立ち食いそば探偵・笹郎の今日の手繰り~九杯目~ | 笹郎(ササロー)のゆるゆるご当地コラム

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東京都渋谷区笹塚の非公認ご当地キャラの笹郎(ササロー)の
地域の魅力再発見!をテーマにご当地を紹介するコラムです。

右斜め+L+R+L+R+L+L+R+R+Aな視点でゆるっと紹介する
ゆるゆるご当地コラム…始まるよぉ!
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おはこんにちソバ!!!ズゾゾゾゾーーーー!!!

 

皆さん、手繰ってますか???手繰ろうと思った時には既に手繰り終わっているササローです!!!

それ!!!!なんかちょっと怖いな!!!!

 

前回は50杯まで到達し、折り返し地点に入りましたね~!

2020年9月から始めて約1年…。100杯目は2022年だな…。

え?!もっとハイスピードで食べろと?!?!無理だよ!!!一日4杯ぐらいしか食べれないわ!!!

 

そんなこんなで、後半戦!スタートします!!!!!

それでは、ドウゾ!!!

 

57杯目 『白河そば』

 

 

蕎麦探偵だよ!本日は新宿区にある白河そばを調査しますよ!

 

最寄りは牛込柳町駅。

新宿と飯田橋の間にある、都会の喧騒から離れた場所に白河そばはある。

 

やや新しめな外観。清潔感もあって良いなぁ。

店内は結構広く、完全立食式で口頭で注文するシステム。

 

名前が白河だから北の方のおそばなのかしら。

関西などの西の味はすぐ想像つくが実は北国の立ち食いは食べた経験がほぼ無く

イマイチ、ピンと来なかったりする。

 

ちょっと楽しみだなぁ。さて、何にしようか。

 

 

・とろろ昆布そば

 

お品書きを見ると、とろろ昆布の文字が目に入る。

揚げ物ばかりで、最近食べてなかったな。決まりだ。こいつにしよう。

 

到着。

おおう!なんとも気前のいい昆布の盛り方!山が出来ている!

そして、この半透明具合………まさかの関西つゆ!?

先程の名前の先入観のお陰で実は内心、物凄く驚いていた。

 

まぁ、なんにせよ、関東ではお目にかかる機会が少ない味が堪能出来そうなのは間違いないな!

 

 

つゆから頂く。

圧倒的ダシの旨味。芳醇な香りと滋味深い味。

うっとりするような口当たり…これ…関西つゆだ!

 

そばも立ち食いらしいそば。抜かりない。いいぞ。

とろろ昆布と絡めて、存分に堪能して食べる。ああ…甘い…。

 

しかし、これだけとろろ昆布があると遠慮せず贅沢に使えるな。

半分はガッツリ、つゆに馴染ませる。

ぬおお…!とろろ昆布が更にダシ感を牽引してくれてる。

この抜群な磯の香りよ…。美味しいもの+美味しい物で綺麗に合算されるの凄いね…。

 

来て良かった!ご馳走様でした!

シンプルに美味過ぎる。ホント、美味いしか出てこない感じ。

個人的に関西つゆの立ち食いでは都内No.1。言い切ってもいいくらい。

 

 

58杯目 『そば切り うちば』

 

 

お蕎麦探偵ですよ!

本日は品川区東品川にある、そば切り うちばにやって参りました。

青物横丁駅と品川シーサイド駅の丁度、中間地点にお店が御座いますぞ。

 

蕎麦屋らしい、シックな感じの外観。

店内は完全立食で券売機を利用する形となっている。

 

うーん、何にしようかな。

お品書きを見るとオーソドックスなものから揚げ餅そばまで。


明け餅そば!?


