞を描いた『スポットライト 世紀のスクープ』 ( トム・マッカーシー監督) や、ベトナム戦争を廻る秘密文章の隠蔽をすっぱ抜く社会派のドラマ『ペンタゴン・ペーパーズ 最高機密文書』(スティーブン・スピルバーグ監督)等、政治の欺瞞と新聞記者の正義の暴露の対立映画がたくさんありました。が、日本映画界では新聞記者を主人公とした映画は稀有な存在でした。テレビでもマスコミでも官邸から干渉があるようなので、まして映画ならばこうした政治映画は圧力がかかるので中々しり込みしてしまいますーネ。世耕弘茂経済産業大臣…ヨ、余りマスコミに圧力をかけないでね。今では制作と安倍政権に対するマスコミ批判の牽制の要になるまで出世して、安倍総理の右側にふんぞり返り麻生大臣に並ぶ重鎮になってしまいましたーネ。久しぶりに見応えのある作品でした。現保守政権の安倍総理の政権で今起こっていることなので、より衝撃的で゜リアリティーがある作品でした。

 

恐らく国有地払い下げに対して、森友関連の公文書改ざんを特捜部から詰問され、近畿財務局の官僚が自殺した事件がありました。私にはそんな事件と自殺を思い出しました。参議院選挙の投票日の前に是非見てほしい映画です。

 

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