アメリカで家を買うには、
支払いは月収の28%以内に抑えましょう、
というルールがあるようです。
アメリカの金利は高いので、
利子が結構圧迫してます。
50万ドル(超ざっくり5000万円)の家を買いたければ、
1500万円以上の収入が必要。
いくらアメリカは日本と比べて高収入といえど、
若くて1500万以上の収入を得るのは難しい。
地方都市ですら、50万ドルの家が普通になってきた今、
28%、30%ルールなんて守っていたら、
家は売れないし、買えません。
だから、銀行も人を選びます。
リーマンショック後、
低収入の人には、サブプライムのような高金利ローンは、
簡単に貸し出せなくなったし、
銀行もわかっているので、
貸せそうな人には、びっくりするような金額がアプルーブされるし、
貸せない人には、貸さない。
銀行からお金を借りたければ、身辺きれいでいることです。
お隣のおばあさんは、リバースモーゲージを借りて、お亡くなりになりました。
家の評価額は45万ドル。
利子やフィーを含めると、借金はそれ以上になっていたと思います。
同居していた息子夫婦は、お金がなく、
仲が悪かったおじいさんが亡くなった後、
実家であるおばあさんの家に転がり込んできました。
おばあさんが亡くなった今、
借金は全額耳を揃えて返済しなければならないのですが、
実家を追い出されると、住むところが無くなる息子夫婦は、
借金を全額返済をして、そのまま住み続けることを選択。
引っ越してくれることを願っていた私たちとしては、
とてもがっかりしたものです。
でも、私は絶対に息子夫婦が銀行からお金を借りられない、
と確信していました。
名前をサーチしてみると、
過去に他州で、住宅ローンを滞納して、差し押さえにあっている。
さらに、サマーハウス用のトレーラーホームの土地代の固定資産税を滞納して、
やっぱり差し押さえられている。
アメリカで家を買うには、クレジットスコアというものが重要。
この2回の差し押さえで、クレジットスコアは最低ラインまで落ちているはず。
10年前なので、記録上はクリーンになっていると思うけれど、
素人の私がちょろっと検索しただけで、出てくる情報なら、
もっと他にもあるでしょう。
これだけでも銀行は貸し渋ります。
息子はこの10年の間だけでも、レイオフによる2回の転職。
奥さんの方も、ベビーシッターなので、
クレジットスコアなんてないでしょう。
生活費は、全部おばあさんが出していたので、
息子夫婦の収入は全部お小遣い。
(本人がペラペラと近所の人に話していた)
毎日配達されてくる大量の箱の中は、
きっとジャンク。
傍目にも散財具合がわかります。
クレジットカードも、ちゃんと毎月返済できてればいいですけど、
おばあさんが亡くなった今、
生活費や光熱費も自分たちで負担しなければならないので、
カードの履歴に傷がついていないといいですけど。
この夫婦は再婚同士で、それぞれに子供が3人。
奥さんはフィリピン人なので、
子供や両親のいる母国に送金しているのは間違いなし。
自炊もしないので、基本食事は外食。
到底貯金があるとは思えません。
だから、ローンの頭金の20%なんて大金、
用意しているとも思えません。
自分の親が、いつまで元気で生きている計算をしていたのかは知りませんが、
甘すぎる。
(結果、売却する羽目に。)
リバースモーゲージのリファイナンスは、
新しく家を買うのと同じこと。
ただのローンの借り換えではありません。
普通の人は、家を買うためにお金を貯めておくし、
クレジットスコアを上げておく努力もする。
1000万、2000万で家が買えていた時代とは違うんです。
今時、銀行も簡単にはお金を貸してはくれません。
お金は使った分だけ戻ってくるなんて幻想。
計画的に計算するから戻ってくるんです。
コツコツ貯金するって、大事なことです。
不動産を資産にするか負債にするかは自分次第。
情報はネット上にたくさん載っています。
きちんとリサーチしておきましょう。