別室送りからの薬物検査 | SAORIGRAPH│サオリグラフ

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【3月27日】

※2017年のだよ!もう1年経ってしまうよ!急いで書くよ!

 

 

 

with my husbandからのwithout youを経てなんとか別室を突破し、カナダへ入国。

「次の便(カナダ→成田)まで24時間近くあるから」

「本当は五大湖でも見ようかと思ったけど・・・」

「別室送りにされるとは縁起が悪い」

「街に出るの、やめようかなぁ・・・」

 

 

そんな事を思いながらバゲージクレームへ。

わたくしのババシャツ色のバックパックが孤独にターンテーブルを流れておりました。

バックパックをピックアップし、出口へ向かいます。

 

 

テケテケテケ

 

 

すると出口付近にいた係員がわたくしに向かって

『◎△$×¥●&%#!!』

と大声で怒鳴りつけてきました。

 

 

 

(´・ω・`)・ω・`) キャー
/  つ⊂  \  怖いー

 

 

 

『お前はここを通れない!』

『そっち(別の通路)へ行け!』

みたいな感じ。

怒鳴らなくたっていいじゃないか!

クソが!カナダのクソが!(暴言)

 

 

「ええーまたぁー??」

もういい加減飽きてきました。

次は一体何があるんですか。

スタンプ押してもらったからいいじゃんか。

 

 

 

誰もいない別の通路を進んでいくと、大きな部屋に出ました。

そこにはアレです、アレ。アレがありました。

荷物のX線検査機。

それもなんだか普通のよりも仰々しい感じの大型のやつです。

 

 

なるほどね。

別室に送られた人は更にここで荷物検査をされる訳ね。

いいよ別に。何も持ってないもん!

 

 

まずはX線検査機に荷物を通します。

異常なし。ほら見ろ!(え?)

 

 

続きまして係員による荷物検査。

バックパックとサブバッグを台の上に置くように指示され、

その後は検査が終わるまで一切荷物に触れてはいけません。

 

 

係員がバックパックを開け、中身を次々と出していきます。

 

衣類にー

カメラにー

充電器にー

お土産にー

 

そんな中、折りたたみ傘(何故か今回持っていた)を手に取り

『こ、これは…ポカーん!』みたいな表情をして固まった係員。

 

 

 

いや、どー見ても傘でしょ。

 

 

 

武器だとか思われたら面倒なので、

「アンブレラ・・・」

と呟いたら係員も頷いて解決。

 

 

 

アンブレラの次に係員が手に取ったのは、お土産が大量に入ったスーパーの袋。

中には豆やココアスティックなど、職場や友人にばら撒く用のお土産が入っていました。

ひらめきココアスティックとは?矢印セントルシアのお土産

 

 

その中からココアスティックを1本取り出した係員。

ココアスティックをまじまじと眺め、そして次の瞬間

 

 

 

 

 

バキッ!!!

 

 

 

 

 

お・・・

 

折りやがった。

 

 

 

 

 

あまりに突然の出来事で呆然とするわたくし。

あんた、これスーパーで買った1本何百円のココアスティックだからいいけどさ。

これが1本5万円する幻のカカオを使った王室御用達のココアスティックだったらどうするのさ!

(そもそもそんなモノ大量に購入したら税関でひっかかるけどな)

 

 

 

そして折るだけ折って席を外した係員。

取り残されたわたくしと荷物、そして折られたココアスティック。

 

「カナダなんか嫌いだ・・・カナダなんか嫌いだ・・・」

と念仏のように唱えるわたくし。

もうメープルクッキー買わないからな!

1人不買運動するからな!

