中国は言及をさけているため、態度は不明です。韓国は“慎重に検討”していると述べるにとどめています。名指しはされていませんが、ドイツとオーストラリアが明確に拒否する姿勢を打ち出しました。
ドイツ メルツ首相
「この戦争には参加しません。戦争が続く限り、ホルムズ海峡における航行の自由を軍事力によって確保する活動には参加しません」
アメリカ トランプ大統領
「そもそも我々に助けは不要なので、すがりつくつもりはない。協力の要請は必要だからではなく、反応を試すためだ」
「日本と韓国では4万5000人ずつ、ドイツでは5万人のアメリカ兵が防衛にあたっている。なのに『掃海艇を出せるか?』と聞くと『巻き込まないでもらえます?』だと。私がずっと言ってきたことが、これではっきりしただろう。NATOに巨額を投じて同盟国を守ってきたが、いざ我々が助けを求めても連中は助けに来ない」
アメリカ トランプ大統領
(Q.イランの報復について事前に誰も進言しなかった?)
「誰も予想しておらず、最高の専門家にも想定外だった。クウェートやバーレーンなどが突然、一斉に攻撃された。『イランが報復する』と言う専門家などいなかった。知っていたところで、それが何だ。やるべきことをやるだけだ」
攻撃命令を出した最高司令官本人が“あの反撃は予想外だった”と述べた事実。そんな戦場に艦艇を派遣するとなれば、他国がしり込みするのも無理はありません。
1つ鍵を握るとみられていたのが、今月下旬に予定されていた中国訪問でしたが、1カ月延期される可能性が高まりました。1〜2週間後には海兵隊が中東に到着するとみられています。地上侵攻に踏み切るかどうかは大きな分岐点です。
アメリカ トランプ大統領
(Q.残存する核物質の回収には、限定的であれ地上部隊の導入が必要では?)
「直接、乗り込んで?手の内を明かすわけがない。悪く言うつもりはないが、馬鹿な質問だ。それに答えるようでは大統領失格だ」
イギリス スターマー首相
「私たちがより大きな戦争に巻き込まれることはない」
ドイツ メルツ首相
「戦争が続く限り参加しない」
イタリア メローニ首相
「国際法の範囲外。イタリアはこの介入に参加しておらず、参加する意思もない」
オーストラリア担当閣僚
「ホルムズ海峡に艦艇を派遣する予定はない」
トランプ大統領いわく、協力してくれると評価しているのがフランスです。
フランス マクロン大統領
「複数の国の海軍が連携し、ホルムズ海峡の航行の自由を確保する必要がある」
ただその一方で…。
フランス マクロン大統領
「海峡は戦場になっていて、まだ条件が整っていない」
また、アジアでアメリカと同盟関係にある韓国と日本を見ていきます。
韓国大統領府
「アメリカと緊密にコミュニケーションをとり、慎重に検討して判断」
高市総理
「法的に可能な範囲で何ができるか、精力的に政府内で検討している」
アメリカの安全保障政策に詳しい、明海大学・小谷哲男教授に聞きました。
(Q.アメリカの同盟国を含めて、各国がここまで否定的、あるいは慎重な態度を取ることを、トランプ大統領は想定できていなかったのでしょうか)
小谷哲男教授
「想定していなかったからこそ、イライラしているんだと思う。原油価格が高騰して各国が困っているので、要求に応じるはずだと思っていたのでは」
(Q.イランの反撃も予想外だったというトランプ大統領の発言にも驚きました)
小谷哲男教授
「トランプ大統領は周辺の意見に聞く耳を持たなかったようだ。去年6月のイランを攻撃した際にも、ホルムズ海峡の封鎖などに対する側近からの警告はあったが、現実にその時は封鎖は起きなかった。去年の“成功体験”があったために、今回も警告を無視してイランを攻撃して、今、大規模な反撃を受けているという状況。そもそも統制が取れていないのがトランプ政権。自分の想定外だったと非を認めないのは、トランプ大統領によくあることだ」
ピストリウス氏は 、トランプ氏の要求に応じることによって「紛争に引きずり込まれるおそれ」があると指摘した。
トランプ氏を名指しし、「何を期待しているのか。強力な米海軍が単独では成し遂げられないことを、欧州の数隻の護衛艦に期待しているというのか」と疑問を呈した。「これは我々の戦争ではない。我々が始めた戦争でもない」