いきなり凄い物を見つけてしまった。力うどんならぬ、力そばみたいな感じか。これにしよう。

 

 

・揚げ餅そば

 

来ました。

ここ最近、見たことないレベルの熱々度合い。

やはり揚げたての餅の存在が大きいか。

寒い日には嬉しいなぁ。


ふむ、おつゆも良い香りがするではないか…!それではいただこう。

 

まずはつゆから。

関西つゆとは違う、舌をくすぐる濃いダシ感。

かえしの塩味は抑えられ、ホント、懐石料理に出てきそうな“お出汁”といった感じの上品なお味。

ダシの味に特化した感じ。凄いよコレ。

何十杯も食べてきたが、このタイプのつゆは初めてかも。

 

蕎麦も凄い。

二八蕎麦なので、めちゃくちゃ蕎麦蕎麦してる。こんな立ち食い初めてだよ…。

蕎麦は平たく、この割合独特のザラっとした舌触りに、しっかりとした弾力、からのそばの風味。

これも初めてだ。

 

熱々のとろける揚げ餅も良い。

何だコレ…異質な美味さだ…クオリティが高すぎる…。

 

 

・肉そば

 

衝撃の美味さに驚き、再確認する為、後日やってきた。

あれは夢だったのか…?現実だったのか…?さぁ、確かめようじゃないの。

 

今回は大好きな肉そばをチョイス。

あのクオリティで肉…期待しまくりです。

 

しかしまぁ、これでもかと言わんばかりの肉の主張よ。

豊しまとかそうだけど、現代の肉そばは一枚肉をドンッと載せるのがトレンドなのかもね。



やっぱり美味い。美味過ぎる。

夢ではなかった。アメージング。そう、アメージングそば。

肉でつゆのパワーみも増している。アメージング美味い。

 

しかし、このつゆ…魚味のダシの奥に香ばしい醤油が感じられる。

かえしに微妙な変化球を入れているのか。食べれば食べる程、美味しさの理解が深まっていく。

 

この分厚い肉も良い。

ホロホロと崩れ、味も染み染み。良い。美味い。良い。

なんかもう、良いか、美味いしか書けなくなってきた…。

 

ぶっちぎりで都内No.1立ち食いそばだと思う。

かなり衝撃的です!ご馳走様でした!

 

 

59杯目 『生そば 車』

 

 

久々に蕎麦探偵!

豊島区目白にある生そば 車にやって参りましたぞ。

 

目白駅からすぐの所にあるようなのだが…あれ?見当たらない。

地図上では目白通り沿いにあるハズなのだが…あれぇ?

 

…って、あ!!!交番横の階段の途中にお店があるのか!どおりでパッと見、分からない訳だ!

 

入ってみると店内は奥行きがあり、広め。

立ち食いスペースと座れる所もあるなぁ。

 

さてさて、食券機と睨めっこタイム。何にしよう。

今日はハシゴそばしない予定なので、久々にご飯物も行ってみるか。

 

 

・ミニカレーセット+追加肉

 

そばはオーソドックスな立ち食い的そば。

つゆは返しとダシのバランスが良い、爽やかつゆ。

慣れ親しんだこの豚肉の味も良い仕事している。

 

そしてこのカレー。ビーフかしら。業務的な感じだが

辛さは抑えられた高級感のある味わい。

ややお高いビジネスホテルの朝カレーのよう。

あぁ、普通にコレ美味しいわ…。ミニと言わず普通サイズでも良かったな。

 

初めての方は少し見つけ辛い、隠れキャラ的そば。

駅近くにこんな感じの安定して美味しい立ち食い処があると凄く便利よね~。ご馳走様でした!

 

※残念ながら閉店してしまいました。(2024/1/23追記)

 

 

60杯目 『そば処 より道』

 

 

蕎麦探偵なのよ!

東京都調布市にある、そば処 より道にやってきたぞ。

 

国道20号から北に行った、佐須街道沿いの住宅街にあり

すぐ後ろは中央自動車道。隣には野川。色々な物が混在した面白い立地の所にある。

 

しかし洒落た外観だな~。

立て看板といい、そば処の文字がなければ、小さな洋菓子店にも見える。

 

店内は座れるL字のカウンター席。注文は口頭式である。代金は引換。

 

壁にあるお品書きを見る。うむ、ベーシックな内容のものがズラリとならぶ。

うむ、それならば、天ぷらそばにしよう。

 

 

・天ぷらそば

 

まさかの…まさかですよ…柳屋以来の暗黒つゆ!!!

