サンライフ/サンジョイの買い方 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

 

オフショアの保険会社が提供する投資商品で、いま日本人が契約可能でかつ契約すべきものをひとつあげるとすればサンライフ香港(Sun Life HK)のサンジョイ(SunJoy)というドル建ての養老年金型投資商品しかないだろう。

 

昨年2023年に上市されたSunJoyは、実は今年の2月にSunJoy Globalという多通貨対応の商品にランニングチェンジしている。

 

なので、今これから契約するひとはSunJoy Globalで契約することになると思うが、それ以前にオリジナルのSunJoyで契約したひとも、簡易な手続きによってSunJoy Globalに証券変更が可能なようだ。

 

良心的なIFAからは、乗り換えの案内が来るはずだ。

 

SunJoy→SunJoy Globalへの主な変更ポイントは、USドル建てだけだったものが、USD/CAD/BP/RMB、という他通貨対応となり契約後にも通貨変更が可能になるという点と、ボーナスのロックインオプションの追加、最低分割単位及び途中引き出し可能額がUS500ドルにまで引き下げられた等々だが、最後のひとつがもっとも大きいメリットがあると考えられる。

運用性に関しては、ほぼ同じと考えて良い。

 

SunJoy→SunJoy Globalへの変更は、いつまでもできるわけではなく、昨年1月から今年の1月までにSunJoyを契約したひとは、今年の5月頃までならSunJoyからSunJoy Globalに乗り換えが可能とのことだ。

 

通貨に関しては、ほぼUSドル以外の選択肢を選ぶ可能性は日本に住む日本人の場合は無いと思うので、乗り換え損ねたからといって致命的なデメリットはないものの、乗り換えておいて損はない。

 

さて、今後このSunJoy Globalという商品を買うに当たって、どのようなひとがどのように契約すれば良いかを簡単に述べておきたい。

 

商品の詳細に関しては、最終的には香港のIFAのライセンスアドバイザーから直接聞くべきなので、ここでは特に詳しく述べない。

SunJoyサンジョイSunJoy Globalで検索すれば、内容の正確さは保証の限りではない日本語の情報が見つかるだろう。

 

なぜ、いまこの商品しかないと言えるのか?については、歴史的な変遷を話せば長くなってしまうが、短期的にクレカ払いでまとまった資金を海外に移転可能で、かつ名義の変更や分割など証券の流動性が高く、損益分岐点の7年目までは資産が圧縮でき、その後は運用がマイナスになる可能性はほぼ無く、USドル建てで年率7%近い複利が期待できる安全性の高さが、今の時代のニーズにマッチしている。

 

オフショア(タックスヘイブン)の投資商品で日本居住者が今でも契約可能なものは、投資商品と生命保険に大別され、15年以上前にはそれぞれいくつかの選択肢があったものの、現在ではかなり少なくなってしまった。

 

かつては、契約のハードルの低さからRL360のRSPやITAのEVOLUTION/S&P500INDEXのような積立型年金プランが、いわゆるオフショア投資とよばれるものの大半だったが、近年では香港の生命保険会社が提供する養老年金型投資商品(Annuity Product)が主流になってきた。

 

いま、日本に住む日本人が、金融ミッションとして、やるべき事とやれる事を冷静に考えたときに、それが日本国内での投資ではないとすれば、海外へいち早く今ある円資産を移転して外貨建ての何かに変えておくことだろう。

 

もちろん、それが可能なひとは、日本国内にある程度の資産をもっているひとに限られる。

 

そして、その資産を短期的に海外に移転することを可能にできる、比較的安全な脱出ボートとして、あらゆるオフショアの金融商品の中で最適なのが、サンライフ香港のサンジョイ(2年払い一括全納)だということなのだ。

 

やれる事としては、10年以上の長期積立であろうが、子供や孫の生命保険を買ってやるとか、単に現金を持ち出して海外の銀行に預けるとか、無くはないが、いずれもまとまった資金を瞬間的に移転するほどのパワーや効率性はない。

 

資産運用や投資に関して、もし時間を味方に付けることができれば、それに越したことはないが、それは安定した経済成長がもはや見込めない日本においては、非常に危険な選択となりかなえない。

いま長期積立を始めるリスクはそこにある。

 

もし今が日本にとって危機的な状況だとすれば、運用性、保全性、安全性、移転性、流動性など、あらゆる面で見て脱出用のツールとしてSun Joy Globalの完成度は非常に高いと思う。

 

