流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

流石埜魚水の【特選映画】、★映画のMIKATA★映画をMITAKA・・・

都市生活者の心と言葉を掌にのせた小説、電脳化社会の記号とイルージョンを巡る映画、都市の孕むシンボルと深層を探るエッセイ、街の風景と季節の色を彩る短歌…。小説と映像とエッセイと短歌をブログに・・・掲載します。

】 悲観せず傲慢にならず、遥か彼方の微かな希望の瞬きを頼りに、セーレンの歌声に誘惑されず、世間の荒波に座礁しないように、市場原理の大海原を航海する。せめて言葉の夢を帆にうけて、寄る辺ない望みを胸に船出する。クルーは都会に倦んだ迷い子たち。

時に甲板から望遠鏡で覗く重層的な風景を、時に心の底に沈殿した阿呆な風刺を、時に止めどもなく吐き出される狂気の叫びを、時にノスタルジツクな幻想の記憶を、時に原初の悠遠な海のざわめきを…、ブログに託しましょう。共にブログのイデアを玩味しましょう


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夏本番ですね、私の住む神奈川県も連日30度を超える猛暑が続きます。一雨降った次の朝、熱帯夜を冷やす小雨の天候にホッとします。でも、毎朝起きると下着と布団が寝汗でびっしょりです。夏は体調を崩しやすい訳です。ただ、西日本を襲った豪雨災害は、死者189人を、復興が進むにつれて数字が累増しています、安否不明者62人超を数える激甚災害に指定されました。雨が降って心地よい涼しさ・・・などと呑気なことを言ってもいられません。サッカーの決勝戦で渋谷や道頓堀で大騒ぎしている若者のエネルギーの発散先に、ボランティアの救援などどうですかーネ???横浜や渋谷など首都圏から無料救援活動の送迎バスを走らせてほしいな…。自民党は参議院選挙の流動票集めのためと政治宣伝のために、そのくらいの知恵を巡らせよ。

酷暑対策と夏の直射日光からの避難は、まあーネ、クーラの効いた自宅でTVを見る?…でもねそれではつまらないよ。私は、映画館でホラーを見て熱暑を忘れます。か或は、もう一つは緑に囲まれた公園のベンチでそよ風にあたりながら昼寝をするのもいいですーネ。もっともビルが密集するアスファルト道路の都会に緑の木陰を見つけるのも難しいですーネ。兎も角毎日熱いデス。以前、私は横浜市旭区にあるズーラシアに茂る広大な動物園の、木陰のベンチで私は昼寝をしていたことがありました。自動車で走り、緑を探し、ガラス窓をオープンして昼寝をするのは、昨今、ガソリンが高騰しているのでお金がかかりますからね…。


さて、7月上旬の特選映画をアップロードします。今回4本を映画館で観賞、その中から選んだ特選映画一本はホラー映画の『ウィンチェスターハウス/アメリカで最も呪われた屋敷』でした。私はホラーが大嫌いです、特に血と暴力と殺戮で恐怖をそそるホラーを軽蔑していました。でも、この作品は、アメリカの銃社会の歴史と、銃社会ゆえに頻発するアメリカの無差別殺人を批判する運動と呼応しているホラー仕立てになっているのではないでしょうか。大変面白かったです。単にコメディーめいたカンフーの作品かな…と先入観があったが、在日朝鮮人の問題をシリアルに描いた扱った『焼肉ドラゴン』も見応えがありました。特に成熟した朝鮮の女を演じていた桜庭ななみの女優としての成熟の姿を見れてよかったです…。 


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1本目は、現在もアメリカ・カリフォルニア州に現存する幽霊屋敷「ウィンチェスター・ミステリーハウス」の実話を映画化した幽霊屋敷にまつわるホラー映画『ウィンチェスターハウス/アメリカで最も呪われた屋敷』(2018年、スピエリッグ兄弟監督)でした。

ウィンチェスターと言えばオリバー・ウィンチェスターによって19世紀にウィンチェスター銃を開発した一族で、ライフル銃の改良に改善を重ねたウィンチェスター銃によって莫大な財を築いた一族であった。しかし、ウィンチェスター銃によって命を亡くした亡霊たちの恨みと哀しみを祖先に至るまで呪われ、一族は、娘と夫を突然の病気で相次いで亡くした。一族の祖母サラ・ウィンチェスター夫人(ヘレン・ミレン)は、人々の亡霊の呪いから逃れるため、霊媒師の助言によってカリフォルニア州サンノゼに莫大な資産を注ぎ込んで亡霊を閉じ込めるために亡霊にまつわる模造の部屋を屋敷内に次々に作り、亡くなるまでの38年間に増改築を繰り返して、その部屋の入り口を13本の釘で閉じ込めていた…。