驚きの黒さよ…。THE・Black。

この色合いのをしばらく見てなかったので、戸惑いを隠せない。

 

まずはつゆから頂こうか。

やはり味は見た目程濃くなく、良き塩梅に抑えられている。

返しの旨さが存分に感じられ、その後にダシの風味。このインパクト…これぞ関東つゆな味だ。

いや~美味いね!一口で気に入ってしまった。

 

そして蕎麦が物凄く美味しい!

平たく弾くような弾力があり、食感に感してはかなり本格的である。

また平たい分、つゆが乗りやすく、良い感じにつゆとそばを両方感じられる。

 

天ぷらは出来合いのだったので、つゆにドップリ浸からせ温めつつ味を付ける。

あぁ、つゆでジュクっとした天ぷら…美味い…。

 

結構、ロードサイドなパワー系そば。

わざわざ寄り道したくなる味がここにある。

アクセスは大変だが、この味求め、また来たいな…。ご馳走様でした!

 

 

61杯目 『吉田やそば』

 

 

蕎麦探偵!

新宿区高田馬場にある吉田やそばに来ましたぞ。

 

見て、この外観!はい、佇まいの良さ2021年度の暫定1位ですよ!

店舗に貼られている広告の看板よ…。色使いよ…。

お隣の新宿もそうだけど、ここら界隈の雑然さ具合はホント、凄まじい。

シールの様にペタペタと広告が貼られている、あの感じ。

今では減りつつあるが、バブリーな昔の都心の面影を見る事が出来る。

 

しかし、駅近くのビルの一角に小さな立ち食い処…こういうお店も少なくなってきたなぁ。

通ると香るダシの匂いと熱気。やはりこれこそ街の匂いだ。いつまでも残ってて欲しいなぁ。

 

店内は完全立食式。

数名しか立てない狭さなのもいい。注文は口頭で。さて、ここは…。

 

 

・天玉そば

 

これしかないね!

いや~なんとも食欲そそる見た目!大きな天ぷらが目を引く。そしてつゆは関東タイプ。

 

さて、つゆから。

返しの主張もあるがダシもきっちり効いているのでバランスよく、良い口当たり。

中々に仕込まれている味。店の雰囲気もあって、どこか味の奥深さを感じる。

いいな~満足感を生む、良き塩梅だ。すき。

 

そばは業務用なそば。

このいつもの手繰り感。いいぞ。スルスルと食べれる。

適当なタイミングで卵を割る。

返しの主張があるつゆなので、卵の味とつゆの味が両立している。マイルド美味い。

 

ふわり食感の天ぷらもいい。

つゆが美味しいので天ぷらの美味しさにも磨きがかかる。

 

 

・とろろ昆布そば

 

まさかの後日も来てみるという。

味も然ることながら、アクセスの良さも重要よね。

 

重厚な味わいのつゆにとろろ昆布という清涼感をプラス。

あ…個人的には玉子より、こっちが合ってるかも…

 

チープだけど美味い。まさしく立ち食いの王道の味!

心の底から長く続けてもらいたいと思うお店でした。ご馳走様でした!

 

※残念ながら閉店してしまいました。(2024/1/23追記)

 

 

62杯目 『もも屋』

 

 

また蕎麦探偵!

東京都府中市にある、もも屋にやって参りましたよ。

 

待ちたまえ。ちょっと立ち止まって見たまえ。この圧倒的渋さを感じなさい。

テントの文字が完全に消えてしまっている所を見なさい。

長い間愛され続け、営業しているからこそ、こうなっている事を鑑みなさい。

中野のかさい、品川の田舎、黄色いテントはどれも名店だった事を思い出しなさい。

期待しつつ、入店しなさい。

 

中は立ち食いスペースと座れる場所が。注文は口頭式となっている。

 

壁のお品書きと睨めっこ開始。

…お!メンチだ。メンチがあるじゃないか!神奈川以来だな~よし、これにしよう!

