〜 Que Sera、Sara 〜

〜 Que Sera、Sara 〜

楽に生きるってどういうこと?

母校から、アンケートの協力について、メールが来ました。

 

教育改善ならびに学び直しのためのリカレント講座等への検討に活用することを目的とした、

「卒業後追跡調査」。

 

長い。

 

そして、意味がわからない。

 

まず、こんなメールの配信を止めて欲しかったんですが、

配信停止機能がない。

 

どういうことなんだ。

 

私の母校は音楽大学。

 

東京芸大とかから比較すると、

2流、3流レベル。

 

諸先輩方の中には、業界で大活躍された方もいますが、

まあ、趣味で楽器を嗜む人たちの方が、

断然うまかったりします。

 

そんなレベル。

 

その昔は、花嫁修行代わりにもてはやされた学部ですが、

今となっては、お金だけ掛かって、就職もできなければ、

元も取れない、避けるべき大学の一つだと思っています。

 

そもそも、大学で学位を取るということは、

なんらかの仕事に就きやすくなることを見越して入るわけです。

 

最近の傾向をみると、

ただ単に就職するのを先延ばしにするためだけに、

大学院に行ってたりするんですよね。

 

別に裕福なら、それでいいと思いますが。

 

だけど、学費(+学生ローン)を回収して、

プラスになるまで、どのくらいの年月と、

どんな職種で、いくらの給料ならペイするのかなんて、

あまり考えてもいないのでしょう。

 

そして、学費以外の費用がかかり過ぎる。

 

事実、昔の(他校を含む)音大仲間で、

自分の子供にピアノや楽器を習わせている人は、

 

『皆無』

 

です。

 

それだけ、身に染みているのですよ。

音大出ても、良いことないって。

(今時、ピアノの練習なんて、騒音扱いなのでは?)

 

そんな卒業生を対象に、

「母校で学び直してみませんか?」と訴えたところで、

どのくらい興味を持ってもらえるのか。

 

そんな魅力的な講座なら、

大学のカリキュラムに組み込んであげてください。

 

このアンケート調査、

とっても綺麗事ばかりで、厳しい意見は聞きたくないようです。

 

意見を書く場所がない。

 

仕方がないので、

なんの関係もない『その他』項目に、

無理やり意見をねじ込んでみました。

 

「なんで、卒業生割引がないんだよ。」と。

 

学位の取れないただの証明書程度なら、

もっと箔のつく大学で獲るって。

 

日本人は、資格を取るのが大好き。

 

仕事に有利になるわけでも、お給料が上がるわけでもないのに、

資格をとりたがる。(か、取らせたがる)

 

だから、

「もっと学んでみませんか?」

なんてお知らせが来るのでしょう。

 

アメリカでは、卒業学部と就職は密接に関係しています。

 

ハーバードの音楽学部を卒業、と聞いて、

 

日本人なら

「わー!」

 

ですが、

アメリカ人なら

「わ〜?(what?)」

 

で、履歴書すら見てもらえません。

 

年間1000万の学費を掛けるなら、

それなりの仕事に就かなければ意味がないのです。

 

自分でいうのもなんですが、

大学選びはもっと慎重に、です。

 

去年のアンケートの一部が載っていました。

 

どうやって貼り付けたのかわかりませんが、

滲んでいて、読みづらい。

 

アンケート内容は、

学修成果がグラフになっていて、

ぱっと見、「学修成果が出ている」と、「やや成果が出ている」の合計が、

半数を超えています。

 

で、よくよく項目を見てみると、

 

基礎力、専門知識、表現力、、、、

生涯学習力??

 

何のアンケートだ?

 

中学校の内申書か?

 

少なくとも、私が答えたアンケートには、そんな項目はなかった。

 

し、

 

みんなが知りたいのは、そこではなく、

 

「どうやって仕事につながっているのか。」

 

の1点のはず。

 

みんなそれなりに、音楽で食べていきたいと思っているのですよ。

 

表現力が上がったかどうかなんて、

自己分析してどんな意味がある?

 

単にお金を徴収したければ、

卒業生とその家族に頼るんじゃなくて、

もっと地域の人たちを巻き込めばいいのに。

 

指揮科の子たちだって、そうそう指揮をする機会なんてないし、

作曲科の子だって、発表する場も少ないでしょう。

 

駅近で自前のコンサートホールまであるんだから、

地元の人たちと定期公演とかすれば、

その家族は喜んでチケット買ってくれるのに。

 

レベルは高くないのに、プライドだけは高いんだよな。

 

10年後、学校存続しているのかな。

 

ちなみに、昨日テレビで、アリゾナのコミュニティーカレッジの特集してました。

(コミュニティーカレッジは、地域の人のためのお安めな2年制の大学。)

 

4年制の学部並みに、半導体のチップを作ってました、、、

 

アリゾナの広大な砂漠に、ドーンとある工場。

すごい。

 

若い移民の子が熱く野望を語る姿に、

「日本はもう追いつけそうに無いな。」

と思ってしまいました。

 

座学じゃないんです。

実践。

 

そして仕事に繋げる。

 

私の母校も、経営コンサルタントでもつけてみたらいいのに。