治療の帰路、岩手県立図書館に立ち寄って、
『本日の水木サン』を借りてきました。
(大泉実成氏編、草思社、2005年)
以前の記事でも「けんかはよせ 腹がへるぞ」と
いう金言を引用させていただきましたが、
お愛想を言う前に我が首相(ボス)よ | JIROのブログ (ameblo.jp)
「水木サン」氏はとりたてて「奇人」というわけではなく、
ご自身の経験や、ヒト特有の欲望について
あるがままに述べられているだけなのだな、と
アタシは思います。
ちなみに、この本は日めくりカレンダーふうに、
「水木サン」氏のおコトバを366ケ精選されているのですが、
7月10日は「奇人は貴人。」でした(213頁)。
そのうち、アタクシが趣をすこぶる見出しましたのが、
5月21日(159頁)で、ねずみ男に「水木サン」氏ご自身を語らせている表現です。
「戦争中腹すかして死んだやつが一番かわいそうだという
奇妙な考えをもっていたから、腹いっぱい食っている今の人には、
彼は同情というものをあまりしない。
これというのも、人一倍胃がいいから
“空腹”の人に人一倍同情するのだろう。」
Xで呟いたことの繰り返しになるんですが、
もし一つだけ願いが叶うなら(「身内の蘇生」とかそういう罰当たりなことじゃなしに)
NATOとかG7サミットとか「一帯一路」とか、
そういった国際的会議に出席する方々に、
とりあえずテント暮らしで2日間ほど食わずに過ごして、
そしてから丁々発止してほしいですよ。
そうすりゃ世界はもっとマシになります、きっと。