支払いは機密性の高いクレカ払いが可能ならベターだが、キャパが十分出ない場合、銀行からの海外送金でもこの際仕方ない。

一昔前のように、日本の銀行から送金すると足が付くとかそういうことを気にしている状況ではもう既にない。

どのように海外に送ったとしても、デジタル通貨でもない限りは基本的にCRSによって保有年末残高は税務当局に補足される。

 

現金(タンス預金)の場合、香港に持ち込めばUS50,000ドルまでは、(円をUSドルか香港ドルに両替して)現金で保険料を支払うことも可能だが、この究極のキャピタルフライトツールを利用しても、日本円のタンス預金だけは移転することが簡単ではない。

 

いま日本にある現金のタンス預金を海外に移転するには、日本の銀行にいちど預金して海外送金するか、手持ちで海外に持ち出すしか方法はなく、持ち出すならお札が渋沢栄一札に変わる7月までに持ち出した方がいいだろう。

 

海外の銀行がいつまで旧札になる福沢諭吉札を受け入れてくれるかはいまだ不明だが、どこかで受け入れが止まることは確実で、それがいつかはわからないだけだ。

 

日本では聖徳太子の1万円もまだ使用できることになっているが、香港のHSBCなど銀行や両替所で聖徳太子札は受け付けて貰えない。

 

だとすれば、もうあと3ヶ月くらいしか持ち出す時間は残されていない。

 

まあまあ時間的には深刻で救いようのない状況なのだ。

 

しかし、現実はHSBC香港など海外の銀行でも引き出し履歴のある通帳のコピーなど原資証明のない現金の受け入れは厳しくなっており、1日に100~200万円程度が入金の限界となっているので、1,000万円を入金するのに10日間くらいかかることを考えると既にタイムアップに近い。

 

サンライフ香港においては、現地(ハーバーシティー)のサロン窓口で、US50,000ドルまでの(原資証明なしの)現金による保険料の支払いが可能となっており、金額は知れているものの銀行での現金の入金が厳しい状況下ではとても有益な措置と言える。

このUS50,000ドルまでの現金による保険料の支払いは、1名義当たり年1回だけ可能であり、家族の複数の名義で契約すれば、1証券あたりUS50,000ドルまでの現金を原資証明無しで直接保険料の支払いに充てることが可能だ。

つまり、夫婦と子供2人の4人の名義で、4証券のサンジョイを契約すれば50,000ドルx4で200,000ドル(約3,000万円)まで一気に現金を移転できる。

 

こういったありとあらゆる可能な手段を使って緊急資産疎開をするためのツールがサンライフのサンジョイであり、やるべきひとは、疎開が必要な資産を持っており、逃がしておくべきだという危機感を持っている人ということになる。

 

逃がす資産もなく、危機感も感じていない人は、そもそも海外の生命保険やオフショアの投資商品など今更検討する必要はない気がする。

特に、日本の財政問題に関して脳天気に無限永久に国債グルグル延命措置が可能だと思っているひとは絶望的だ。

 

あくまで個人的な意見だが、そのような明確なニーズがあるひとならば、あれこれいろんなひとに相談するよりも香港のIFAに直接連絡してそこのもっとも経験値の高いアドバイザーにダイレクトに資産移転のニーズを伝えて、口座開設が必要ならその事も含めて、最大限の協力を得るべきだと思う。

 

私の知っている某IFAの日本人アドバイザーは、ニーズさえ明確に話せばできることととできないことをはっきりと教えてくれる。

 

ある意味ドライで、営業的ではないが、極めて中立的なアドバイスを受けることができるだろう。

その上で、最終的に決めるのは本人次第ということになる。

 

IFAの関係者で営業的でないひとにたどり着くことは、IFAに直接あたってもなかなか容易ではない。

IFAのひとも、仲介が仕事なので契約が成り立たないと商売にならないからだ。

 

IFAの人間は、運用のプロと思っているかもしれないが、基本的に仲介業者なので、営業的に契約に持ち込むのが上手いひとは居ても、この先日本の経済がどうなるか?とか、ドル円の為替がどうなるか?とか、世界の株式市場や日経平均や日本の金利が税金がこの先どうなるかなど、不確定な事に関してはあまり関わりたくないものだ。

 

そういう不確定な要素から上手く逃げて契約を勧めやすいのが、長期積立とかインデックス投資であり、自分自身が感じている危機感のようなものと、いま行動(資産疎開)しなければならないという決断のないまま相談しても、適切なアドバイスを受けて、それを短期的に遂行することは難しいかもしれない。

 

まずは資産を逃がしておくべきなのかどうかについて自分の中で決断してから、IFAに相談する必要があるが、決断が遅くなれば、できることや逃がせるお金の額は少なくなる。