心の声は漏れるもの | 〜 Que Sera、Sara 〜

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楽に生きるってどういうこと?

昔働いていたオフィスで、私の席は、

各グループのマネージャーがずらっと並ぶ部屋の前にありました。

 

とっても監視されやすい席であったと同時に、

いろんな人が入れ替わり立ち替わりやってきて、

コンフィデンシャルな話題も、漏れ聞こえてくることもある、

面白い席でした。

 

ある同僚に、グループがシャッフルしても、

いまいち、どのマネージャーにも気に入られない人がいました。

 

日本人の彼女の特技は、すぐに謝ること。

 

「ご、ごめんなさい。全て無知な私が悪いのです。今後もうしません。よよよ、、、」

 

という感じで、殊勝な態度で謝るのです。

 

自分の上司にしろ同僚にしろ、こんな感じ。

 

一応みんなも

「大丈夫、気にしないで。」

とはいうものの、

彼女の態度はみんなから不評、

というか、火に油を注ぐ結果になっていました。

 

まあ、私から見ても白々しいな、とは思っていたのですが、

ある日、その原因がわかりました。

 

彼女が上司に呼び出され、上司の部屋に入っていったのが見えました。

 

しばらくすると、いつものような謝罪が聞こえてきました。

 

そして、ドアを開けて出てきた彼女の顔を見ると、

「してやったり。」

という、ほくそ笑んだ表情だったんです。

 

もう、心の中で、”あっかんべー”をしているのが丸わかり。

 

そりゃ、口で言ってることと表情がこんなに違えば、

誰だって不快に思うでしょう。

 

彼女が部屋から退出した後に、彼女の上司が、

「ジーザス!」

と大きく悪態をついているのが聞こえてきました。

 

まさか彼女も心の声がそのまま顔に出てるなんて、

思ったこともないんでしょうね。

 

(本人)健在意識では、

いつも自分の過ちを素直に認める、よい人を演じているつもりなんでしょうけど、

(心)潜在意識では、

根っから人を小馬鹿にしているのでしょう。

 

自分では健在意識の部分しか認識できませんが、

他人から見ると、(心)潜在意識の部分が丸見え。

 

むしろ、潜在意識の方が大きく見えてしまう。

 

これは、宇宙との法則でも同じなんでしょう。

 

健在意識では

「お金持ちになりたい。」と言い続けていても、

潜在意識では、

「面倒臭い努力なんてしたくないよ。」

なんて思っていたら、

建前(健在意識)よりも本音(潜在意識)が優先されてしまいます。

 

もし、今の現実は自分の理想とかけ離れているな、

と思ったら、

ちょっと自分の本音を覗いてみてはどうでしょうか。

 

心の中で、自分に”あっかんべー”をしているかもしれませんよ。