はい、どうもササローで御座います!!!
久々に趣味の音楽ネタ復活です!!!
洋楽80'sや名盤紹介などをやってきましたが今回の音楽ネタのテーマは…!?
イースト・コースト・ヒップホップ・クラシックです!
ドン!ドン!パッ!ドン!ドン!パッ!
というキックとスネアでビートを刻むアレです!
90年代前半に最も栄え、今のヒップホップの基礎となり
驚く程の数の名盤と呼ばれる物が多く産出された
イースト・コースト(東海岸)のニュー・スクール・ヒップホップをピックアップしていきたいと思います!
ヒップホップと聞くと、若い人が聴くようなイメージですが
この80年代~90年代に作られたニュー・スクール・ヒップホップ呼ばれるヒップホップは
過去のジャズやファンクの名曲、クラシック音楽を用いて音が作られており
実は結構、落ち着いた雰囲気の大人向けな音楽だったりします。
当時は著作権がゆるく、トラック(※BGM)に名曲をサンプリング(※楽曲を一部音源に使用する事)するのが主流で
中々無法地帯っぷりでした。名作で名作を作っていた時代背景があるのです。
有名なのはMCハマーのU Can't Touch This。まさしくリック・ジェームスのSuper Freakをそのままサンプリングしたりも。
RUN DMCのWalk This Wayは公認…というか本人出てますね…。
まぁ、結局は裁判沙汰もあり、90年代後半には大分廃れてましたが…。
そんな危うさと光るセンスがミックスされた
味なイースト・コースト・ヒップホップ・クラシックの世界を知ってもらうべく
分かりやすく!また布教を兼ねて!
入門編を行っていきたいと思います!!!
入門編という事で専門用語には注釈を入れつつも
ヒップホップは初めて聴いたが何だかこれ耳に残るな!という物だけを集めました。
好きになるきっかけって些細な事からなんで…
そんな!きっかけになりそうな!
ササローチョイスのヒップホップ・クラシック10選をお届けします!
試聴リンクはあるので…聴く所から始めよう!!!
ようこそ!ヒップホップ・クラシックの世界へ!
G-Rap、G-Funk編もあるよ…
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Wolf in Sheep's Clothing
Black Sheep
1991年
レア度☆☆☆☆★
名盤なので数も多く、格安で手に入る。LP盤は高価。
ディスクユニオン(※以降DU)ならほぼ置いてある。
状態にもよるが500円クラス。たまにブックオフでも。
MP3版も出ている。
ブラック・シープの1枚目。
90年初頭を代表するニュー・スクール・ヒップホップ。
“【検索】ヒップホップクラシック おすすめ”で、検索すると出てくる筆頭の一枚である。
なので私も筆頭で取り上げてみる。
何故、ヒップホップ好きがこぞって、オススメとして出すのか…それは
当時のイースト・コースト・ヒップホップって
これが支流だったんだよ!
というのが分かる要素が詰まっているのだ。
ジャズベースのトラック(※歌の後ろで流れてる音楽)と弾けるようなフロウ(※歌い方)と
ちょっとした遊び心も入れられており、コミカルでリズミカルだが、どこか深い…
このスタイルこそニュー・スクール・ヒップホップの代名詞とも言えるからだ。
下に載せている To Whom It May Concern はその特徴が特に表れていると言える。
大ボリュームだが長い曲も無く、スキット(※寸劇)も入っているので飽きずに聴ける。
初心者も玄人も聴き続けられるアルバムの1つ。
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Ambushed
Da Bush Babees
1994年
レア度☆☆★★★
数は多くない。リイシュー(※再販)されてるが、それでもややレア。
DUでは1500~1800円帯で稀に置いてある。LP盤も高価。やや高額傾向。
MP3版も出ている。
ダ・ブッシュ・ベイビーの1枚目。
ここで、やや癖の強いのを投入。
MC(※ラップをする人)3人がジャマイカ出身という事もあり、レゲエベースとなっている一枚。
育ちにより発音の仕方、いわゆる“訛り”によって
フロウが変わってくるというのが分かる、お手本のような1枚でもある。
※ダ・ブッシュ・ベイビーのDaもTheをDaと発音してしまう所から来ている。
そんな癖強フロウとナンセンスでハイセンスなトラックと組み合わせだが
キチンとジャズベースで渋く仕上がっており、しっかりと耳に残るアルバムとなっている。
