6-2:変化系能力(その2:番外)【H×H感想 3rd版】
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今回の更新で各系統ごとにその系統の能力者について扱おうとしていたが、ヒソカ要素が薄かったため追記。
ただ根拠が弱く妄想寄りのため、番外の扱いにしました。
っていう感じで“追記”をしたかったのですが、水見式を「形状変化が変化系能力でない」ということの前振りのために変化系の項目で扱ったせいもあって容量超過したので別記事で上げました^^;
※この記事の更新日は2021/7/22ですが、元記事の日時に合わせて挙げています。
◆ヒソカの“強さ”の謎
神の声(ナレーション)曰く、ヒソカは“自分が最強だと理解している”というが、その強さがどの程度なのかがイマイチ把握できない。
結論から言えば、“相手によって戦闘力が変化”しているのではなかろうか。
まずヒソカの戦績を振り返る。
カストロ戦は、カストロの能力を探るためとは言え、パフォーマンスのためか大分遊んでいる(遊び過ぎている)様に思われるため一旦除外。
次のゴン戦。
水見式をやっとまともに出来た程度のゴンの通常攻撃(恐らく纏状態)でそこそこのダメージを負っている様に思われる。
ゲンスルーですら、この時から大分成長したゴンの通常攻撃(纏~凝)ではダメージは与えられないとビスケから助言を受けていた。
続いてGIのドッヂボールでは、
外野を経由した投球とは言え「凝」で指を2本折っている(捕球のためバンジーガムを用いたため「硬」は使えない)。
ちなみにボールの質量が増しているのが厳密に何の効果なのかは不明。
レイザーがGIで放出系担当(=放出系能力者)であるため「強化(BP強化)」か「放出(念弾の核化)」だろうが、レイザーの投球の度に投げたボールからレイザーの元にオーラが戻る描写もないため「強化」単体での使用ではないだろう。
そのため「強化(BP強化)の放出」or「放出のみ」なのだろうが、“決める”ための投球でもないのに毎回「強化と放出」を用いているとなると、AP(周のオーラ量)+SP(BP強化)+SP(使用オーラの放出乖離)となり、ボールに込めたオーラ分の300%分消費することになってしまうだろう。
それを気にしないだけのオーラ量(POP)があるなら「14人の悪魔(正式な能力名不明)」も最初から「放出」してメモリを解放してしまえばいい様にも思われる。
ただ、久しぶりのお客さん(恐らくレイザーが直接相手にするのは初?)のため多少は遊びたかったため基本は「放出のみ」で対応していたのか、念獣に割いているオーラ量(メモリ)が結構多くAOP型のままでは投球の威力が十分に出ないため「周+BP強化+放出乖離」としていた(念獣をEOP型にすると外野との連携がAOP型の様に出来ない?)等、複数パターン考えられ明確にはわからない。
旅団がGIに不法侵入時に使用した船への攻撃で使った様に、単純に“ドッジボールの球を核にした念弾”=「放出系(周の放出乖離)」のみの様にも感じる。
今回のテーマからは大分逸れるため、ひとまず「放出のみ」で採るがこの時の投球の威力は、
V(外野経由の投球速度)×{BP(ボールの硬さ)+(AP(周※オーラ分散によりレイザー弱体中)+SP(放出))}
となるだろう。
対してヒソカの防御力はBP(肉体の硬さ)+DP(凝)+SP(捕球用のバンジーガム)となるだろう。
※捕球用の「バンジーガム」も、そのオーラ量やゴムの性質が若干防御に資するかと思われる。
一見ヒソカの防御の方が分が悪い様には思われるが、外野経由のボールであること、レイザーが「14人の悪魔」にどれほどオーラを用いているのかはわからないがレイザーのAOPは減っており―最後の本気モードならまだしも―中盤の投球で残りの全AOPを念弾に込めることもないだろうから、“自称(?)最強”のヒソカが骨折する程とは思えない部分もある。
続いてゴトー戦と、清凛隊戦。
どちらも無傷でのヒソカの圧勝。
ゴトーの強さがどの程度かは不明だが「発」を十分に使いこなすレベルにはあり、テラデインら清凛隊はモラウ曰く“弱い”らしいが、どちらも少なくとも天空闘技場時のゴンよりは強いだろう。
