「きゃん‼︎それってもしかして………あてに⁉︎」
今度は慈愛が、きゃん!と叫ぶ。縁は異なもの味なものである。
「キミはこの前の、イケメンガードマンくんよなぁ?あんときはホンマにおおきにな。けど、あての年、わかっとるやろ?五十路のおばちゃんやで?」
ガードマンくん、顔を赤らめて
「ああっ、誤解させてごめんなさい🙏!好きになった🥰人がいて、ここで告白しようと思ったら上がりすぎちゃって………。けど、なぜボクだとわかったんですか?」
「さわやかなあいさつと🫡、声と呼び方や!
あての胸のネームプレート見て、名前呼んでくれたんやろ?」
慈愛はそう返事して"Yoshie"と書かれたネームプレートを指さした🫵。
「………そおいや、名前聞いとらんかったな。今の君は非番やし。」
「………し、しげるです。」
ガードマンくんの名前は、関 滋(せき しげる)。慈愛とは25歳差。親子並みである。
「シゲルくん。またこれからもよろしく頼むで。恋❤️、実るとええな🫡。ほな、またあとでな!」
慈愛は笑顔☺️で手を振り🖐️、山兆現地事務所へ戻って行った。
ぽ〜〜〜〜〜〜っ🥰。
慈愛はバックヤードオフィスで、
腰掛けたまま思考がフリーズしていた。
「恋する❤️よしえ先輩、かわいい😍わ。」
他のコンシェルジュ💁♀️も、慈愛の顔の前で平手をパッパッ振りつつ温かく見守り、
チーフの長宗我部 定親も
ウルフルズの「かわいいひと」を歌う。
「辻畑くんは今朝早かったんだから、今日はもう帰んなさい。」
長宗我部チーフの計らいで、
18時過ぎに退社して、駅前プラザの生活百貨店、JACCALキャッティへ。そしたらフードコートに、ベージュのセーター姿の若者がうなだれて座っているのが見えた。
「………シゲルくん!どうしたん!?」
慈愛は"ダメだったんか………"という次の句を寸前で呑み込み、目に涙を溜めて😢男泣きしている滋の手の上に、そっと優しく手を添えた。
「よしえさぁ〜〜〜ん💦😢、ボク、ボク………」
滋がもたせかかって来るから、慈愛はまず
「まぁまあ、ココじゃあナンや。シゲルくん、明日は休みか?」と尋ねる。
滋がこくんと頷くと、すぐさま手を取り、
骨取りフライドチキン🍗とチキンバーガーをテイクアウトし、キャッティの食品売り場でワイン🍷とビール🍺とチョコレート🍫を買い込んで、乗り場に待機のタクシー🚕へと滋を連れ込む。
「お釣りはいらんわ。チップも弾むで!」
三桁の運賃の距離だったが、ピン札とキラ玉で2,500縁も弾む気前の良さよ!
社宅のゲストルームの中で、いいバスルームとダブルベッド🛌のある「スイートルーム」の空きを確認して、お部屋へとしけ込む。
「………片想いの娘、受け取らんかったんやな。その綺麗な花束を💐。」
「よしえさぁん………😢💦!」
息子が母🤱に甘えるが如く、滋は慈愛のヒザに顔を埋めて静かに泣いた。
小一時間は経ったろうか?
滋はようやっと、恋の❤️💔顛末を話し始めたのだ。
「せやか………😢。やさしいあの子なぁ。」
そう。慈愛が以前、⚫️カン相手に大立ち回りをしたときに、泣いていた被害女子高生を介抱していた、滋のバディ(相棒)警備員の女性だった。
「………そいで彼女、元から好きな人、いや、フィアンセがいはって、寿退社直前だったとはなぁ!せやかせやか。ほならあてを、オカンだと思ってしばらく甘えるとええ!」
慈愛は服を脱いで、一糸も纏わぬ姿になってベッドインし🛌、滋を手招きした。
「………よしえさん、誰のものにもなりまへんって、よく言ってたんじゃ………💦。」
「普段はな!けど、失恋💔した若い子見ると👀、話は別や。立ち直るまでの間の、かりそめの⚫️フレ、慰め相手としてやけどな。」
「いーんですか⁉︎ホンマに。ボク、付けるもん持ってないんですヨ。よしえさんにもしもの………」
慈愛は耳を貸すよう👂促し、耳打ちする。
慈愛には、百万人にひとりかもしれない確率で出現する
「子宮内部奇形」があり、着床困難😞により赤ちゃんを宿せない体だったのだ。
そのことでヤケになり、❌❌まくっていた過去も。腫瘍や筋腫の発生リスクを管理するべく、
毎年精密検査を受けているのである。
滋も服を脱いで👔ベッドインし、
慈愛の誘いに応えてチュー😘💋をした。
あとは想像に💭お任せを………❤️🥰。
ひとつになった、濃密な一夜を共に。
「よしえさん。ちょっと………」
翌朝の未明、滋が慈愛に耳打ちを。
「んも〜〜っ!しょうがないなあ❣️シゲルくんも好きだったんかい❣️」
慈愛は滋の右手を取り、手のひら🫲を
尻に敷いたのだ。
ところがそのまま慈愛は二度寝してしまい、
次第に鬱血してきて2時間でギブアップ。
滋は置き手紙をして、そっと部屋を出た。
"よしえさん、
昨夜は本当にありがとうございました😊。
これからもときどき、
一緒にお茶🫖などできればいいですけど🙂↔️、
返事が途絶えたら、
立ち直って幸せに😃なったものと
思っていただければ幸いです。
これからもまた、いつもの場所で
元気にお会いできますように。
関 滋"
「シゲルくん、苗字は関くんかあ。けどえかったわぁ。あんな🤗若くて可愛い男の子👦の、未来は奪えんわ。」
二日酔い😵🤕でアタマがガンガンしつつも、
慈愛は苦笑し😅ルームの外に出て、駅前にある
キャッティの方を眺める。
時は流れて、1998年の12月🌕。
クリスマス🎄🤶に向けてゆかりが丘もウキウキ浮き足立つ年の瀬。
「よしえさ〜〜〜〜〜〜ん❣️」
駅前プラザ、キャッティ(CATTY)の入り口で
黄色くて可愛い😍声がした。
慈愛が振り向くと、関 滋が彼女と笑顔☺️で手を振ってくる🖐️。
黄色くて可愛い😍声の主こそ………
くだんの朝に、慈愛が助けた女子高生だったのでアール!
「えかったなあ、ホンマにえかったなあシゲルくん!お姉ちゃんも、あん時お名前聞いてなかったナ。教えてえな!」
「………の、のぞみです🩷。のんちゃんと呼ばれてます。これからもまた、よろしくお願いします🥺。」
慈愛も男コトバで返す。
「おう、のんちゃん。アテからも、また宜しくナ😃!」
笑顔で手を振って踵を返すと、
吸い込まれるが如くCATTYの奥へ。
「さぁてと。オカンにお歳暮お歳暮!御用納めが終わったら、大阪イカンとな!」
………と言いつつも、目は少しだけうるうる🥹🥹。
今井美樹の「彼女とtip on duo」を歌いつつ、
スキップでサービスカウンターへと向かうのであった🤭。
また次話へと続く。