紹介する中ではやや色物感はあるが、こういったスタイルのもあるよ!と、知っておいて欲しい。
ちなみに2枚目はこの1枚目ほどパワーがないので、買うならこのアルバム。
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Tragedy Saga of a Hoodlum
Intelligent Hoodlum
1993年
レア度☆☆★★★
数は多くない。ややレア。そこそこ高額。LP盤は高価。
DUでは1800~2000円帯で稀に置いてある。MP3版も出ている。
インテリジェント・フッドラムの2枚目。
ダ・ブッシュ・ベイビーに引き続き、ヒップホップを聴きなれていない方は
中々衝撃を受けるのではないかと思う一枚であり
この10選の中では一番音が落ち着いていて、大人向けかもしれない。
このアルバムはJAZZが強調されたジャズ系ヒップホップとなっている。
所謂、ジャジーヒップホップの代表的な1枚である。
ジャズにラップ…。
というミスマッチな組み合わせに感じるかもしれないが
落ち着いたトラックであるが故にフロウの良さが引き立つという効果をもたらしている。
これで違和感なく最後まで聴けていれば、それは受け入れている証拠だ。
ジャジーな物以外にもニュー・スクールらしいトラックのものから、怪しげな雰囲気のものまで
バラエティーに富んでおり、トータル的にも出来が良い。
ジャズヒップホップというジャズに特化したジャンルもあるので気になる方は
Sound Providersなどを調べてみるのも良いかもしれない。
ちなみに1枚目も名盤。
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Tell The World My Name Tell The World My Name
K-Solo
1990年
レア度☆☆★★★
一時期、よく見かけたが今では出回ってない。LP盤は高価。
リイシュー版もあったので数もあり。
DUでは~1500円帯で、たまに置いてある。MP3版あり。
ケイ・ソロの1枚目。
オールド・スクールの流れを汲んだ硬派な1枚。
90年代初頭のヒップホップらしい音がこのアルバムに詰まっている。
トラックは全体的に大人しめでフロウで勝負!といった感じの物が多く
多分この10選で1番、漢臭いかもしれない。
ド直球な音が多いので紹介するアルバムの中では少し地味かもしれないが
その分、ヒップホップらしさ詰まってる。
ケイ・ソロの流れるようなフロウと音のアレンジや構成が上手いのでサラッと聴ける。
派手さはなく、退屈に感じるかもしれないが巡り巡って聴き続けていると
実は完成度が高い事に気づかせてくれる、そんな一枚。ホント、スルメ。
それに気づいたので、10選に入れてみた…という感じ。
これが気に入った方は2枚目のTime's Upも薦める。
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Constipated Monkey
Kurious
1994年
レア度☆☆★★★
星3.5相当。数は多くない。高額ではないが、何故かあまり出回ってない。
DUでは1200~1500円帯で稀に置いてある。
なんとMP3版がない。どうしても欲しければ探し回るしかない。
キュリアスの1枚目。
NikoleとI'm Kuriousの超メロウ(※落ち着いた雰囲気)ビーツ入り傑作アルバム。
センスの良いシンセなトラック、フロウ共にハイレベルで秀逸。
丁度、90年代中盤に差し掛かる作品でニュー・スクールと呼ばれる世代から、やや成熟し
名曲をサンプリングする流れも残りつつ、アレンジのクオリティが上がってきてる時代の一枚。
とにかく2つのメロウチューンは必聴。ホント、痺れる。
シンプルなトラックにラップを乗せるのがヒップホップではないな、と気づかせてくれる。
やはり載せている、I'm Kuriousが秀逸だ。
元ネタは Blackbyrds の Mysterious Vibes だがホント、選曲のセンスが良過ぎる。
よく探してきたな〜という、アーティストのセンスの良さに一人唸るのも良し。
サンプリングされたネタを探すのも良し。
これもまたヒップホップ・クラシックの楽しみ方でもある。
落ち着きつつも聴き応えもあり、R&Bが好きな方もいけると思う。
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Mecca And The Soul Brother
Pete Rock & C.L. Smooth
1992年
レア度☆☆☆☆★
名盤なので数も多く、入手しやすい。LP盤は高価。
