読む力と金融リテラシー | 〜 Que Sera、Sara 〜

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楽に生きるってどういうこと?

ここのところ、将来へ向けての年金セミナーなど、

Zoomミーティングに参加しています。

 

今日のミーティングは、保険と個人年金が一体になっている、金融商品の説明だったのですが、

 

冒頭で、

 

「日本のお客さんで、今自分の入っている生命保険の内容について、

説明できる人や、内訳をわかっている人が少ない。」

 

と言っていました。

 

わかる。

色々言われても、それがいいのかわからないのか、知識が無さすぎて、

理解できなくて、適当に契約してしまうパターン。

 

日本語のわかりづらさもありますが、

単純に

”プロが勧めてくるから間違いない。”

という思い込みで、質の悪い商品を掴まされて、

払い戻しできないこともよくあります。

 

性善説というやつですかね。

 

私の父も、大手保険会社だったし、

私も大手金融会社にいた経験から言うと、

 

「金融なんて、インテリヤクザ」

 

なんですよ。信用できるやつなんて、いねー。

 

それでも、銀行に預けてるだけでは、目減りするだけ。

 

なんとかお金は増やさなければなりません。

 

とにかく、

「なぜ、その金融商品(生命保険とか学資保険など)が必要なのか。」

「それで何がカバーができるのか。」

 

など、理由をきっちり考えましょう。

 

漫然と、「がんになったら困るから。」

とか、「何かあったら、家族にお金を残したいから。」

という理由だと、適当な商品を売られてしまいます。

 

立派なパンフレットには、綺麗な言葉が書き連ねてありますが、

しらっと、”売買手数料4%”とか書いてあったりするわけです。

 

3%の利益が出ていても、手数料に4%取られたら、赤字じゃん、みたいな。

 

でも、基礎知識がなければ、3%とか4%とか、妥当な数字かどうかもわからない。

 

窓口で、たった30分くらい説明されたところで、

判断できるわけがないんです。

 

せめて、パンフレットを読み込みましょう。

 

学校で習わなかったので、わからない、と言う人が多いですけど、

アメリカも、学校で金融知識は教えません。

 

でも、株をやっている人は多いです。

 

株価が高いから、安いから、とかではなく、

ちゃんと、その会社のバックグラウンドも読んで、

将来性があるかないかを判断して買うんです。

 

コツコツ勉強するしかないんですよね。

 

基本的にアメリカの金融口座は、

アメリカに居住していないと、保持できないのですが、

たまたま友人に、その話をしたところ、

あるリンクを送ってくれました。

 

見出しには、

「日本に帰っても、アメリカで資産運用ができる」

と書いてありました。

 

そんなわけないだろ、と思いつつ、中身を読んでみると、

案の定、

「アメリカの非居住者になると、口座が維持できないので、

当社の運営するプランに乗り換えてください。」

と書いてありました。

 

それを友人に話すと、

「え、読んだの? すごいね。」

と言われました。

 

え? 内容読まずに、適当に転送してきたの?

 

逆に衝撃。

 

つくづく思うんですよ。

これから、AIとか発達してきて、簡単に翻訳とかできるようになるだろうけど、

騙されたり、詐欺に引っかかったりする人って、

文章を読めない人か、読まずにサインする人なんだろうなって。

 

電話やネットの詐欺には敏感になっているけど、

文章で騙す方が楽そう。

 

みんな読解力低下してそうだし。

 

これから、否応なく金融商品に手をつけざるを得なくなります。

 

資産が増えるも減るも、あなたの読解力次第です。