学校でも塾でもきっと多くの先生方は、授業で教えたことを定着させるために宿題を出します。
私も教えた内容をしっかり練習して出来るようになって欲しいと思って宿題を出します。
別に子供をイジメたくて出しているわけではありません(笑)。
宿題を通して、自分の「解るところ」「解らないところ」を確認して欲しい。
宿題を通して、「解らないところ」を調べたり考えたりして、自学力を身に付けて欲しい。
そういう願いを込めて出しています。
でも、教える側のこの思いは、なかなか子供たちに伝わりにくく、もどかしい思いをすることが正直多いです。
「ここ、ほとんど空欄だけどどうしたの?」
「あっ、わかりませんでした」
「何がわからなかったの?」
「解き方を忘れました」
「教科書に同じ問題載ってるんだけど調べなかったの?」
「調べても解りませんでした」
こういった会話、今まで何度交わしてきたことかわかりません。本当に腹が立ちます(笑)。
自分の解る部分だけを埋めて、ちょっとでも解らないところは空欄のまま。
「あとは先生に教えてもらえばいいや」といった感じ。
全くやらないよりはいくらかマシかもしれませんが、こういった勉強をしている限り、学力向上はほとんど期待できないでしょう。
そういった生徒はテスト対策だ受験対策だの言う前に、「勉強に対する姿勢」を今一度見直す必要があるのではないでしょうか。
そう言えば先日、ネットでちょっと気になるニュースが目に入りました。
東北大学のある研究チームによると、人間は知らない言葉を調べる際に、紙の辞書を使った場合は5個のうち平均2個以上は覚えていられるそうですが、スマホやタブレットで調べた場合はほとんど覚えていないそうです。
この研究の信憑性はよくわかりませんが、現場で教えている人間の感覚としても、確かに電子辞書やスマホが主流になって以来、子供たちの単語定着率はかなり下がっているように思えます。
今の時代、こういった発言をするのは勇気のいることですが(笑)、やはり「手間」を省いて簡単に得たものは、その場限りのものであって、結局自分のものにはならないということではないでしょうか。
宿題ひとつとっても、ろくに考えもせず簡単に終わらせている生徒と、とことん「手間」をかけて取り組んでいる生徒では、その後の伸びはまったく違います。
特に勉強は「手間」を省けば省くほど、逆に効率が悪くなると言わざるを得ません。
「手間」をかけることが「苦痛」から「喜び」に変わった時点で、勉強は勝ちかもしれません。
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