あ、カウンターにお稲荷さんもあるな。これもいこう。

 

 

 ・メンチそばと稲荷

 

これぞ、立ち食いランチ的絵面。

丼ものまでとはいかないがプラスしたい時の構図。良い。我ながら感心している。

 

では、つゆから。

つゆは返し強めの、やや甘口なつゆ。

中々のストレートな立ち食い味で良いなぁ。

 

そばもゆるめのオーソドックスなそば。

個性派揃いのそばばかり来てたので、ここでコテコテ過ぎる味わいは凄い染みる。

 

 

メンチカツ。

中に入っているメンチの主張が強く、またつゆもそこまで吸わないのでコロッケ以上にミスマッチなのがいい。

俺は誰にも染まらないぜ!と言わんばかり。

だがな…君ね…衣は染まってるからね…。

 

 

稲荷。

甘い。やはり甘さはホッとする味だ。やはり慰められる味。

からの酢飯由来の酸味。最高の味変だ。

というか酸っぱさとつゆが微妙にミスマッチなんだよね。それがいい。外しの美学。

 

素朴という言葉があまりにも似合い過ぎるそば。

ふとあの味が脳裏に過った時は、いつの間にかここへと足を運んでいるかもしれない。

次はタオっさんオススメのカツカレーにチャレンジしたい。ご馳走様でした!

 

 

63杯目 『立喰そば・うどん 角あき』

 

 

はい、エクストラステージですよ!

 

神奈川県川崎市多摩区にある、角あきにお邪魔しております。

住所的には神奈川県ですが調布から丁度、多摩川を挟んだ、すぐ先にあるので

神奈川に来た!という感じはないですね。

 

府中街道沿いにあるこのお店。

本当の路麺店なので、車の際は路上駐車して食べ……るのではなく

なんと、駐車場付きとなっている。

 

しかしまぁ~…この9杯目の回は渋めの外観のお店が多い回だったけど最後が一番渋いな。

揺れる、佇まいの良さ2021年度の暫定1位…ぅぅ…。

では、早速お店に入ろう。

 

店内はカウンター席のみ。年配の夫婦で切り盛りしているようだ。

壁にはお品書き。代金引換の口頭で注文するスタイル。

いや~内装も最高に渋い。

我が街、笹塚の福寿のように昭和からそのまま持って来たようなクラシックな装いとなっている。

あ~だめだ…。食べる前か何もかもすき。

 

 

・天玉そば

 

クラシックな街中華には中華そば。

クラシックな立ち食いそばには天玉。

 

ということで、天玉そばをチョイス。

 

ハッ…!

 

な、な、ナルト入りだよ…ナルトだよ!!!

おおおおい!!!まさかだよ!!!

最高という言葉では片付けてはいけない神器がそこに。


まさかだよ…この風貌のお店で一番入ってて欲しいものがそこに鎮座している。

 

な、泣ける…これは泣ける…。

日本人はこの1枚の薄い一切れの食品で何かを感じ取れてしまうのが凄い所。

鮮やかさと懐かしいさ。最高だってばよ、ナルト。

 

それでは頂こう。

つゆは返しの効いた、やや濃口つゆ。中々、ロードサイドな味付けだ。

この味付けならば、卵を溶かした時の味は保証されたも同然だ。

 

田舎そばなそばも良きゆるさ。

このお店に関しては本格そばでも、ゆるいそばでもどちらでも正解だろう。

どちらも角あきというお店には似合う。

 

つゆを吸った、クシュクシュの天ぷら。

春菊混じりなかき揚げなので、彩りも良い。ジューシーで美味い。

最後にとっておいた、ナルトもパクり。

 

ぬおおおお…美味しかった!ご馳走様でした!

 

まだまだこんなにも素晴らしい路麺店があるとは…。

この地区のソウルフードでしょう。末永く営業してて欲しいなぁ…。

 

 

如何でしたでしょうか?!!?!?!?!!

 

冒頭でも書いたように折り返し地点まで来ましたね。

先ほどの角あきもそうですが、これだけの数食べていても

まだまだ発見と感動が続くのが凄いなぁと感じてます。

 

新しいお店、古いお店。味もお店も形式も様々。

そばはお米に継ぐ、日本のソウルフードじゃなぁ…。

 

また次もズゾゾゾゾー!

 

 ※2024年8月加筆修正


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