多分みなさんも同じような経験があるかと思いますが、古文や英語の授業で教科書の文章を丸暗記して、先生の前で暗唱させられること、ありましたよね。
私はあれがひときわ苦手でした。
数学や理科のように理屈で考えて「あぁ、そうか!」となる場合はいいのですが、意味がよくわからないまま「暗記する」という作業は他の人よりかなり遅かったほうだと思います。
ですから、当時の私は「暗記が苦手=自分は頭が悪い」と勝手に思い込んでいました。
子供によっては、こういったことで劣等感を持ってしまう子供も多いようですが、少なくとも私にとっては逆に幸いしたように思います。
「自分は頭が悪いから、人の何倍も勉強しなければ人並にはなれない」
そういった覚悟が出来ました。
他の人が5回で覚えるなら自分は10回やればいい。
10回で覚えられなければ20回やればいい。
ただそれだけのことなんです。
そう思って勉強しているうちにいつの間にか成績も上がり、それまでの苦手意識が自然に消えていきました。
今までの教え子の中にも、「自分は暗記が苦手」と言ってくる子がけっこういました。
「頑張ってるのに覚えられない」と訴えてくる子もいます。
みんながそうとは言いませんが、そういった子によく話を聞いてみると、実はたいしたやっていないケースがほとんどです。
2、3回教科書を読んでみたけどなかなか覚えられない。だから自分は「暗記が苦手」というわけです。
私からすれば、それだけで覚えられると思っているほうが不思議でなりません。
2、3回素振りをしたから、野球がうまくなるわけではありません。
2、3回ボールを蹴ったから、サッカーがうまくなるわけでもありません。
「暗記のコツ」は覚えるまでやる。ただ、それだけのことではないでしょうか?
もちろん、「ただ丸暗記する」よりも「意味を知ったうえで暗記する」ほうが覚えやすくなるのは今さら言うまでもないことですね。
そして、ある程度の「知識のつながり」が出来あがってくると、どんどん覚えやすくなってくるし忘れにくくもなってくるものです。
そしていつしか、それは自分にとって「当たり前」のものに変わります。
そうなって初めて「身に付いた」と言えるのではないでしょうか。
来月には定期テストを控えている生徒も多いようです。
「暗記が苦手」と言う前に、自分がどれだけ本気で「覚えよう!」という気持ちで勉強しているか。
テスト前の勉強時間を増やしただけで満足していないか。
再確認してみる必要もあるのではないでしょうか。
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