ともすると“ヒソカ=回避極振りの紙装甲キャラ”の様にも思われるが、オーラを纏った部分は攻撃と防御の両面を持つため、当時のゴンからダメージを負ってしまう程度のオーラ量(防御力)では、ゴトーや清凛隊を倒すオーラ量(攻撃力)には足りない様に思われる。
単純に防御のためにはオーラを割かない“特攻キャラ”なのか、それとも―。
そして最後のクロロ戦は、
作中では初のヒソカの敗北。
今のところ実質的に戦闘に役立つ「発」は「伸縮自在の愛(バンジーガム)」のみ。
それだけでは攻撃力に難があり“自称(?)最強”という思考には至らないだろうから“強い発”を隠し持っているとは思われる。
ただクロロ戦でも使用しなかったことから、それは“一対多数の状況には向かない”か、“使えない様な状況”だったのか等と考えていたが、
“戦(バトル)は舞(ダンス)…!息を合わせないとね…♪”
と考えていたところにヒソカの“強さ”の謎が隠されているのではなかろうか。
相手がいるダンス、例えば社交ダンスなどで上級者が初級者にテンポ等を合わせる様に、ヒソカはバトルをより楽しむためにその“相手”と“オーラ量(AOP)”を合わせているのではないだろうか。
「戦闘力(AOP)を“変化”させている」なんて言うと“変化”という言葉に引っ張られて変化系能力と考えてしまうかもしれないが、あくまで変化系能力は「オーラや物体に性質を付加させる」もののため変化系能力ではない。
制約と誓約もしくはヒソカの恣意的な制限なのだろうが、クロロ戦で死を目前にしても“強い発”を使わなかったことから前者の様にも感じられる。
“相手”と“オーラ量(AOP)”を合わせているならば、天空闘技場でゴンの通常攻撃(纏)でダメージを負うのも理解できるし、GIのドッジボールの時も“相手”が“レイザーだけ”ならば骨折程のダメージは負わなかったのだろうが、ここでいう“相手”はあくまでドッジボールという“合同ダンス”のため“味方”も含まれてしまうのかと思われる。
「レイザー VS ゴン・キルア・ビスケ・ゴレイヌ・ツェズゲラ(・ヒソカ)」という合同ダンスで、下限(ゴン・キルアもしくはツェズゲラ?)に合わせているのか平均に合わせているのかは不明だが、ヒソカのオーラ量が引き下げられてゴン・キルアに近づいているならば―
“1度外野を経由すればボールの破壊力は激減するよ◆”
“「硬」じゃなくても指2本で済んだ♥”
―アドバイスの意味も出てくる。
ゴンとキルアの二人は蟻編で「練(=堅)」を当初1時間弱しか維持できなかったが、ビスケ監修の1ヵ月のブートキャンプで3時間まで延ばし(本来「練」を10分間延ばすだけでも1ヵ月かかると言われている)、その時のゴンのAOPが約1800程度(POP21500程度)(=プロの中堅クラスと遜色ないレベル)。
またあくまで参考数値だがゲンスルー戦でのゴンのAOPは恐らく多くても1000前後。
ゴンとキルアは同程度と考えてAOP1000程度と、まさかヒソカのオーラ量が近いハズもないだろう。
ヒソカは旅団腕相撲で3位で、この腕相撲の強さは端的に表せば、
BP(肉体の強さ)+AP(AOP)+SP(強化系の威力・精度)
の3点に集約でき、ヒソカの前後の者の念系統から見てもヒソカのオーラ量が極端に少ないとは読み取れない。
それにも関わらず、
“レイザーの球にさえ注意してよければ大ダメージは避けられるな”
とキルアはヒソカの発言を受けて考えヒソカもそれを肯定していたが、“自称(?)最強”のヒソカと当時のゴンとキルアのAOPは“かけ離れている”ハズであり、本来参考になるハズもないのだ。
クロロ戦においても、単純に“相手”が“クロロのみ”なら良かったのだろうが、
“多数の人形”が“相手”の勘定に入ってしまったため、AOPが大幅に引き下げられ、隠し持っていると思われる“強い発”が“使えなかった”のではなかろうか。
詳しい計算方法は分からないが、クロロ戦を見るに“下限”に合わせている訳ではなさそうだ。
“平均”に合わせていたとしても、人形が多過ぎることもあってAOPが低くなり過ぎてしまう様に思われるため、“制限の下限”が決まっているのかもしれない。
ヒソカが品定めで点数付けをするシーンがあったが、相手を見る前にイルミを95点と採点していたことから恐らくヒソカの採点の根底部分はオーラなのだろう。
