安倍さんが手製の銃のようなもので襲撃され亡くなられてから早1ヶ月が過ぎたが、今更被弾したとみられる2発のうち一発が見つかっていないなどといった謎の報道があったり、襲撃時の動画がことごとく削除されているとか、証拠の隠滅が行われている匂いがプンプンする。
実は致命傷は前方から別の狙撃があったのではないか?などというケネディー大統領暗殺事件的な陰謀説も出ているようだ。
それなら、その弾はライフリング痕のある実弾であるはずなので、出てきてもらっては困るだろう。
この「708安倍晋三襲撃事件」は最初から報道が錯綜し、謎だらけの事件だったが、真実は既に闇の中にあり、諸々のしっくりこない謎の部分は時と共にいずれ忘れ去られて行くことだろう。
今は、安倍さんの死が国民にとってどのような意味を持つのかを考えることのほうが大切かもしれない。
犯人とされる山上徹也は、どう見ても暗殺ができる人間ではない。
彼が使用した手製の武器も、あきらかに暗殺向きの武器ではなく、もし本当に山上があの手製の打ち上げ花火のような凶器で放った弾の一つが致命傷になったのだとすれば、安倍さんは相当運が悪かったとしか言いようがない。
奇しくも安倍さん襲撃事件の18日後にあたる7月26日に、14年前の2008年6月に起こった「秋葉原通り魔事件」の犯人とされる加藤智大の死刑が執行されたが、思い返してみればこの事件も謎だらけだった。
この事件の謎については、14年も経った今、しかも犯人の死刑が執行された今となっては、単なるオカルト話のひとつに過ぎないが、「競売不動産で海外移住」さんが昨年書いていられるブログの記事にその謎の部分がよく説明されているのでリブログさせて頂く。
不思議なことに、この二つの事件の謎の部分には共通点が多い。
どちらも多くの人が居る前で行われた凶行であるにも関わらず、複数居たであろう目撃者による明白な証言がない。
また、秋葉原通り魔事件で死刑になった加藤智大も、これだけ多くの人を数分で殺傷できるような人間とは到底思えないし、ネット上にある逮捕映像を見ても全く返り血を浴びていないのも確かに不自然だ。
亡くなられた方の一人は、ナイフによる胸部貫通刺創が致命傷となっているが、加藤が犯行時に使用した刃渡り13cmのナイフでは胸部を貫通することはできない。
ナイフを使って5人を死亡させ6人に重傷を負わせるという所業を、歩行者天国にトラックが突っ込んでから僅か3分以内で、たったひとりで行うことは、特殊部隊の訓練を受けたプロフェッショナルでも難しいだろう。
犯人が複数居たとすれば理解できる。
明らかに何かがおかしいが、死刑が執行された今となっては完全にクローズドケースだ。
安倍さんの殺害事件も、犯人が誰なのか?ということに関して既に疑問の持ちようがない。
山上が犯人であり、何れ山上が死刑になって終わる話だろう。
この二つの事件は、警察やメディアによって隠された謎の部分で共通点があるものの、ひとつは無差別殺人事件であり、ひとつは政府要人の暗殺事件であることから、隠滅があったにしてもその意図は異なるものに違いない。
このような凄惨な事件は、防ぐことができず、終わってしまった後はいつものように「悪者探し」が始まる。
安倍さん襲撃事件では、犯人とされる山上が恨みを持っていたとされる元統一教会と保守派議員の癒着問題がクローズアップされているが、そんなものはカモフラージュ以外の何ものでもない。
秋葉原通り魔事件では、犯行に使用されたダガーナイフがこれをきっかけに所持禁止となったが、安倍さんの事件では花火を禁止にするか、鉄パイプの販売を規制する必要がありそうだ。
どちらの事件も、歴史上はどう考えてもやりそうにない男が引き起こしたある種のテロ行為として記録されるのだろうが、その実行プロセスと動機には多くの疑問が残る。
どう考えてもやりそうもなく、やれそうにもない人間が、その心の闇をテロ行為として実行に移すことを事前に取り締まることは容易ではない。
それこそ、アニメ「PSYCHO-PASS サイコパス」に出てきた「シビュラシステム」のような人間の心理行動を管理するシステムを導入し、犯罪を犯す危険性を示す「犯罪係数」に基づき、一定数値を超えると更生の見込みなしとしてこの世から抹消しなければならなくなる。
結果として国家権力による国民の行動管理が強化され、より社会主義的な世の中になるという方向性は避けがたいのかもしれない。