自分自神の不協和音を浄化する
ココロの調律カウンセラー
石黒沙織（さおりん）です
＊＊＊
今から20年以上前のこと。
就職した病院での入社式がありました。
いろいろ、
それはもういろいろな事情が重なり、
私はナースサンダルを用意できなかったのでした。
白いスニーカーもなく、
上靴になりそうな手持ちは、
どぎついピンクのサンダルだけ。
今日だけ！
今日の勤務が終わったら、
何が何でも急いで白いのを買おう！
いろんな事情があって、
私一人だけ、変な色のサンダルを履いて
入社式に出席しました。
そりゃあもう最悪です。
どんな入社式だったのかは忘れました。
新人薬剤師や看護師たちで
ぞろぞろと細い階段を上る場面だけ
覚えています。
階段は人の目線に足元がくるから。
その時、同期が私の靴を見てギョッとしたから。
どピンクのサンダルで
何か罰則を受けたとか、怒られたとか
そういうことはありませんでしたが、
その時に思ったのは、
自分が非常識な人間だということ。
私は常識がないから、
靴とか用意できる考えを持っていないから、
だからダメなんだって。
私は欠けている。
欠陥人間だから、
人より何倍も努力しなければいけない。
その頃、そう思っていました。
努力するのはいいかもしれない。
だけど、自分を否定して責めるのは
良くない。
努力する理由が良くない。
だから、その努力は、
周りの反感をかうという
望まない結果をうんでしまいました。
今なら、
どうしてもピンクのサンダルしか
なかったとしても、
自分を欠陥だとは思いません。
間違えた。失敗した。
それは思うけれど、
自分がダメな人間だとはならない。
間に合わなかったなら、
次は早めに準備しようとか、
誰かに助けを求めようとか、
改善する方に思考が向きます。
そして、ピンクのサンダル入社式は、
ネタにする？！
今の時代なら、
多様性でなんとか誤魔化せたかな？
あー、でも、ピンクのナースサンダルは
存在するけれど、薄い色だ。
それは、汚れを目立たせるという衛生のためだから、
濃いピンクは、やっぱりアウト。
私は、明らかに、正真正銘失敗しました。
この時期、入社式のニュースを見ては、
ピンクのサンダルを思い出す。
でも、それを自分責めの材料にせず、
そこからどう成長するのかに目を向けられると、
苦い思い出じゃなく笑い話へと
変えられるはず。
ダメな人なんて一人もいないです。
全員、改善する力を持っているから。
最後までお読みいただきありがとうございました
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