DUならば、ほぼ置いてある。500円クラス。MP3版も出ている。
ピート・ロック&C.L.スムースの1枚目。
ジャジー寄りでメロウチューンも入っている完成度の高いアルバム。
音楽好きの人と語らう時、このアルバムを知っていると
“この人はヒップホップをちゃんと聞いていた人だ”
なんて印象を受けるかもしれないくらい、ヒップホップの枠を超えたちょっとした名盤。
C.L.スムースのリズミカルで軽快なフロウがあまりにも良すぎる。
ラップとトラックの一体感が凄く、音の完成度が非常に高いものとなっており
芸術的な仕上がりとなっている。
90年代の中でも、指折りの完成度を誇っている一枚。
このようなレベルの物がゴロゴロと存在しているというね…恐るべし。
よりメロウなジャズチューンになった2枚目もオススメ。
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Roxbury 02119
ED O.G. & Da Bulldogs
1994年
レア度☆☆★★★
数は多くない。高額ではないが、あまり出回ってない。LP盤はまぁまぁ高い。
DUでは1500円帯でたまに置いてある。MP3版もある。
エド・O.G&ダ・ブルドッグスの2枚目。
ウェッサイ(※西海岸、ウエスト・コースト・ヒップホップ)のような
やや暗めなシンセとファンクさが入り混じる一枚。
この世代のもう1つの特徴として
ジャズやファンクさが薄く、全体的に重い雰囲気でシンセを多用した
ややホラーテイストの音が使われているダークなトラック使いも主流で
ウータン・クランなどダークなトラック使いのグループの台頭もあり
こちらの路線も実はメジャーだったりする。
エド・O.G&ダ・ブルドッグスのトラックは
ジャジーさと面妖なシンセも取り入れつつの良い所取りな仕様。
そこの巧みなフロウが合わさり、独特な世界観となっている。
ダークな雰囲気が聴く人を選ぶが、この路線はハマるとハマり続ける。
1枚目はオーソドックスな音のアルバム。こちらも要チェック。
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Brokin English Klik
Brokin English Klik
1993年
レア度☆★★★★
名盤で数も少ないので、近年は高騰傾向。
DUはごくたまに。1800円クラス。MP3版も出ている。
ブローキン・イングリッシュ・クリックの1枚目。
メジャーから外れたアングラ(※アンダーグランド・ヒップホップ)な1枚も選出。
アングラの中でも名盤と呼ばれるくらいなので、もはやアングラでは気がする。
90年代初頭らしいトラックが特徴的。
武骨だがケイ・ソロとはまた違う路線の硬派な仕上がりになっている。
男らしい荒い硬派と生真面目な硬派の違いに近いかも。
特筆すべき曲はやはりWho's Da Gangsta?だろう。
キックとスネアのリズムがボディーブロウのように効きつつ、フロウでノックアウトさせる。
この時代らしいジャジーなトラックと時折り鳴る不気味なシンセも◎
パワフルで爽快。完璧なまでにカッコいい。
華はないが、実に綺麗に仕上がっている。
地味に好きな一枚。
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3 Feet High and Rising
De La Soul
1989年
レア度☆☆☆★★
名盤なので数も多く、入手しやすい。が、最近は見かけなくなってきた1枚。やはりLP盤も高価。
DUならば、たまに置いてある。ちょっと値段が上がってきて1000円代に。
何気にMP3版は出ていない。ちょっとビックリ。
デ・ラ・ソウルの1枚目。
ネイティブ・タン、そしてニュー・スクールの流れを作った中心的グループ。
90年代ヒップホップの流れを作ったと言っても過言ではない。
そんな彼が作った、音を塗り替えた歴史的アルバムがこのスリー・フィート・ハイ&ライジングである。
スキットも入っており、色々と先駆けている。
ファンクネタを中心にゆるく脱力感のある音が特徴的。
それでいてキャッチーでユニークな感じが耳に残る。
同アルバムに収録されている Eye Know も、とてもらしい曲なのでコチラもオススメ。
チル(※落ち着く、のんびりする)というヒップホップのスラングが流行しているが
まさしく“チル出来る”という言葉を使う相応しいタイミングは、このアルバムを聴いた時だろう。
ホント、肩を張らずゆっくりと聞ける。安心して聴ける1枚。
2枚目も秀逸。3枚目以降はちょっと路線が変わる。
