流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

】 悲観せず傲慢にならず、遥か彼方の微かな希望の瞬きを頼りに、セーレンの歌声に誘惑されず、世間の荒波に座礁しないように、市場原理の大海原を航海する。せめて言葉の夢を帆にうけて、寄る辺ない望みを胸に船出する。クルーは都会に倦んだ迷い子たち。

時に甲板から望遠鏡で覗く重層的な風景を、時に心の底に沈殿した阿呆な風刺を、時に止めどもなく吐き出される狂気の叫びを、時にノスタルジツクな幻想の記憶を、時に原初の悠遠な海のざわめきを…、ブログに託しましょう。共にブログのイデアを玩味しましょう


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11月上旬の特選映画をアップロードします。今回5本を映画館で観賞、今月11月は通算で5本を観賞しました。選んだ特選映画1本は、提幸彦監督の『人魚の眠る家』でした。元々医療のDVD特選映画を映画ブログで書いていましたので、また新しい医療映画の名作が一本増えたーナ…と思いました。この時期は日本アカデミー賞候補の名作が公開される時です。確実に候補の一作に選ばれるだろうし、最優秀賞の幾つかの賞を獲得するのではないでしょうかーネ。東大在学中に蓮實重彦の映画ゼミに参加した異色の蓮實チルドレンの映画監督の中田秀夫監督の『マホを落としただけなのに も面白かったです。がスマホと言う日常的になったIT機器をホラーの道具にしたのはユニークでしたがだがね、ホラー&サイコミステリーとしてはやや月並みなストーリでした。でも、他の映画も観たくなりました…。日活ロマンポルノの小沼監督にも影響を受けたようなので、ポルノの「ホワイトリリー」も観ようかな。

 

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宇宙船から帰還した飛行士に寄生した知能を持った地球外生命体「ヴェノム」が次々と人間の肉体の中に同化しながら寄生侵略しようとする。1本目は、そのヴェノムから地球外惑星でも生存できる新しい人間生命体と人体を研究する研究所「ライフ財団」の人体実験を疑い、人の犠牲と死と探るジャーナリストのエディ・ブロック(トム・ハーディ)を主人公にした、地球外生命の侵略映画『ヴェノム/ VENOM』(2018年、シェーン・ブラック監督、原作)でした。

 

スパイダーマン」「アイアンマン」の原作者として知られるアメリカ漫画界の重鎮、スタン・リー(95歳)さんが亡くなったそうです。映画ファンならば誰でも知っているようにアメリカンのコミック誌「マーベル・コミック」のヒーローで、2作品とも既にこの映画ブログでもシリーズ化され、実写映画化されているヒット作品です。そして、「ヴェノム」もまた原作者は違いますが「マーベル・コミック」のダークヒーローの一人です。

 

地球外から異星人が侵略するストーリや地球を破壊する悪人もまたコミックには「ダークヒーロー」としてたくさん登場しました。「スパイダーマン」「アイアンマン」を初め、キャプテンアメリカン、マイテイソーなどいましたーネ。ところで、ヴェノムは地球外の生命体だけれども、ヴェノムがエディ・ブロックの生体に侵入したヴェノムは悪人なのかな、地球を守るヒーローなのかな…??? 1990年代版(1994年~1998年)の『スパイダーマン』(第37話、第38話)では、ヴェノムの誕生から追放までが描かれているるそうです。ヴェノムはスパイダーマンと共に古くから作られたキャラクターの一人のようです。ヴェノム の本来の名前の由来は「毒(猛毒)」らしいデス。そして、ヴェノムも旧い歴史を持つようです。

 

この先恐らくジャーナリストのエディ・ブロックのその後の続編が地球の悪を懲らしめる「ダークヒーロー」として単独で活躍するのではないでしょうか…ネ。

 

いつもは「マーベル・コミック」原作の映画は避けているのですが、地球外怪物生命の「ヴェノム」の姿が、まるで『エイリアン/Alien』シリーズ(1979年公開、リドリー・スコット監督)のSF映画の海獣にそっくりだったので観たくなったからです。

 

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北鎌倉にある古書店「ビブリア古書堂」を舞台に、店主・篠川栞子(黒木華)と、祖母の遺品の本棚にに残された夏目漱石の直筆のような署名入りのそれから』を持ち込んだ五浦大輔(野村周平)が、その本の持ち主である亡き祖母の恋の秘密を解読する。2本目は、本の周辺の謎を探偵のように推理する「本」探偵映画『ビブリア古書堂の事件手帖}』(2018年、三島有紀子監督、三上 延原作)でした。

 

