昨日は〈TOHOシネマズ日本橋〉にて『波紋』を観ました。
老々介護や夫の失踪などの日常の絶望に対し、新興宗教に救いを求める主婦の物語。
監督は『かもめ食堂』の荻上直子さん。
主演は、ご贔屓の筒井真理子さん☆
さて、如何なもんでしょうか…
演出に時折「?」な箇所があるものの、その実、人間の複雑さが描かれていてお見事。
そんな複雑さを描いた荻上監督の脚本もグッドなのですが、矢張り筒井さんの演技に負うところが大きいです。
『アンチポルノ』や『よこがお』同様、今回も〈筒井節〉とも云える、狂気をはらんだ演技が堪りませんでした。
キムラ緑子さん演じる新興宗教のリーダーに無言のまま微笑みかける場面、並びに、棺桶から腕がぼろんと出てきた時に笑いが止まらなくなる場面は、筒井さんの真骨頂。
白眉は、枯山水を崩しておいてからの雨中のフラメンコ。
あと、清掃員役の木野花さんも良かったナ?
実人生に於いて培われた人間味が静かに爆発してるような感覚。
「ストレートに差別すんねェ?」の台詞のパンチ力が強く、心の中で爆笑しちゃいました♪
その後、静かにしんみりと「でも、人間てそういうところあるもんねェ?」的な事を仰る説得力たるやハンパないです。
実は人間讃歌、筒井さんの名演にてお楽しみください!
最後に…
立川志の太郎さんが出てて、びっくりドンキーでした(笑)。
もひとつ最後に(←ぢゃあ、手前の最後ぢゃねえぢゃん)…
本作観たら無性に餃子が食べたくなり、銀座まで歩いてチョー久々に〈天龍〉の餃子を食べちゃいました!美味い♪アナタもきっと食べたくなる筈☆