金の暴落?どうなってんの? | Mr.Gの気まぐれ投資コラム

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50代グダグダちょい悪おやじMr.Gの趣味と海外投資に関するコラムです。
香港を拠点に活動する個人投資家であり、自称「投資戦略予報士」Mr.Gがお伝えする海外投資の生情報。
ねだるな勝ち取れ、さすれば与えられん!

金相場は今月、乱高下している。6日に1トロイオンス=1900ドルを超え、日中最高値を更新したが、翌日には1800ドル以下にまで落ち込んだ。
先週の先物相場は、金属市場全体の投げ売りの中で大きく下落した。トレーダーが手元資金を増やすためにポジションを解消したためだ。金先物の最も取引の大きい中心限月相場は23日、100ドル以上値を下げ、前日比5.9%安の1トロイオンス=1639.90ドルで引けた。
 
CMEは8月に2回、金の証拠金を引き上げた。今回の引き上げを含め、証拠金は8月11日以降55%の引き上げとなる。
銀と銅の相場は先週の投げ売りに耐えられず、ともに大きく値を下げた。世界の経済成長に黄信号がともったため、一部の投資家が産業向け金属の需要を懸念したことが背景となった・・・。


金が下がっているということは、誰かが金を売ってドルを買っているということだ。


ドルに資金を集める政治的理由が背景にあるような気がする・・・。


来年には有事の予感があるので、金の上げ幅には実質的にまだまだ上があるような感じがある。


なんでも絶対はないが、金のポートフォリオは今のところホールドかな?


1,500~1,600ドル/1トロイオンスくらいなら、現物の金を仕込みたい。


ハンセンに在庫があればの話だが・・・。




以下、朝日ドッコムの記事。


http://www.asahi.com/business/pressrelease/N2U201109270018.html

「NY金市場での証拠金引き上げの後遺症はいつまで続く」【ドットコモディティ】

(News2u) - リリース日:2011年09月27日
リリース発行企業:ドットコモディティ株式会社

米国デリバティブ誌「Futures Magazine」のWEB版「FUTURES MAG.COM」から、マーケット情報やコラムについて、原文や日本語訳文がご覧になれます。
https://commodity-board.com/2011/05/futures-magazine.html

(9/27 更新)
東京金は、26日に過去最大の下げ幅となる500円を超える暴落となった。先週後半の9月22日と23日のNY金相場が大幅に続落したためだ。更に、週明け26日のNY電子取引(グローベックス)および金現物(ロコ・ロンドン)ともに一段と大幅に続落したことで、取引が進むにつれ、東京金相場の下げ幅は拡大された。

東京市場の金先限は、9月7日に4754円まで上昇。NY金の先高感が広がったため、一気に5000円を突破して過去最高値となる6000円台の高値を意識する値位置まで上昇するのではないかとの超楽観的な見方が広がっていたのだが、その楽観が裏目に出てしまった。結局、8月と9月の2カ月で上げた値幅ほぼ800円は、その後の調整安で全て失われた。

東京金の下落は、言うに及ばずNY金の下落を反映したのだが、行き過ぎに対する訂正安が入ったことが原因で、その引き金となったのが委託証拠金の引き上げというのが一般的な見方である。
CMEの金証拠金引き上げは26日から実施。引き上げ率は21%。ちなみに、この金以外でも銀16%、銅18%をそれぞれ引き上げられた。1枚の金取引(COMEX100・GOLD)をするには、証拠金として1万1475ドル(約88万円)を預託しなければならない。金プロデューサーなど実物の裏づけのある実需ですら、1枚当りの証拠金は8500ドル(約65万円)である。

取引所は損失が発生する場合に備えて、市場参加者に証拠金の制度を導入している。これは日本でもどこでも共通だ。ただし、市場価格の変動が大きくなった場合には、変動リスクに対応して預託する証拠金額が引き上がることも一般的ではある。

この結果、CMEは8月に金の証拠金に対して2回も引き上げを実施したが、今回、更に引き上げたことで、8月以降からの引き上げは55%となった。具体的には7400ドルから1万1475ドルまで引き上げられたことで、証拠金の不足を解消させるために市場参加者がポジション調整を半ば強制的に強いられたといえる。

しかし、今回の暴落で、金マーケットを支配していた超がつくほどの楽観的な空気が一掃されていしまった。今回の金市場で起こった事件による後遺症がいつまで続くのかが気掛かりだが、再び以前のような空気感に包まれるにはけっこうな時間がかかりそうだ。