「ジャッカル(JACCAL)小樽の船出まで、あと5か月かぁ………。巷はハロウィン🎃前で、ウキウキムードやなぁ。」

1998年10月🌕中旬、
「ゆかりが丘・山兆ニュータウン」にて、ベテランコンシェルジュ💁‍♀️、辻畑 慈愛(つじはた よしえ)は、しみじみと木枯らしの夕暮れを仰いだ。

「よしえコンシェルジュ、おつかれさまです!」

背後にはアイドルになれたかもしれない、色白・高身長なさわやかイケメンが、花束を持って立っていた。

「きゃん‼︎それってもしかして………あてに⁉︎」

今度は慈愛が、きゃん!と叫ぶ。縁は異なもの味なものである。

「キミはこの前の、イケメンガードマンくんよなぁ?あんときはホンマにおおきにな。けど、あての年、わかっとるやろ?五十路のおばちゃんやで?」


ガードマンくん、顔を赤らめて

「ああっ、誤解させてごめんなさい🙏!好きになった🥰人がいて、ここで告白しようと思ったら上がりすぎちゃって………。けど、なぜボクだとわかったんですか?」


「さわやかなあいさつと🫡、声と呼び方や!

あての胸のネームプレート見て、名前呼んでくれたんやろ?」

慈愛はそう返事して"Yoshie"と書かれたネームプレートを指さした🫵。

「………そおいや、名前聞いとらんかったな。今の君は非番やし。」

「………し、しげるです。」

ガードマンくんの名前は、関 滋(せき しげる)。慈愛とは25歳差。親子並みである。

「シゲルくん。またこれからもよろしく頼むで。恋❤️、実るとええな🫡。ほな、またあとでな!」

慈愛は笑顔☺️で手を振り🖐️、山兆現地事務所へ戻って行った。


ぽ〜〜〜〜〜〜っ🥰。

慈愛はバックヤードオフィスで、

腰掛けたまま思考がフリーズしていた。

「恋する❤️よしえ先輩、かわいい😍わ。」

他のコンシェルジュ💁‍♀️も、慈愛の顔の前で平手をパッパッ振りつつ温かく見守り、

チーフの長宗我部 定親も

ウルフルズの「かわいいひと」を歌う。



「辻畑くんは今朝早かったんだから、今日はもう帰んなさい。」

長宗我部チーフの計らいで、

18時過ぎに退社して、駅前プラザの生活百貨店、JACCALキャッティへ。そしたらフードコートに、ベージュのセーター姿の若者がうなだれて座っているのが見えた。

「………シゲルくん!どうしたん!?」

慈愛は"ダメだったんか………"という次の句を寸前で呑み込み、目に涙を溜めて😢男泣きしている滋の手の上に、そっと優しく手を添えた。

「よしえさぁ〜〜〜ん💦😢、ボク、ボク………」

滋がもたせかかって来るから、慈愛はまず

「まぁまあ、ココじゃあナンや。シゲルくん、明日は休みか?」と尋ねる。

滋がこくんと頷くと、すぐさま手を取り、

骨取りフライドチキン🍗とチキンバーガーをテイクアウトし、キャッティの食品売り場でワイン🍷とビール🍺とチョコレート🍫を買い込んで、乗り場に待機のタクシー🚕へと滋を連れ込む。

「お釣りはいらんわ。チップも弾むで!」

三桁の運賃の距離だったが、ピン札とキラ玉で2,500縁も弾む気前の良さよ!


社宅のゲストルームの中で、いいバスルームとダブルベッド🛌のある「スイートルーム」の空きを確認して、お部屋へとしけ込む。

「………片想いの娘、受け取らんかったんやな。その綺麗な花束を💐。」


「よしえさぁん………😢💦!」

息子が母🤱に甘えるが如く、滋は慈愛のヒザに顔を埋めて静かに泣いた。


小一時間は経ったろうか?

