公式を何度も丸暗記するよりも、「公式の成り立ち」を自分の手で1度確認してみたほうがその何倍も学習効果はあります。
「公式の成り立ち」さえ知っていれば、仮にその公式を忘れたとしても、自分で作り直すことができますからね。
たとえば2次方程式の解の公式。
呪文のように「2a分の~」と丸暗記している生徒は多いですが、「どうしてその公式になるの?」といった質問に答えられる生徒は少ないようです。
もしテストで「解の公式を導く過程を示しなさい」という問題が出たら、どうするんでしょう?
私なら「キター!」となりますが(笑)、きっと多くの生徒にとってはイヤな問題になるんでしょうね。
もちろん、テストは時間との戦いでもありますので、公式をうまく使って速く解けるに越したことはありませんが、常に「もしも」を想定していないと、安定した成績を保つのは難しいです。
「いざとなったら自分で導き出せる」という心の余裕があれば、テストも落ち着いて受けられます。
そして、落ち着いて受けることが出来れば「ど忘れ」も少なくなるはずです。
だって「ど忘れ」って、緊張したり慌てたりしたときによく起きますからね。
「公式の成り立ち」を考えるのが面倒臭いから、手っ取り早く公式だけを丸暗記する。
→ただ丸暗記しているだけだから、当然「ど忘れ」も起きやすい。
→さらに理屈が解っていないので応用問題にも全く役に立たない。
「公式の成り立ち」を知っていれば、余裕を持ってテストを受けられる。
→心に余裕があるから、「ど忘れ」も起きにくい。
→さらに理屈が解っているので初見の問題にも対応できる。
どちらの勉強法が効率良いでしょうか?
高校受験も大学受験も、さらには中学受験においても、最近は思考力を問われる問題の割合が多くなりました。
つまりは、ただの丸暗記だけでは太刀打ち出来なくなってきているということです。
それに耐え得る力を付けるには、当然、勉強法も変えていく必要があります。
もちろん、公式の暗記がダメとは言いません。でも、それを使いこなすためには「公式の成り立ち」も自分の手で確かめておく必要があるのではないかと思います。
「公式を覚えること」と「公式の成り立ちを覚えること」。
どちらが本番で役に立つかは言うまでもありませんよね。
「数学と理科は公式さえ覚えれば何とかなる」と豪語する子供たち。
速さの問題が出ると○○の1つ覚えのように「ハジキの公式」を書き出す子供たち。
そんな子供たちを見ていて、何とも悲しい気持ちになるのは私だけでしょうか?(笑)
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