それも、まさかイルミが投票会場で多量のオーラを放っているハズもないから(恐らく「纏」状態)、オーラの“質”かと思われる。
「絶」状態のカルトの存在を感じ取ったところからも“感知”のスキルが異様に高いため、
プフが相手のオーラの流れに表れる30種類程の感情パターンの混成具合から相手の思考を推測した様に、“オーラの感じ”をこれまで戦って楽しかった相手のパターンに当てはめて、
オーラ別性格分析の様にヒソカ独自の採点になっているのだろう。
そして、恐らくその点数は現状の点数と将来的な見込み点の2段階式で、当然合わせる基準は前者の方であろう。
制限レベルは不明だが―
相手の平均30点以下…AOP30%に制限(※下限)
相手の平均50点…AOP50%に制限
相手の平均70点…AOP70%に制限
相手の平均90点…AOP90%に制限
相手の平均100点…AOP100%(※制限なし)
―これが制約と誓約だった場合は恐らく100点以上の時には―例えば“AOP20%分上乗せ”の様な―何らかの旨味(上昇効果)はありそう(※上記の制限例は適当)。
“闘う時、相手と場所を選ばない事にした☘”
“旅団(クモ)は…ね♪”
という発言は、
“戦(バトル)は舞(ダンス)…!息を合わせないとね…♪”
の限定的な撤回で最初から本気で行くということなのだろうが、制約と誓約だった場合「そんな簡単に変更できるのか」、「効果(例:120点以上の時は20%分上乗せなど)はどうなるのか」等の疑問が沸くので、単純に力(AOP)を任意の加減で“相手”に合わせているだけなのかもしれないですね。
クロロ戦で隠し持っていると思われる“強い発”を使わなかったのは、一体多数に向かない能力ってことで処理出来ますし。
―と、ヒマを持て余した連休中の追記はここまでです。
※抜けていたので追々記→
マチの発言を受けてのヒソカの表情は、これまで戦う相手と場所に執着し過ぎていたこと=アプローチが間違っていた事に気づいたという描写かと考えています(共闘説否定派のため)。
ヒソカの点数付けは、相手の念能力者としてのレベルも無関係ではないのでしょうが、どちらかというとこれまでの経験から“戦って楽しそうな相手”への期待値の比率が高い様に思われます。
これまで“クロロ(個人)”と戦うために時間を掛けて来たが、その結果たる闘技場での戦いは期待したものではなかった(強い“ボス”との戦いを望んでいたが、満を持して登場したのは“雑魚の大群”との戦い)。
あそこまでハメ技とも言えるほどの計画を組まないとヒソカを確実に倒せないという、ある意味でのクロロの評価なのかもしれないが、少なくともヒソカがクロロ(個人)に期待したものではなかった。
いつからヒソカがクロロを知っているか、どのような形で知ったのかは不明だが、恐らくその時のクロロ(個人)はクロロ(蜘蛛という集団の頭)に、より大きく変化していたのかと思われる。
これまでのヒソカは、クロロ(蜘蛛という集団の頭)に対してラブコールを送り、“蜘蛛の足達”に邪魔されない様に手間と時間をかけてタイマンに持って行った。
しかしクロロ(蜘蛛という集団の頭)に負け、マチの言葉を聞いて初めて“自分のアプローチが間違っていた”ことに気が付いたのではなかろうか。
いくらタイマンに持ち込んだとしても“足”がある内は“蜘蛛の頭”のままに過ぎない。
しかし、その“足”を全てもいでしまえば“蜘蛛”たりえず、残るのはクロロ(個人)となろう。
ヒソカにここまで明確な“敗北”を突き付けたのはクロロが初めてでしょうし、これまでの“息を合わせよう”と画策していた自分を裏切ったことと合わせての復讐という感じなのではないでしょうか。
←追々記ここまで
ブログは単純にアウトプットがしたいだけで―意味が変わってしまう様なものは別にしても―基本的には誤字・脱字はあまり気にしていなかったりします。
とにかくパパッと書きたいため、ハンタの記事を書く時によく使う単語は辞書登録しているんですが、この記事を書いている時に「制約と誓約」を「制約と“制約”」と誤字って登録していることに気づいて恥ずかしくて過去記事を修正しまくったのは内緒の話。
以上。
→7:強化系能力(ラスト)に続く。