 
精神科医エリックは、ウィンチェスター会社の株の半分を所有し、ウィンチェスター社の経営権を握る創業者一族の祖母サラ・ウィンチェスターの経営者としての信頼性を回復する精神鑑定のために、「ウィンチェスター・ミステリーハウス」を訪れた。

 

ウィンチェスター銃の人気と特徴は、レバーアクションによって連射できる機構を持ていたことです。ライフル銃の引き金の下側に突き出た金属レバーを下に引き、それをまた戻すことで薬室から空の薬莢を排除すると同時に、弾を装填する機構を持っていた。それまで1発発射するたびにその都度弾込めが必要であったライフル銃は連射できるようになった。西部劇でもこのウィンチェスターライフル銃と、腰のガンベルトにぶら提げたコルト社のコルト銃が最もポピュラーですーネ。もともとコルト銃の開発者は、陸軍大佐サミュエル・コルトが1836年に創業した銃器メーカーで、こんな幽霊伝説はないようです。

2018年2月にフロリダ州パークランドのマージョリー・ストーンマン・ダグラス高校で起きた銃乱射事件(死者17人、負傷者14人)を引き金に、銃規制強化を訴えるなどの運動がダグラス高校を中心に米国会議事堂へ反対運動を始めた。それに全米3000以上の高校が呼応、市民団体も巻き込んで、約18万人が銃規制を叫んだ。こんな時節と世論の高ぶりがあるゆえに、この映画は衝撃的ですーネ。

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2本目は、1970年代の日本、在日朝鮮人の集落、大阪国際空港横の伊丹市中村地区の朝鮮人部落を舞台とした、バラックの小さな焼肉屋「ドラゴン」の一家、父親の龍吉(キム・サンホ)と母親の英順(イ・ジョンウン)、一人息子の時生(大江晋平)と3人の娘たちー、長女の静花(真木よう子)、梨花(井上真央)、美花(桜庭ななみ)を描いた在日朝鮮人の慟哭の映画『焼肉ドラゴン(2018年、鄭義信監督&脚本)でした。


内容を知らずに見始めたのですが、私はコメディーぽい作品かな…と思ていましたが…、日本での差別とか国籍の問題とか、北朝鮮へ渡航する船に乗船して故郷に帰る在日朝鮮人の戦後をシリアルに描いていました。日本の新国立劇場と韓国の芸術の殿堂にて、在日3世の鄭と梁正雄の演出により2008年に両劇場で上演された。その後韓国と日本で映画化された…ものです。

焼肉ドラゴン』を初め映画館で観た時に脳裏に映画『血と骨』(2004年公開。ビートたけし主演。崔洋一監督、鄭義信&崔洋一脚本)を浮かべました。1930年代の大阪を舞台に、済州島出身の朝鮮人・金俊平(キム・しゅんぺい)を主人公に巨漢と暴力によってのし上がった男の生涯の映画でした。朝鮮部落のセットがよく似ていました。


率直に行って私はこの作品の登場人物での一人、美花役の - 桜庭ななみがどんな演技をするのか見たかったのです。時代劇の『最後の忠臣蔵』(2010年、杉田成道監督)で大石の隠し子役可音を演じた女優だが、成熟した朝鮮の女を演じていたのは予想外でした。


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3本目は、『スター・ウォーズ』シリーズのキャラクターの一人、ハン・ソロを主人公にしたスピンオフストーリ『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018年、ロン・ハワード監督)でした。前回第一弾『ローグ・ワン スター・ウォーズ・ストーリー』では、父親が開発した帝国軍の最終兵器「デス・スター」の設計図をヒロインの「ジン・アーソ」が、反乱軍の仲間とともに、デス・スターの設計図を奪う激しいバトルが描かれる。第二弾の今作では、若き日のハン・ソロの誕生と冒険と成長が描かれる。

帝国軍が支配する時代にハン・ソロは、宇宙船の造船で知られる工業惑星コレリアで生まれ育ち、帝国軍の部隊が駐留するその惑星で、盗みと略奪を繰り返してで生き抜いてきた。ハン・ソロは幼なじみの恋人・キーラ(エミリア・クラーク)と一緒に宇宙に飛び出す夢を抱いていた。ある時、貴重な燃料の「コアキシウム」を盗み出し、ランドスピーダーに乗り、追われながらも空港にたどり着き、盗んだコアキシウムを賄賂に使いソロはゲートを通過したが、キーラは逮捕されてしまう。物語は、そこから始まる…。

