HSBC香港口座が休眠になっているひとたちへ | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

日本から香港への渡航ができなくなって2年以上経つが、それ以前に開設された口座で休眠になっている日本人の口座は相当数あるだろう。

 

新規で口座開設するためには、未だ香港への渡航が必要なようだが、そう考えるとこの2年間は中国人を含め、香港非居住の外国人は香港の銀行口座を誰も開設していないということになり、それでもへっちゃらな香港の銀行というのはなかなか凄い。

 

日本人でわざわざ香港へ渡航してHSBC香港の口座を開設したひとたちの大半は、フレンズプロビデントやRL360、ITAといったオフショア積立をやっていて、将来の受け取り時に海外の銀行で受け取るために口座を作っておこうという方々が大半であったように思うが、口座の開設時にはそれほどの預金を入れていない方が多い。まあ、せいぜい最低必要と言われる3万香港ドル程度(約45万円)といったところだろう。

 

大した金額を入れていないせいもあり、そのまま放っておく方が多く、2年以上全く手を付けていなければ(資金の移動がなければ)休眠口座(Dormant Account)となってしまうというのが日本人HSBC口座あるあるだ。

 

1年前にブログで書いた通り、HSBC香港の口座休眠解除は今は香港に渡航しなくても可能となっている。

 

インフレや円安が急速に進む今、皆さんが以前に開設したHSBC香港など海外の銀行口座の利用価値は、以前とは比較にならないほど高くなっているということを理解しておられるだろうか?

 

10年以上前から、オフショアの積立や保険への加入、またオフショアの銀行口座やオフショア法人を開設して資産疎開の準備をしてきた方々にとっては、まさしく、「時は来た」という感じだ。

 

いつ沈むかどうかわからない日本円だけが流通する日本という国から、将来生き残る為の脱出用ボートや地下シェルターのようなものをコツコツと準備してきた人たちは、今まで単なる変人としてキリギリスがアリを、ウサギがカメをあざ笑うかのような目で見られ続けて来たが、今やその準備が整っている人が圧倒的な勝者である。

 

これから、慌てて日本株などで儲けた日本円を海外に移転しようとしても、時は既に遅いかもしれない。残された選択肢があるとすれば、海外のUSドル建て保険を契約して、日本の銀行から海外送金でプレミアム(保険料)をまとめ払いするくらいだ。

 

しかし、折角以前から準備を始めていたひとたちの多くが、その避難プログラムを放棄してしまっていることは誠に残念でもったないと言わざるを得ない。

 

オフショア積立に関しては、減額や停止をしたまま放置状態であったり、既に解約をしてしまったりしているひとが多い。

 

特にHSBC香港の銀行口座など、資金の移動など適当にメンテさえしていれば維持することはさして難しいことではなかったはずだ。

 

口座を開設したことすら忘れている人も多いのではないだろうか?

 

今一度、HSBC香港の口座を持っているひとは、自分の口座が休眠になっていないかを確認してもらいたい。

 

ATMカードで現金の引き出しを試みても良いが、インターネットバンキングにログインして、自分の口座内で恐らく香港ドルセービングアカウントに眠っている資金の一部を、USドルや日本円に移動してみるだけでよい。

 

休眠であれば資金の移動は一切できなくなっているので確認は簡単だ。

 

休眠解除に関しては、以前にもご紹介した海外投資関連の事務サポートを有料で提供している(株)G Confidence (Gコンフィデンス)に相談することをお勧めする。

G Confidence Inc. (g-confidence.com)

 

休眠口座の休眠を解除することがゴールではなく、解除してからそれを最大限に活用することを目指すべきだということをお忘れなく。

 

生きたHSBC口座を持っているだけで、あなたは脱出ボートのチケットを手にしているのだから。

沈まない(と思われる)船の脱出ボートは不要だが、沈むことが分った船の脱出ボートには誰もが乗りたい。

ただ、沈むことが誰の目にも確実になった時点ではもうチケットは手に入らない。