ハッシュドビーフを差し入れたが | ささのブログ

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数年振りに表参道に行って来た。地下鉄の表参道駅で降りたら、ホームも地下道も、すごい人出。地上に出ると、街路樹がまばゆいイルミネーションで輝いていて、スマホで撮影する人でごった返している。なるほど、クリスマスを目前に、デートや「インスタ映え」で集まってきているのか。東京に住んでいても、用事が無い限り行かないので、ひさびさにトレンディドラマの気分を味わった。さて、その用事というのは・・・

 

先々月末にあった同窓会で完璧な準備をしてくれた幹事さんが、表参道で美容室を経営していて、そこでレコード鑑賞会をやるから、と誘ってくれた。酒やツマミは各々持ち込みだということなので、なにか作って行こうと思い立った。最初は手軽に手を伸ばせる、平野レミさんの番組で知った「長ネギのとぐろ焼き」にしようかと思った。だがこのところ、急に寒くなったし、美容室にカセットコンロはあるというので、鍋料理のほうがいいだろうと、ハッシュドビーフを作ることにした。

 

使うのは、牛バラ肉、牛豚合い挽肉、玉ねぎ、にんじん、エノキ、鷹の爪、芽キャベツ。自分的な工夫は、挽き肉とエノキを入れること。挽き肉はコクが出るし、エノキは煮込んでも食感が残るので、噛む楽しみがある。芽キャベツは色合い。まずは、肉を炒める。その後、じっくり煮込むので、火通しは赤味が残る程度で十分。

 

玉ねぎ、にんじんの順で足して、フタをして蒸し焼き。その後、フライパンから大鍋に移して、水を入れて、沸騰したらエノキを投入。ルーを入れる前に味を確認して、塩味や香辛料を足す。ここで、鷹の爪も投入。ピリ辛にすれば、アルコールのつまみになる。ただ、市販の鷹の爪が切れていて、嫁に訊いたら両親が作ったものならある、という。「結構辛いよ」と言われたが、農家ではない義両親が趣味で作った鷹の爪がそんなに辛いわけないだろうと高を括って多めに入れた。

 

ルーを溶かす前にもう一度味を確認すると、めちゃくちゃ辛い。どうやら鷹の爪が想定外に強力だったようで、いつもは入れたままルーを投入するのだが、今回は取り出した。ルーを投入して暫く煮込んで、味見を兼ねてその日の昼食はハヤシライス。食べて見ると、ピリ辛なんてもんじゃなく激辛。あの鷹の爪、ハバネロとかジョロキアなんじゃないか、と思うほど強くて、「辛い」を通り越して舌が「痛い」。

 

さすがにこのまま差し入れに持って行くのはまずい。最初、ココナッツミルクを足そうか、と考えたが近所のスーパーには置いて無い。牛乳では激辛を抑えるのにちょっと弱い。ならば、生クリームだ、と200ml入りのものを買ってきて、ハッシュドビーフに投入。当然のことながら、それまでのこげ茶色から、白っぽい茶色に変わってしまい、見た目まずそう。だが、辛みはほとんど感じなくなったので良しとした。

 

行ってみるとその日のレコード鑑賞会の参加者は全員男性。同窓会のスピンオフみたいなもので、彼の美容室に通う同級生の女性が多くいることを聞いていたので、ちょっと意外。ほぼ全員がウィスキーと乾き物を差し入れたが、料理は私のハッシュドビーフだけ。評判は悪くなかったが、いつも作っているのとは全く違う仕上がりになってしまったので、ホッとはしたものの納得はしていない。今度、義両親と会ったときに、唐辛子の種目名を訊いてみようか。