滋はようやっと、恋の❤️💔顛末を話し始めたのだ。

「せやか………😢。やさしいあの子なぁ。」

そう。慈愛が以前、⚫️カン相手に大立ち回りをしたときに、泣いていた被害女子高生を介抱していた、滋のバディ(相棒)警備員の女性だった。

「………そいで彼女、元から好きな人、いや、フィアンセがいはって、寿退社直前だったとはなぁ!せやかせやか。ほならあてを、オカンだと思ってしばらく甘えるとええ!」


慈愛は服を脱いで、一糸も纏わぬ姿になってベッドインし🛌、滋を手招きした。

「………よしえさん、誰のものにもなりまへんって、よく言ってたんじゃ………💦。」

「普段はな!けど、失恋💔した若い子見ると👀、話は別や。立ち直るまでの間の、かりそめの⚫️フレ、慰め相手としてやけどな。」

「いーんですか⁉︎ホンマに。ボク、付けるもん持ってないんですヨ。よしえさんにもしもの………」

慈愛は耳を貸すよう👂促し、耳打ちする。

慈愛には、百万人にひとりかもしれない確率で出現する

「子宮内部奇形」があり、着床困難😞により赤ちゃんを宿せない体だったのだ。

そのことでヤケになり、❌❌まくっていた過去も。腫瘍や筋腫の発生リスクを管理するべく、

毎年精密検査を受けているのである。


滋も服を脱いで👔ベッドインし、

慈愛の誘いに応えてチュー😘💋をした。

あとは想像に💭お任せを………❤️🥰。

ひとつになった、濃密な一夜を共に。


「よしえさん。ちょっと………」

翌朝の未明、滋が慈愛に耳打ちを。

「んも〜〜っ!しょうがないなあ❣️シゲルくんも好きだったんかい❣️」

慈愛は滋の右手を取り、手のひら🫲を

尻に敷いたのだ。

ところがそのまま慈愛は二度寝してしまい、

次第に鬱血してきて2時間でギブアップ。

滋は置き手紙をして、そっと部屋を出た。


"よしえさん、

昨夜は本当にありがとうございました😊。

これからもときどき、

一緒にお茶🫖などできればいいですけど🙂‍↔️、

返事が途絶えたら、

立ち直って幸せに😃なったものと

思っていただければ幸いです。

これからもまた、いつもの場所で

元気にお会いできますように。


関 滋"


「シゲルくん、苗字は関くんかあ。けどえかったわぁ。あんな🤗若くて可愛い男の子👦の、未来は奪えんわ。」

二日酔い😵🤕でアタマがガンガンしつつも、

慈愛は苦笑し😅ルームの外に出て、駅前にある

キャッティの方を眺める。


時は流れて、1998年の12月🌕。

クリスマス🎄🤶に向けてゆかりが丘もウキウキ浮き足立つ年の瀬。


「よしえさ〜〜〜〜〜〜ん❣️」

駅前プラザ、キャッティ(CATTY)の入り口で

黄色くて可愛い😍声がした。

慈愛が振り向くと、関 滋が彼女と笑顔☺️で手を振ってくる🖐️。

黄色くて可愛い😍声の主こそ………

くだんの朝に、慈愛が助けた女子高生だったのでアール!

「えかったなあ、ホンマにえかったなあシゲルくん!お姉ちゃんも、あん時お名前聞いてなかったナ。教えてえな!」

「………の、のぞみです🩷。のんちゃんと呼ばれてます。これからもまた、よろしくお願いします🥺。」


慈愛も男コトバで返す。

「おう、のんちゃん。アテからも、また宜しくナ😃!」

笑顔で手を振って踵を返すと、

吸い込まれるが如くCATTYの奥へ。

「さぁてと。オカンにお歳暮お歳暮!御用納めが終わったら、大阪イカンとな!」

………と言いつつも、目は少しだけうるうる🥹🥹。

今井美樹の「彼女とtip on duo」を歌いつつ、

スキップでサービスカウンターへと向かうのであった🤭。




また次話へと続く。







総合スーパーチェーン「イチイ」初代社長、

辻畑 吉雄(つじはた よしお)の第二子長男、

辻畑 真実(つじはた まこと)。

姉ともども、"オーソドックスなキラキラネーム🤩"のはしりと言えるかもしれない。

1950年生まれで、姉・慈愛(よしえ)と同様、大阪市で育ち、高2の春に一念発起☘️。

「わて、銀行員になりたい。会社やお店にとっての、オトンとオカンみたいになりたいんや!」

そう宣い、家族を驚かせたのだった。

それまでの真実は、人一倍怖がりで感受性の強い慎重な性格。知的な興味関心は、ひと言でいえば「歴史オタク」。日本史・世界史問わずどっちもである。中学生にしてすでに座右の銘は………

「賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。(鉄血宰相ビスマルク)」

古今東西、さまざまな失敗😔😞の歴史にまつわる本や資料を読み漁り、鉄血宰相の魂が乗り移ったが如く「熱血演説」をぶつのだった!

………そんな真実だったが、小樽商科大学へと進学してからは、「よく学び、よく遊ぶ」男となって逞しくなり、2留して6年で卒業🎓。

都市銀行「石橋銀行」のオーナー頭取、

石橋 鉄巌(いしばし てつお)の目に留まり、

五菱信託銀行と合併してできた新銀行

「菱橋(びしばし)銀行🏦」の第一期社員として入行し、一貫して審査・コンサル畑でキャリアを積んで来た48歳だった。


………慈愛への手紙。

絵葉書の表の、狭いふみの行には、

超シンプルな短文が大きな文字でしたためられていたのだ。


"お姉はん江

大風呂敷はん、いや、大林はんが来春、

小樽にどでかいもん

オープンさせるの知っとるけ?

