チャットモンチーという女性バンドが来年の7月に解散するというニュースを受けて、久しぶりに彼女らの曲を聴いている。
中学の頃に初めて知って、よく聴いていたバンドだった。高校受験の時も、高校入学後も、私が大学生になってバンドからメンバーが1人抜けても、事あるごとに聴いていたバンドだった。
昔聴き込んでいた曲を改めて聴き直すとその頃のことを思い出す。帰宅後すぐ学習机に向かってラジオを聴きながら勉強していた中3の頃や、友達と行ったカラオケ、好きな人とハマってよく口ずさんでいたときのこと。
最近よく思うのだけど、音楽ってすごく思い出と結びつく。
有線なんかで流行ったJ-POPが流れるとあれやこれやと色々な記憶が出てくる。
でも、人の機能的には五感でいうと聴覚より嗅覚の方が記憶と結びつきやすいそう。(なにやら鼻の中に脳の記憶中枢かなんやらと関係が強いなにかがあるらしい。)
ただ私は、音楽の方がそれが強いと思う。
音楽によるそれは、「記憶が蘇る」というより「自分の心が過去に行く」という感じになる。脳じゃなくて心が動いている感じ。
例えば、通りすがった人から昔慕っていた人の匂いがしたとき、頭にその人の顔が思い浮かぶ。その人がした表情やらなんやらを思い出して、それで終わりだ。
でも、ある曲を聴くと私はそれを聴きながらすごく悲しい気持ちで夜の京都を歩いていた自分の感情に戻る。まるで今、自分が何ヶ月も前のその瞬間にいるみたいに心が同じ(と思える)状態になる。
悲しい記憶だけじゃなくて、高校の時の体育祭で使った音楽なんかを聴いても、皆で体育館横で踊りを練習していたときにワープする。
何でだろうと考えてみて、思いつくのはこの2つ。
・一曲でもある程度の長さがある(3-5分程度)から感情と結びつきやすい(匂いは割とすぐ消える)
・音楽を流すだけなので再現が簡単(匂いは完全に再現するのが難しい。特に、長い間匂うことになる「家」特有の匂いなどはワープ出来る可能性は高くなるが、色々混じった匂いなのでそこ以外で嗅ぐことがほとんど無い。(例:おばあちゃん宅、留学先のホストファミリーの家など))
何か他にも理由はありそうなので、ときどきこの、手軽に出来るタイムワープ術を使って心を行ったり来たりさせながら考えていきたい。