依存体質 | 札幌の家庭教師 学びの森通信

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札幌でプロ家庭教師をしています。
家庭教師歴26年になります。

「学校の授業が全然解らないので1から教えてください」
 

そう言ってくる生徒がよくいます。

何となくモヤモヤを抱きながらも、仕事柄「教えて」と言われたら断るわけにもいきませんので(笑)、時間をかけて1から教えることにします。

「よく解りました!ありがとうございました!」
 

そう言われたら、私も悪い気はしません。役に立てたことに少なからず満足感も得られます。

 

でも残念なことに、そういった生徒は1週間も経つと教えた内容をきれいさっぱり忘れてくれているケースがほとんどです。

 

忘れないようにと出したはずの宿題も、「やる時間がなかった」「わかりませんでした」と言い訳してくる始末。

 

そういった生徒に学校の授業での様子を聞いてみると、何の準備もせずに授業に臨み、ろくに先生の話も聴かず、時々(しょっちゅう?)居眠りをしているということ。

 

その理由は「どうせ聴いても解らないから」だそうです。

 

最初に感じた私の「モヤモヤ」は、やはり正しかったことが判明します(苦笑)。

 

自分で解ろうとする努力を何ひとつせず、ただひたすら「解りやすい授業」を求めてくる。

 

「解らない」のは自分のせいではなく、先生の説明が下手だから。
 

そういった「依存体質」を改めない限り、成績の向上なんてあり得ないと思います。

確かに私自身も高校生の頃は「全く解らない授業」というのがありました。先生の言っていることが全く理解できず、正直眠くもなりました。

 

でも、受験にはどうしても必要な教科なので捨てるわけにもいきません。

追い込まれた私は教科書を1から勉強し直し、予習をしたたうえで授業に臨むようにしました。

そうしたら、先生の教え方が変わったわけでもないのに、いつの間にか「全く解らなかった授業」は「解りやすい授業」に変わり、私の好きな教科に変わっていきました。

その時に、「解らない授業」も「解りやすい授業」も、結局は自分次第であるということに私は気付かされました。

 

もちろん、教える側にも問題があることは否定しませんが、「解らない授業」とか「解りやすい授業」というのは、「教える側」よりも「教わる側」の問題であることも多いのではないでしょうか。

 

解らなければ誰かに聞けばいい。解りやすく教えてくれる先生がどこかにいるはずだ。

そんなことを考える前に、まずは自分で教科書をしっかり読んで、そこにある問題を自分の手で解いてみる。
 

そういった姿勢が勉強には絶対に必要だと思います。

そう言えば昔、まだ塾に勤めていた頃の話ですが、毎日のように塾に入り浸って、「依存体質」丸出しの生徒がいました。

 

塾にとっては、これ以上ない「上客」だったんでしょうが、それって果たして本人のためになるんでしょうか?

 

私は彼に冗談交じりに聞いてみたことがあります。

 

「キミは大学に行っても塾で教えてもらうつもり? 大学生に教えてくれる塾なんてそうそうないよ」と。

 

そうしたら、彼はこう返してきました。
 

「えっ? じゃあ、授業が解らなかったらどうしたらいいんですか?」

「テスト対策はどうしたらいいんですか?」

 

ある意味「塾の力?」で大学には受かった彼ですが、その後、無事に卒業できたのかどうか、私は気になって仕方ありません(笑)。

 

もっとも今なら、ChatGPTを使えば何とかなるんでしょうけど。

 

 

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