ちなみに…ヒップホップ・クラシックの中で一番このジャケが好き…。
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The Infamous
Mobb Deep
1995年
レア度☆☆☆☆★
名盤なので数も多い。格安で手に入る。LP盤は鬼のように高価。
DUなら、ほぼ置いてある。500円クラス。ブックオフでも売ってるレベル。
MP3版も出ている。
モブ・ディープの2枚目。
この10選の中で1番好きなアルバムなので、大トリを飾ってもらいました。
95年にもなると初期のジャジーさは薄れ…と、いうか著作権問題でサンプリングが
段々、厳しくなったのもあり、新しい音の模索が始まるのだが
その中で1つの形を産み出したアルバム。
なので非常にシンセを多用しているのが特徴的。
奇妙なシンセとダークで重い雰囲気のトラック。
その闇の中で弾けるキックとスネアと一際際立つフロウ。このコンビネーションよ。
ダークヒーローみたいな感じでカッコ良過ぎる。
90年代ヒップホップの中でも、中々ハードな音の部類に入るので聞き馴れた人向けかもしれないが
上の動画を9個聴いたくらいで丁度、このモブ・ディープの音も受け入れられるようになっているハズだ。
怖いけど、どこか聴きっちゃう。そして、なんだかんだで最後まで聴いてた…そんな一枚。
この音が気に入った方はG-Rapも聴く事をオススメする。
はい、という訳で…10選終了致しました!!!
ここまで読んで頂き、あざます!
如何でしたでしょうか??!!?!!
これがヒップホップ・クラシックの世界です!
ヒップホップ・クラシックは数十年だけの短い期間で
リリースされたヒップホップのみを扱った狭いカテゴリ音楽ですが
その、数十年で自由過ぎるアイディアを元に色々とミックスさせ
キチンと一つの作品として昇華させた所に魂を感じさせますね。
音楽の世界の中でも異色の世界ですが奥の深い世界でもあります。
今回は東海岸でしたが、次回は西海岸…気になりますか?ならない?!じゃあ話は終わりだ!!!
いや、早い!!!!!!ウエッサイもやりたいよ!!!
もうね、東と西の違いというだけでね…
まっっっっったく、違う音楽になってます!
G-Funk、G-RAP…やりますか!?
はい、そんなこんなで終わりたいと思います!!!
では、サヨウナラ!
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10選に入れたかったが入選ならずの作品。
Here Come the Lords
Lords Of The Underground
1993年
レア度☆☆☆★★
こちらも“【検索】ヒップホップクラシック おすすめ”で、よくヒットするアレ。
優秀なトラック、物凄く耳に残りやすいフロウ。どこをとっても完成度が高い。
捨て曲も無いので、皆が納得して推し続けてきたアルバムである。
やはりMCの高めの声で変則的で遊びのある、フロウが特徴的。
これがまた妙に惹き込まれる。
ノリが良く、冒頭の From Da Bricks と Here Comes The Lords が牽引しつつ
クオリティ高く、全体的に硬派に渋く仕上げてある。
ブラック・シープくらいだと、少し甘いかな~と、思う方はこちらがオススメ。
Trendz...
Trends of Culture
1993年
レア度★★★★★
激レア。
DUでは2500円帯。ホント見かけない。あったら迷わず買い。
嬉しい事にMP3版もあるので無理して、しーでーを買わなくても良いかも。
やたら跳ね上がっているレア盤の中でも高額のお金を出して買う価値のある数少ない1枚でもある。
93 'til Infinity
Souls Of Mischief
1993年
レア度☆☆☆★★
こちらも検索でよく見かけるやつ。名盤で数はある。
ヒップホップ・クラシックのアンセム的曲、93 'til Infinity入りアルバムでもある。
DUでは1000円帯。状態によって値段もマチマチ。
MP3版もある。
Dah Shinin'
Smif-N-Wessun
1995年
レア度☆☆★★★
ややレアな名盤。そして10選に入れようか最後まで悩んだ1枚。
リイシューされているので数はある。が、そこまで見かけない。
DUでは1800円~1500円でややお高いが、それ相応の価値はある。
MP3版もある。
最後の最後に…超クールなMVのあの王道も見て!!!!!!!!!!!
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※2024年9月加筆修正