そいでオカンのところに、招待状が届いたんや。

近々そっち行くから、続きはそん時に。ほな!"


………まことらしいわなぁ。

慈愛はしみじみ思った。

これは真実が編み出した、筆無精克服術なのだ。

裏には、小樽の風景の写真があしらわれている。


「大林はん、いよいよやな。オトンのために営業力を駆使して、イチイをあそこまでにしてくれた大立役者のビッグな夢の結晶やもんなぁ。」


………大風呂敷はん、いや、「大林はん」とは、イチイ改め「JACCAL(ジャッカル)」会長、

大林 利宗(おおばやし としむね)のことである。

ビッグに考え、ビッグに夢を語り、ビッグに行動しようとは、とあるホテル王🏨も言っていたような気がするが、大林 利宗も、まさにそれを地で行く男であった😅。


「お姉はん、久々やなぁ。」

慈愛の社宅のゲストルームにて、真実、妻の聡子(さとこ)、第二子長女の紅実(くみ:日本女子大学生)とお酒を酌み交わし、夏に誕生日を迎えた🎊紅実にケーキとプレゼント🎁を渡していた。

「わあ😍、伯母ちゃん、ありがとう😊🥰!くみの欲しかったもの、わかってるう!」

バースデーケーキ🧁は、ストロベリー🍓・ラズベリー・クランベリーとすべて紅い実で、プレゼントはなんと、クリアな音質で録音できるデジタルレコーダーだったのである。

辻畑 紅実は、少女時代から

目をキラキラ🤩させて、ひとの昔話を聴くのが大好き😘💕。「アナウンサーとかレポーターとか、新聞記者になれるんじゃないか?」といわれるくらい、インタビュアーとして天賦の才があるのだ。


「………ところでそういえば、お兄ちゃんは?」

慈愛が尋ねると、すかさず🙃紅実が口を挟む👄。「お兄ちゃんねぇ、大学院の卒論で大忙しなんだって!ジャッカル北海道にまで内定もらって、社長さんも卒論発表に来るからって大張り切りなの!」

お兄ちゃんに恋してる❤️、キャピキャピ女子大生そのものである。

お兄ちゃんの名は、和真(かずま)。

なんと🙄、真実と聡子の「できちゃった婚」で生まれた第一子長男で、吉雄と妻・夏江(なつえ)にとっても初孫だったのだ。


ではなぜ、北海道のジャッカルへ?

辻畑 和真は父と同じく👨、

小樽商科大学を目指すも落ちてしまい、

「浪人したからって必ずしも受かる保証がないから😢」と、第二志望の函館大学の進学を決意。

「函館は函館でしか、見られない・経験出来ないことが山ほどあるオモロい街や。よう決心したナ。わての小樽商科大学には院もある。四年後にリベンジするとええ!」

そう真実に背中を押されて函館大学で学び、

晴れてリベンジを果たして小樽商大の院へ行くと、祖父が興した👴イチイ改めJACCALの関連会社、JACCAL北海道が快進撃を続け、大林会長も「北海道を見習え、北海道を!」と事あるごとに言っている噂を聞く。

そこで小樽から一番近い「CATTY(キャッティ)手稲店🏬」でアルバイトをしつつ、全店舗を制覇して商圏の視察までしたのが、社長である

大嶋 弼九(おおしま たすく)の

目に留まっての👀内定であった🤭。


以上、イチイ創業家、辻畑家の若手の紹介

ひとまず終わり。


次話へと続く。





こんにちは🌞。

とにかく楽しい赤井川村です。


しばらく九官鳥、いや、

休館していた「道の駅あかいがわ」。

けど、シルバーウィークに

事情があって😅中止したはずの

収穫祭と合わせて再オープン!




お花畑は、前よりも広くなってる。

この人工小川、

背後にある用水路から

水を引いてて💦、運が良ければ

小さいカエル🐸ちゃんに🐸逢えるのだ。


Sanrioのキャラは言わずもがな、

ご当地ゆるキャラ推し総選挙があるなら、

わいはこの、⚫️AWAII「あかりん」ちゃんに一票なり!








野菜直売所では、かぼちゃに長ネギが旬。

人員確保の都合からか、

焼きたてパンのコーナーはお休み中だけど、

カフェテリアのメニューはより豪華に!

今度はいつ来ようかな。

自宅からは1時間とかからないから。