どっちもどっち | 札幌の家庭教師 学びの森通信

札幌の家庭教師 学びの森通信

札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴26年になります。

「この子は東大に行く運命。ウチの子が東大医学部(理Ⅲ)に合格できなかったのは塾の指導が悪いから!」

 

そう言って、塾に対してこれまでの授業料の全額返還を訴えてきた親御さんがいたそうです。

 

これだけ聞いたら「世の中とんでもない親がいるもんだ」となりますよね。

 

こんなことがまかり通るなら、おそらくほとんどの塾や予備校が破産してしまうのではないでしょうか。塾経営者にとっては脅威でしかありません(笑)。

 

で、この裁判の結果は何と塾側の敗訴、裁判所から750万の支払いを命じられたということでした。

 

訴えられた塾は、精神科医でもあり受験界のカリスマとも称される和田秀樹氏の経営する医学部専門塾で、「合格保証制度」を設けて生徒を集めていたということでした。

 

「合格できなかった場合は授業料を全額返還します」という私には到底真似できない制度です(笑)。

 

こんな約束をして高額の授業料を払わせてきたわけですから、確かに塾側に責任がないとも言えません。

 

「合格保証制度」や「成績保証制度」を謳っている塾は他にもありますが、そのほとんどは「条件付き」のようです。

 

・最低でも週〇回以上は通塾すること

・確認テストで毎回〇点以上を取ること

・1回でも宿題をやらなかったら無効

・塾の進める学校を1校以上受けること

 

そういった厳しい条件をこれくらいの小さい文字で設けているため、訴えられることはほとんどないとか。なるほど、うまいことやってますね(笑)。

 

和田氏の塾はこの「但し書き」を明記していなかったことが仇になったとか。

 

まあ、裁判の結果がどっちに転がったとしても、私からすれば「親も親なら塾も塾、どっちもどっち」といった感じしかしませんけどね(笑)。

 

そう言えば、以前は「成績保証」や「合格保証」を謳っていた大手塾もよく見かけましたが、最近はてんで聞かなくなりました。

 

もしかしたら、この一件が影響しているのかもしれませんね。

 

模試ではA判定でも、本番で不合格になる可能性も十分あり得るのが大学受験です。

 

そもそも、そんな不確定要素の多いものに対して軽々しく「保証」なんて出来る訳がないというのが私の見解です。

 

塾や予備校の「成績保証」「合格保証」なんて、昔のパチンコ屋さんの「出ます出します取らせます!」と同じようなものだと私は思っているのですが、どんなもんでしょう。

 

それにしても原告側が要求したのは6年間の授業料1200万だとか。塾代だけで年間200万ですか。

 

医学部って、そんな大金を払ってまで行くべき(行かせるべき)ところなんでしょうか?

 

個人的にはどうせ診てもらうなら、あまりお金をかけず与えられた環境の下で自力で頑張ってなられたお医者さんのお世話になりたいと願っているのですが、この考え自体、もう古臭いんでしょうか?(笑)

 

 

☆生徒募集状況☆

現在、新規生の募集は停止中です。

キャンセル待ちのご予約は随時承っております。

体験授業ご希望の方はお問い合わせください。

家庭教師のお問い合わせはこちらから。

札幌の家庭教師 学びの森

 

にほんブログ村 教育ブログ 家庭教師へ