本を読む人が少なくなって、通勤電車の中は以前の風景ー、混んだ客車に揺られながら片手に吊皮を握り、片手に文庫本を広げて巧みにページをめくる風景は見られなくなりました。IT全盛期の今、敢えて文学の好きな人は満員電車でも紙のページをめくる必要がない電子本で鴎外や漱石を読み、画面を切り替えて読めない難字の意味を電子辞書ですぐに調べる時代が来ています…。

 

私も古本屋が好きです、本を買うというよりも本に囲まれた空間に居ることが好きなのかもしれません。でも未だに紙の新聞を毎朝週間のように広げる習慣の中高年は多いし、紙の本を後生大事に本棚に「積読」する人もまだまだ多いです。最早、本が好きで本の裏に張りつけられた古書店の紙、所有者の蔵書印やサインもそのまま残った、蔵書家の棚から古本屋に売られた本と偶然出会うなどということは、八重洲口に林立するモダンな高層ビルの大理石の石材プレートにアンモナイトの化石を見つけるようなものですーネ。と言っても、昨今古本の値打ちもお勉強もしていない素人のバカ学生ばかりいる古本屋・・・、今も急速に店舗数を延ばしている「BOOKOFF」にはそんなサインや印はないですーネ。却ってそんなものが表皮にあれば1冊100円の値段が付かずに、0円に査定さてしまいます。最早、昔ながらの古書の価値を値踏みできる古本屋は無くなったといっても良いデス―ヨ。

 

そんな昨今の古本屋の現況に、本の価値と来歴の物語を推理小説のように探る原作小説は、寧ろ古き良き時代のロマンを掻き立てるといっても良いデスネ。以前TVドラマで放映していたので、映画を見乍ら私も何か懐かしい物語に再会したようでした。

 

 

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派遣社員・稲葉麻美(北川景子)の恋人・富田誠(田中圭)が、タクシーの座席にスマートフォンを落としてしまう。それを拾った謎の男は、ある時にはセキュリティ会社社員(成田凌)を装って麻美に近づき、ある時は、富田の携帯を拾ったと連絡して麻美を欺いて喫茶店に呼び出した。

 

そのことから富田の携帯に入っていた住所録や携帯写真もすべての個人情報がコピーされ、恋人の麻美の個人情報も盗まれたある日麻美に相手先不明のストーカの男から携帯コールが鳴り、買ったこともない商品のクレジットカードの請求が届き、SNSにプライバシーを暴露するような写真が何者かによて掲載され、不自然な事件が頻発し始めた…。

 

富田と麻美周辺で起こる携帯のトラブルと並行して、ある山中で若い女性の遺体が次々と発見される猟奇殺人事件が起こっていた。すべての遺体には、いずれも長い黒髪が切り取られている共通点があった。3本目は、サイコ&サイバーミステリー映画『スマホを落としただけなのに (2018年、中田秀夫監督、志駕晃原作)でした。

 

現在では大人の誰でも日常的な道具として持っている携帯を使ったサイバーミステリーと、幼児の頃の母親からのネグレクトがトラウマになって、髪の長い女を次々と誘拐して殺して地中に埋める連続殺人と言う異常犯罪者のサイコミステリーを結び付けた作品であることが、この映画を面白くしているのでしょう…。

 

ただいつも「Dlife」でアメリカのTVドラマ『クリミナルマインド』を頻繁に見ている私には、アメリカの異常犯罪のストーリにごろごろしている犯罪のように思えました。寧ろ携帯が犯罪の道具として登場する映画やドラマがありますからーネ、さほど斬新だとは私は思いませんでした。インターネットの«GYAO»に収録されている「DLIFE」見たことありますか…?是非暇な時にネットを開いてみてください。下記サイトを開いてみてください、登録すると無料で見られます。

https://gyao.yahoo.co.jp/ct/drama/

 

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中国・深セン市近郊の大芬(ダーフェン)はゴッホなど有名画家の複製画を作ることが小さな町の産業として成り立っていた。

 

湖南省出身の趙小勇(チャオ・シャオヨン)さんは、1996年に出稼ぎのためにここへ来て、以来20年余り独学で油絵の描き方を勉強してこの狭い工房でゴッホの複製画を描き続けてきた。4本目は、有名画家の複製が制作で世界市場の6割を生産しているといわれている、複製画王国の中国で、ゴッホの複製画を10万点以上を家族と共に描いてきたチャオが、オランダ・アムステルダムを訪れ、本物のゴッホの絵を見るまでを追ったドキュメンタリー『世界で一番ゴッホを描いた男/  中国梵/CHINA'S VAN GOGHS 』(2016年、ユー・ハイボー&キキ・ティアンキ・ユー監督)でした。唯一、この映画にドキュメント作品としての価値が有るとするならば、有名画家のレプリカを本物そっくりに描く複製画家が、果たしてゴッホと同じ絵具の職人なのか、芸術家なのかという葛藤をフィルムで追いかけているか、どうだろうか・・・でしょうね。

