美術鑑賞ツアー | つましくても、ささやかな幸せ

つましくても、ささやかな幸せ

地位もお金も能力も無くても得られる、日々のささやかな幸せを記します。
内容は、映画・演劇・美術鑑賞&読書感想文&旅行記&趣味の手品&日々の出来事などです。

 

 友達に誘われて、山梨県・長野県の美術館を巡るツアーに参加した。全国旅行支援の恩恵もいただいて・・・。久しぶりの旅行で心が洗われた。巡った7つの美術館は、どれも見所満載だった。講師の先生の分かり易くて博学で熱のこもった説明にも魅了され、聞き入ってしまった。
 「山梨県立美術館ミレー館」は、有名なミレーの名画が数多く展示され、その田園風景は美しかった。庭には岡本太郎の丸みを帯びたモニュメントもあった。
 「清春芸術村」には、前衛芸術の展示や魅力的な建物があり、新しい芸術の息吹が感じられた。
 「茅野市尖石縄文考古館」では、初めて縄文時代の文化に触れることができた。竪穴住居は素朴で原始時代の生活が感じられた。「縄文のビーナス」「仮面の女神」と呼ばれる国宝の土偶やさまざまな模様の縄文土器も、とても魅力的だった。
 「長野県立美術館東山魁夷館」では、東山魁夷の美しい風景画に見入ってしまった。青を基調とした風景画も美しかったが、紅葉を描いた風景画は葉の金色が際立っていた。
 「北斎館」では、葛飾北斎の達筆で見事な浮世絵に触れ、その勢いのある絵に感動した。「女波」「男波」という波を描いた絵は、躍動している波が生き生きと描かれていた。
 「サンリツ服部美術館」では、素晴らしい陶器の数々を鑑賞した。国宝の「白楽茶碗銘不二山」は、白と黒の色合いが渋くて、ずっと観ていたくなる趣のある陶器だった。
 「北澤美術館」では、エミール・ガレやルネ・ラリックなどの美しいガラス工芸に魅了されっ放しだった。ガレの「ひとよ茸のランプ」は美しいキノコのガラス工芸で、愛おしさが感じられた。他にも花や鳥などをモチーフにした魅力的な作品が数多く展示されていた。