 

 

 

呆然と立ち尽くしていると、係員が戻ってきました。

その手には、何やら検査キットのような物が。

そして、検査キットの小さな試験管に折ったココアスティックの破片を入れ。

そこに更に謎の液体を入れて小刻みに試験管を振り出した。

 

 

 

 

 

 

「わたくしのココアスティックが・・・」

 

 

 

 

 

薬物検査されちゃってる・・・

 

 

 

 

 

確かにこのココアスティック。

色々なスパイスが練り込まれている為か、若干怪しい見た目をしている。

わたくしも何だか急に不安になってきました。

 

 

「スーパーで買ったから何も変な物は入っていないと思っていたけど・・・」
「もしセントルシアでは合法でもカナダ的に違法な成分とか検出されたらどうしよう・・・」

 

 

 

そう、例えば。

南米(ペルーやボリビア)ではコカの葉やコカ茶を日常的に摂取しているし、

旅行者も現地で飲む機会が普通にある。宿にもティーバック置いてあるし。

※コカの成分は高山病の症状緩和にもなる。コカの葉自体はコカイン濃度が低い為依存性や精神作用は非常に弱い

ひらめき参考記事矢印NHK世界遺産第1位のアイツに会いに|ペルー

ひらめき参考記事矢印ダイナマイトなハニー|ボリビア

 

 

でもコカは多くの国で麻薬指定されているので、持ち込みや栽培は厳しく罰せられます。

このように、その国ではOKでも他の国ではNG!なモノが実際にあるのでね。

もしも、このココアスティックに含まれるスパイス的何かが違法成分だったら・・・

どうしよう!くっ、セントルシアの陰謀か!

(セントルシア、とばっちり)

 

 

 

これで薬物検査に引っかかったら、麻薬の密売人として逮捕されるのかな。

誰かカナダまで身元を引き受けにきてくれるかな?

会社で

《コンプライアンス違反:麻薬密売、本日付けで懲戒解雇処分》

とかメール流れるかな。

もうコンプライアンス違反っていうか、普通に犯罪だよ。

 

 

 

色々な考えがぐるぐるする中、試験管をふりふりしていた係員が手を止めた。

ココアスティック成分が抽出された試験管の中の液体をスポイトで吸い、

リトマス試験紙みたいな紙に垂らした。

 

 

 

 

 

おお、神よ・・・

 

 

 

 

 

しばらくリトマス試験紙みたいな紙をじーっと見ていた係員。

その判定は

『・・・(無言)』

おい、喋れよ。

 

 

でも無言のまま『荷物をバックパックに詰めろ』というジェスチャー。

薬物検査、クリアしました!うぇーい!

荷物を詰め終え立ち去る際に、先程まで険しい表情をしていた係員が笑顔で

『気を付けて帰れよ!』

と言ってくれた。なんだ、いい奴じゃないか。

 

 

 

 

 

でも、折られたココアスティックの事は忘れない。

 

 

 

 

 

そんなこんなでカナダは縁起が悪かったので空港から1歩も外に出ず、

成田行きの飛行機搭乗まで空港待機しました(ビビり)

 

その後も、ちょうど日本が桜のシーズンだった為飛行機がオーバーブッキング。

わたくし、最後の最後まで座席が確定せず、またもや帰れない危機。

もう本当にカナダ嫌いだ、と思いました。

 

 

 

でもね、最後の最後で決まった座席がなんだかちょっとアップグレードされて

 

 

ご飯は食器で食べたよ。

美味しかったー!

このお陰で、カナダの事は好きか嫌いかで言ったら

どっちでもない

くらいのレベルまで回復しました。

 

 

 

 

 

こんな感じで終了した新婚旅行。

重度の日焼けで瀕死状態になったり、

帰国時に別室送りにされたり、

結構散々だったけれど。

 

カリブ、めっちゃ楽しかったです!

次カリブ海行く時は、全部の国をアイランドホッピングするぞー☆

以上、2017年3月のカリブ旅でした。

 

 

※年末年始の西アフリカ旅から帰国後、急遽引っ越し、そしてインドへ行った為ブログサボってました。

※この後は結婚式ネタ・西アフリカ旅・インドの事書きます。

※instagramで旅の景色を公開中。良ければ覗いてみてね!

 

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