 

絵画を廻る事件は数々あります、例えばピカソ、マチス、モネ、ゴーギャン、ロートレックなどの多くの高額な名画の盗難事件が最も多いでしょうね。、最近、中国の贋作展示会事件として、前衛芸術家の草間彌生作品の出展物が全てニセモノという展示会、«草間彌生と村上隆の共同作品展»と銘打って公然と広東省深圳市や広州市、湖北省武漢市、江蘇省蘇州市、天津市、山東省青島市と淄博市、重慶市、新彊など、中国各地において展示会が開催されたという…、呆れたもんだ!!!中国はコピー天国だーネ。元々絵画にしても複製品さえ芸術的価値が有るーという文化的素地が元々あったのかも知れませんーネ。ひょっとすると彼女たちの贋作もこの映画の舞台となった大芬で制作されたのかも。

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親の代からの医療機器会社の経営者・播磨和昌(西島秀俊)と妻の薫子(篠原涼子)は2人の子供を授かるが、夫の浮気を理由に別居、離婚準備中だった。ある日、娘の瑞穂がプールで溺れて意識不明になり、脳神経外科医に脳死と診断される。脳死判定を受ければ他の子供に臓器提供できる。が、一瞬だけ瑞穂の指がピクッーと動いたのを薫子が感じ、「娘はまだ生きている・・・」と臓器提供を翻して、蘇生の奇跡を待つことになった。そして、和昌の会社が今現在開発中の脳の微細な刺激でロボットの手足が動く最先端の障碍者の介助機器があった。その一つのアプリケーションとして瑞穂の脊髄神経から脳の神経と同じ信号を送り、手足を動かそうとする研究も社内のエンジニアによって開発中であった。既に瑞穂の心臓は横隔膜に心臓に刺激を与え心臓の鼓動に信号を送る装置によって人工的に動かされていた。5本目の作品は、臓器提供とし臓器移植が遅れている日本ンの医学界に、遺伝子工学や生命科学が日進月歩する現代において「命」とは何か…を問う『人魚の眠る家』(2018年、堤幸彦監督、篠崎絵里子脚本、原作:東野圭吾)でした。東野圭吾の原作も良いけれど、脚本も良かったです。

 

この映画で私が感じたのは、何よりも母親の娘に対する愛情の深さだろうか、母親と言うよりももっと広げて「動物」の、哺乳類の、「有袋類」の動物の母親の子供への愛情の深さだろうかな…。動物行動学者のコンラート・・ローレンツが発見した「刷りこみ現象」のように、生き物の「母―子」の独特の愛情と絆があるのかも知れないですーネ。

 

夜中にベッドにいつものように横たわる植物人間状態の瑞穂にフトと目を向けると、いつも目を閉じている瑞穂の瞼が開き、母親に笑い、言葉を話すではないか…。しかも薫に「お母さん今までありがとう。私は幸せでした…」と別れの言葉を言うではないか…。エ~、私は映画を見乍らワ~奇跡だ、驚きました。その時私も思わず咽びました…。皆さん、ここで泣かないと妻や恋人から冷血漢と言われますーヨ!!!この後で、母・薫との別れの言葉を交わした瑞穂の臓器提供を決める。最後の最後のシーンがまた泣けるではないですか…、野球好きな少年の心臓として元気に動く瑞穂の心臓は、移植された少年で生かされていた。その少年は、瑞穂の心臓の導きで彼女の家に走って探しに行く。2019年の日本アカデミー賞の幾つかの最優秀賞は、この映画カナ…!!!

 
この映画を観た人の何パーセントかは免許証の裏側に臓器提供の承諾のサインをするだろうし、ネットで臓器提供について検索エンジンで調べるでしょうーネ。日本はまだまだ、「子供の体は親から譲り受けたもの、だから他人には粗末に挙げられない」、という暗黙の身体観と拒絶反応がありそうです。だからと言って、東南アジアの貧困地域の子供のように臓器がお金で売買され、中東や中国の石油王や富裕層たちの寿命延命のために移植されては困るよーナ…。或は、過去に日本にもあった暴力団の組長のために臓器提供を強要されても尚更に困るよーナ…。
 
どうして「人魚~」という題名なのかな???原作小説を読んでれば、何か書いてあるのかも知れませんがー。肉体は人間ですが、身体運動は機械によって助けられている、半分人間半分器械で生きている人間を「人造」「人工」人間と言わずに「人魚」と譬えているのかな…。
 
今、«GYAO»の「Dlife」で放映している、病院内で蔓延した未確認の恐ろしい感染病が発生して次々と死者が出る医療TVドラマ『コードブラック/最後の奇跡』を放映しています。チョット面白く秀作の出来栄えなので下記サイトを開いてみてください。

 

是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、或はより読みやすいコメントにするために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…

 

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