帝国軍の検問から逃れるために目に留まったのが「帝国軍兵士募集ゲート」で、窮余の一作は追手から逃れるために帝国軍に入隊します。兵士募集の係官との会話で、名前を聞かれ、「名前はハンだ。それ以外は知らない」と言うと、勝手に「そうか…じゃあお前は天涯孤独の一人・ソロ(SOLO)だな…」と決めてしまう。今作では帝国との戦いに加わる前の若き彼の冒険のストーリを描いています。帝国軍の地下牢に投げ込まれた時に、相棒チューバッカと出会う。ギャング団のボス、ドライデンからの依頼で、盗賊ベケット一味と共に宇宙燃料「アクシウム」を帝国の輸送列車から強奪する仲間となる。しかしそれに失敗して、生き延びるためにドライデン「惑星ケッセル」に貯蔵されている未精製で不安定なコアクシウムを盗み出す。それをサヴァリーンで精製を行い、ドライデンに届けるという新しい危険な冒険を引き受けることになる。ランド・カルリジアンにカードゲームランド・カルリジアン(ドナルド・グローバー)からファルコンを入手するなど、今までにシリーズで登場した人物との出会いと冒険が映像化しています。

 

2012年にジョージルーカスが彼の映画製作会社ルーカスフィルムを40億5千万㌦で譲渡して以来、いわば「スターウォーズ」を売り渡して以来、私は最早「スターウォーズ」を見ない…と倦厭していました。何故って、「スターウォーズ」シリーズを打ち出の小槌のように続編続編と、永遠に続く物語のように監督を変えて製作する映画に辟易したからです。その一つがスピンオフストーリでもあります。今回何故どうしてロン・ハワード監督が制作を引き受けたのか…良く分かりませんでした。

監督のロン・ハワードは、 『コクーン』、 『バックドラフト』、 『アポロ13』、 『ビューティフル・マインド』、  『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズなどの数々の名作を制作した実績を持っています。名匠ロン・ハワードがどうしてこの『ハンソロ』の仕事を引き受けたのか、良く分かりません…。ただ、今までの«スター・ウォーズ»と違う点は、単に帝国軍と反乱軍との壮絶な宇宙戦争に終わらずに、 惑星コレリアから3年前に脱出する時に別れたキーラと再会する恋愛ストーリが含まれているところではないのかな…と思いました。でも予想外に、このラブストーリの要素が「ハン・ソロ」の新しい魅力ではないかと思います。

TV放送の「シリーズ1」を見ていて気が付つぃたのですが、これまでのシリーズでは、ハリソン・フォードがソロ役を演じていたが、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』では新しい主役の、オールデン・エアエンライクが演じている点が大きな違いでしょうーネ。


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 4本目は、若きマルクスとエンゲルスの伝記的映画『マルクス・エンゲルス/LE JEUNE KARL MARX/THE YOUNG KARL MARX』(2017年、ラウル・ペック監督)を、久々に新百合ヶ丘の映画館«川崎市アートセンター»で観ました。この映画館はシニアが1000円なので気に入ってます。それにしても日本全国どの映画館でも業界の裏で示し合わせたように1800円というのは「独占禁止法違反」ではないのかな…???。

今年はマルクス生誕200年(Karl Heinrich Marx, 1818年5月5日 - 1883年3月14日)だというので、「マルクス・エンゲルス」の社会背景と思想活動、「ライン」新聞社での言論活動とドイツ政府の検閲と弾圧、フランス亡命時代(1843年10月~)、若き日のマルクスとエンゲルスの出会いと親交、「共産党宣言」と「資本論」の思想家・マルクスばかりでなく、それらを醸成した思想家の私生活・・・ユダヤ教のラビの司祭家族と弁護士の豊かな実家、雑誌に投稿しながら生計を立てていた貧困生活の姿、貴族出身の美しい妻・イェニーなどのマルクス周辺の私情、紡績工場の経営者の裕福な子息であったエンゲルスが、アイルランド人女工を妻たち(メアリー・バーンズ、リディア・バーンズ)とした私情などを描いました。

 

