R9Xヘルファイヤ(ニンジャ爆弾)の恐怖 | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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7月31日、正式名称AGM-114R9X Hellfire missile(R9Xヘルファイヤミサイル)というドローン(無人機)から発射される特殊なミサイルで、武装勢力アルカイダの指導者アイマン・アルザワヒリ容疑者(71)がアフガニスタンの首都カブールで米CIAに暗殺された。

 

2001年の9.11テロ以降20年にも及ぶCIAの執拗な追跡と執念の成果としては素晴らしいものなのだろうが、このニンジャ爆弾とか呼ばれる兵器の特徴にはゾッとするものがある。

 

ミサイル兵器は私の興味の範疇になかったため、その存在は今回初めて知ったが、この兵器を開発した人の頭はなかなかぶっ飛んでいるというかクレージーだ。

 

簡単に言えば、ドローンから発射される特定のターゲット暗殺用の爆発しないミサイルといったところだが、標的にぶつかる前に6枚のブレードがシャキーンと出てきて回転しながら標的にぶち当たり、ぐちゃぐちゃに切り刻んでしまうという代物。

 

爆発しない為、対象ターゲット以外の周りの人たちを巻き込まない人道的な兵器であるとも言われているが、アイデア自体は常軌を逸したものと感じられその殺害現場を想像すると恐怖以外の何ものでもない。

 

 

この兵器には、テロ組織に対するアメリカの怨念が込められているとしか考えられない。

以下の動画がヘルファイヤミサイルについてよく説明してくれている。

 

冷静に考えて、人ひとりを殺害するのにミサイルが必要なのか?という疑問は残るが、ミサイルでピンポイントにターゲットを殺害し、周りには最小限の被害しか与えないものを作れ!と言われればこのようなデジタルとアナログが融合した狂った兵器になるのだろう。

こういった狂気の兵器を真面目に開発してしまうアメリカという国は本当に凄いとしか言いようがない。

 

ザワヒリはアフガニスタン戦争の原因になった「米同時多発テロ9・11」の最後に残った首謀者とされ、米国は名実ともに、9・11に決着を付けたように見えるが、果たしてこれで終わるのだろうかという疑問は残る。

怨念は怨念を呼び、復讐は復讐を呼ぶ。