先日、こんな記事を書きました。
自分の内側を意識すると、見える世界は狭く内側に広がる世界は果てしなく広いのだという気がしてくる
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この記事からの一部がこちら
内側の世界を感じれば感じるほど
「自分」というものをはっきりと感じるとともに
「自分」というものが、溶けていくような感覚になっていく。
なんていうのかな
言葉に表しにくいんだけど
「私」という存在は、
どこまでも広くてどこまでも果てしなく
だから、「ない」のと同じように感じてしまうというか
そんな錯覚に陥るのです。
な～んて書いてみましたが
自分の内側の世界があまりにも広い、
という感覚になると,次に感じてくる感覚は
「怖い」 でした。
よく、みなさん「自由が欲しい」っていうけど
自由を手に入れるってことは、
「すべてを自己責任で決める」ということになるので
ある意味「怖い」です。
だから、多くの人たちは
「自由が欲しい」と言いながら
ある程度、制限のある不自由さの中に
いたがるのです。
狭いってある意味、「安心」なんだよね。
既に知っている世界の枠の中。
既に知っている制限の中。
多くの人が欲しがっている「自由」とは
この狭い世界の中、限定の「自由」であることが
多いですよね。
いうならば、学校という枠の中で
白の靴下しか履いちゃダメって校則で制限されて
「靴下の色くらい自由にしろよ～」みたいな思いで
校則を変える運動をする。みたいな。
そんな枠内の自由。
なので「どこまでも果てしなく広い」という感覚が
そういう枠のない制限ゼロの世界、となると
「あ～、広すぎて怖い・・・」みたいな
そんな感じになる。
それは、
「広い家に住みた～い！」っていつも叫んでいたのに
広い家を手に入れてみたら、何か居心地悪くて
一つの狭い部屋だけで生活しちゃうような・・
例えば
普段、自分一人しか入れない狭さのトイレを使ってるのに
たまたま入ったトイレが「自分の部屋より広い！」って
言いたくなるような解放感のあるトイレだった時
なんだか落ち着かない気持ちになってソワソワして
用を足せないような・・・
そんな、どこか地に足のついてないような
不安感があるのだ。
狭いほうが落ち着く感じがするってのは
お母さんのおなかの中にいるときの心地よさ
みたいな感じなんだろう、きっと。
この狭いおなかの中で、
自分の想い通りに動けなかったときって
「完全に守られた状態で安心の中」にいたよね～
だから、狭いって安心なのだ。
だから、知ってる世界の中だけで生きようとしてしまうし
やったことないことは不安になってしまう。
知ってる世界の中だけで生きていけるなら
そのほうが楽って思ってしまう。
楽に何も考えずに生きるのだとしたら
誰かに言われたとおりに生きる
意思のないロボットみたいなもんだ。
でも、私たちには意思があり
その自分の意思がこの世界を創造している。
だから、狭い安心の世界も創造できるし
広々とした不安定な自由を創造もできる。
不安定さは「怖い」と思ってしまうんだけど
この怖さを受け入れて、怖さから逃げないでみたら
そこには本当の自由ってものがあるんだろうな～
って思うのです。
この世はすでに、不安定の中にあるんだよね。
この不安定さの中で
どれだけバランスをとるか、
どれだけ安定の心でいるか、が
いわゆる
「中庸」というものなのかな、と思うのです。
目指すは、どんなときも、
波打たない湖面のような穏やかな心で在れる自分。
ざわざわしないようにするのではなく
ざわざわしても不安になっても
心が波打つような出来事があったとしても
スッと、中心に戻って
波打たない湖面の状態を思い出せるように。
新しいことを始めるとき
新しい選択肢を選ぶとき
「怖い」って感覚になるんですよね。
怖いって思って尻込みしていると
いつまでも自由は手に入らない。
だから、「怖い」を選べる自分でありたい。
そして
目の前のチャンスを「怖い」と尻込みする方が
安心して新しい自由を選べるように
手を差し伸べられる自分でありたいと思うのです。
怖い、という感覚になるときは
目の前に新しいチャンスがあるときでもあるから。
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