パリの空の下で、息子とぼくの3000日 | つましくても、ささやかな幸せ

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地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
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 50代でシングルファーザーとなった筆者が、息子と真剣に向き合った3000日間の記録に感動した。筆者辻仁成氏は、父親であり母親でもあった。しかも異国パリで、フランス人となった息子を育てながら・・・。
 息子との絆を深めた料理の腕には感嘆した。やはり美味しい手料理は笑顔を生む。手抜きの料理ばかりの自分に反省した。
 辻氏が息子に投げかけた言葉で1番感動したのは、(日本人である息子がフランス人として生きていくために)「1番大切な財産は友達だ」という言葉だ。
 父の懸命で愛情深い子育てが息子の心にも響き、息子の十斗君は真っ直ぐに育ち、大学にも見事に合格した。きっと将来、日本とフランスの架け橋となってくれることだろう。