サザンオールスターズデビュー記念日46周年の
2024年6月25日にしたためた記事で、
今までどんなに対話(はな)しても | JIROのブログ (ameblo.jp)
『サザンオールスターズ『葡萄』スペシャルマガジン』から
渋谷陽一代表取締役会長のおコトバを引用させていただきましたが、
この冊子では5つの週刊誌が呉越同舟で
『葡萄』収録の一曲ずつ、特色を活かした特集を組んでおります。
その中で『週刊ポスト』「エイプリルフール特別号」として、
「栄光の男」にちなんで、「サザンオールスターズ引退」というネタをもとに、
長嶋茂雄さん、黒柳徹子さん、太田光さん、
森永卓郎さん、角田信朗さんらにご意見を寄せていただいており、
それぞれが実に素晴らしいのですが、またの機会に。
ほいで、サザン5人の「第2の人生」めいたものに、
桑田さん……「そのエロの才能にAV業界が熱視線」
原さん……「次なる陽の当たる場所は「実家・天吉の女将」か⁉」
関口さん……「桃鉄でウクレレの旅」
弘さん……「原監督の後任に浮上」
毛ガニさん……「100mのナマズ探索へ」
まあ、くだらねぇな、と(笑)。
それはさておき、毛ガニさんがどういう受け止められ方で
設定されたのかはよくわからん、のです。
1980年代初期の椎名誠さんか?
そういや、2008年『真夏の大感謝祭』の頃、何かの雑誌で
毛ガニさんを「不思議な人」とか表現していたな、という
記憶もふと蘇ってきたりして。
ここに至ると、サザンファンじゃなきゃ
毛ガニさんにどういうイメージがあるか、ってよくわからないなって
ことが思い浮かんできまして。
大森さんがアルバイトをしていた下北沢のロフトに
タダでよく焼きそばを食べにくる、とか何やらで知り合って
友達となり、リハーサルに参加するようになったその時期は
「【原さん】最初の頃のケガちゃんはセミプロとしての
威厳を保とうとしていたのか、いつも怖い顔をして、
みんなのだらしなさをいさめたり、怒ってみたり、
とにかく力が入っていたものだ。」
(『娘心にブルースを』ソニー・マガジンズ、1998年、128頁)
らしいのですが、毛ガニさんご自身が書かれた文章を読むと、
とにかく真面目で説得力がある。
この記述はきっと毛ガニさんの本性なんでしょう。
まあ、ホラ吹きについては今更云うまでもないですね(笑)。
「【桑田さん】毛ガニもね、すごい純粋。子供っぽいの。
絵にかいたような純粋少年。」
(『ロックの子』講談社、1985年、109頁)だったり、
「【桑田さん】物事に対して非常に素直に取り組む。」
(『真夏の大感謝祭』パンフレット、2008年)
(ジョンとポールの関係に言及したうえで)
「【桑田さん】現在の俺のライバルは毛ガニかなぁ?
でも、あいつはほら吹きだしな(笑)。」
(『素敵な夢を叶えましょう』KADOKAWA、1999、55頁)
など、桑田さんにとっては
同じ「音楽バカ」として、
創造力を刺激してくれる存在なのかな、なんて。
ビートたけしさんと島田洋七さんの関係にも近いかもしれませんね。
毛ガニさんも洋七さんも大ホラ吹きだし(笑)。
素人からもはっきりわかることといたしまして、
第2段落(っつうのか?)で「椎名誠さんか」って言及しましたが、
おふたりに共通することとして、いい笑顔のもつ力がございますよね。
椎名さんについて
「とにかく一緒にいて“男”という感じがするのだ。
そういえば酒飲んで焚火でアハハと笑ったときも、いい顔をした。
そんな男は、いい男に決まっている。」
(林政明氏『林さんチャーハンの秘密』情報センター出版局、1989年、136頁)
毛ガニさんについて
「【原さん】みんなを和ませちゃう笑顔がサイコー!」
「【弘さん】エンターテイナー」
「【関口さん】優しくて熱いところ。本番で後先かまわず張り切っちゃうところ。」
(『真夏の大感謝祭』パンフレットより)
「【桑田さん】不器用ながらも「笑顔ですべてを持っていく」ズルい男である!!」
(『ポップス歌手の耐えられない軽さ』文藝春秋、2021年、381頁)
ここでまったく脈絡もなく(きっと「連合弛緩」というヤツなんだろう)
パンツェッタ・ジローラモ氏が「恩師」と尊敬している数学教師さんのおコトバ。
「笑顔は人生のパスポートだ。
いい笑顔は何事も可能にするのだよ。
よく覚えておくように」
(『食べちゃおイタリア!』光文社、1998年、172頁)
アタクシの二次創作でもずっと借用し続けてきましたが、
やはり最後は下記の言葉が器量や性向を決定づけるのでしょうね。
Keep Smilin’!!