1843年にフランス・パリに移住、亡命中に国民経済学のアダム・スミス、リカードや、当時貧民層に積極的に経済と国家からの解放を呼びかけた無政府主義者の言論や、フランス革命の中で広がった民衆の声と共鳴する「自由平等」を主張する自由主義者の本と論文を漁り勉強した。当時の社会変動で茫洋と膨らんだ時代の雰囲気と趨勢の思想を貪欲に吸収した…。この時期に『経済学・哲学草稿』の第一稿が執筆されました。マルクス没後、未発表だった膨大な草稿をエンゲルスが遺志をついで整理編集しました。『資本論』2巻3巻はエンゲルスによって出版されました。残された悪筆の未完のノートや草稿はまだまだそのままに埋もれていました。それらの一部がソ連のマルクス・エンゲルス・レーニン研究所の金庫の奥で『経済学・哲学草稿』は眠っていた。マルクスの死後49年後に、それも草稿の一部は喪失され、未完成の形で発見され、1932年に編集されました。特にマルクスが26歳の時に構想したこの『経・哲草稿』には、ヘーゲルのドイツ観念論やフォイルバッハの宗教論などから影響を受けた哲学的側面、イギリスフランスから生まれた自由主義に満ちた視点、アダムスミスやリカードなど当時工業化しつつある資本主義の勃興と矛盾を抱えた経済批判を貪欲に摂取した経済学へのアプローチなど、これまでマルクス・レーニン主義の社会主義では忘れられていた、豊かな思想が含まれていました。例えば、マルクスの哲学概念«類的存在»や≪疎外≫などろ、哲学と経済と政治を融合した思想・・・、「自由」「平等」などのリベラルでヒューマンな新しいマルクスの思想的発見に、世界の思想家が驚いた・・・。

この青年マルクスの草稿は、既に1917年のレーニンの革命によって成立した社会主義国家、1929年にスターリンによって継承されたソ連型の、官僚的経済統制や政治的粛清と独裁が支配する社会主義によって随分と歪められてしまっていたからです。本来、マルクス・エンゲルスが理想とした社会主義そのものが歪められ、反人間的で不自由で、経済統制に物不足など・・・歪な制度のイメージが固着してしまっていたからです。その歪みをこの映画が開放してくれているか…に、私は興味がありました。 

 

この映画を鑑賞する前から、こうした若きマルクスの柔軟な思想が映画でどのように表現されているかは、初めての「マルクスエンゲルス」の映画にとって、映画の真価を問う基準であり、私の興味でもありました。一本の映画にそんな多様なマルクスエンゲルスの姿を盛り込むのは無理というものですが…ネ。


映画は、エンゲルスの父が経営する紡績工場の過酷で低賃金の労働を批判する女工たちの不満と抗議から始まった。後々マルクスは、エンゲルスにどうして下層階級の労働者の生活をよく知るのか…という質問に対して、工場の女工と生活しているから・・・と答えていました。こんな映像の一片は青年期のエンゲルスを如実に知る一面でしょう。また、無政府主義者のプルードンの街頭演説を夫婦で聴講していた時、マルクスの妻は、「あなたの批判は抽象的で具体性がない…」と辛辣に批判する。マルクスその人がライン新聞時代から、大変辛辣な言葉で論客たちを罵倒していたといわれています。こんなシーンは、二人三脚でマルクスを支えていた妻の姿がよく現れていました。映画ならではのドラマで描かれた生身の人間像ですーネ。いや、それがフィクショナリーな表現と映像であっても別に彼らの生活を描くのであれば、構わないでしょうーネ。今更、マルクスを勉強するつもりはないのですが、パリ時代のマルクスエンゲルスに特化したリアルなドキュメント本がないですね。いや、翻訳されてないのかも知れませんが、哲学も含めたマルクスの生活、「彼らはどんな人間なのか」を追跡した本が読みたいですーネ…、どなたか詳しい人は教えてください。昔読んだ城塚登先生の『若きマルクスの思想』(1970年、勁草書房)を読み返してみましたが、でもパリのマルクスに焦点を絞った記述の収穫がなかったです…よ。 

 

私は黒人の監督をこれまで『マルコム✕』のスパイク・リー監督しか知らなかったが、ラウル・ペック監督も、国内首都圏でもうすぐ公開される、ジェームズ・ボールドウィンの原稿を元に制作されたドキュメンタト作品『私はあなたのニグロではない』もまた彼の監督なのを初めて知りました。黒人のメッセージを積極的に発信する黒人監督です、ちょっと注目したい監督です。

 

 

 

 

 

是非、コメントを一言お寄せください。必ずご返事させていただきます。尚、 誤字脱字その他のために、アップした後で文章の校正をする時があります。予告なしに突然補筆訂正することがありますが、ご容赦ください…)


洋画・邦画のコメントを下記サイト「特選映画★映画のMIKATA★映画をMITAKA」より先行して掲載しています。ご参照ください…。

http://blog.livedoor.jp/cinemalive/archives/10592781.html

https://blogs.yahoo.co.jp/hbhfk429


 

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