昨日は〈国立演芸場〉に於いての一門会が終わると、そのまま鳳笑ちゃんと2人で日比谷へ。
只今〈TOHOシネマズ シャンテ〉にて【ゴダール映画祭】が行われてるんすわ。
来たる12月3日で御年80歳を迎えるフランス映画界の巨匠ジャン=リュック・ゴダールの新作『ゴダール・ソシアリスム』の公開を記念して、その公開に先立ち『勝手にしやがれ』をはじめとした過去の名作群が上映されるとです。
「ちんぷんかんぷんだけど、何となく素晴らしい」と、曖昧にゴダールをリスペクトしている我々2人が観たのは、最高傑作と名高い『気狂いピエロ』。
私がコレを初めて観たのは、大学1年の頃。
貪るように映画を観始め「映画好きならジャン=リュック・ゴダールは避けて通れないな…」と通ぶり始めた時代でした。
劇場は、渋谷の〈ユーロスペース〉(←今の〈シアターN渋谷〉の場所にあった頃ね)。
あの衝撃は、今でも忘れられません。
映画が始まって間もなくでしたでしょうか…
あっという間に撃沈、そして爆睡… (-_-;)
気付いたら有名過ぎるラストシーンの直前で…物凄い衝撃の睡魔でした。
あれから14年振りに挑みます。あれから少しは大人になったから、もう眠る事はないでしょう…多分。さてさて、如何なもんでしょうか?
ウン♪
矢張り、ちんぷんかんぷんだね! O(≧∇≦)o
冒頭の「ベラスケスは…」から始まり、飛び出す台詞はバッカラコ~ンな訳わからなさ。
ゴダールが、アンナ・カリーナに惚れてるのがようわかるのよ。壮大なるアンナ・カリーナのプロモーションビデオってところかな?
然し、矢張り映画史に残る傑作です(←説得力ない?)。
今観てもちっとも古くないジャン=ポール・ベルモンドとアンナ・カリーナのファッションも、人を食ったような音楽や展開の外し方も、堂々たるロングショットも、原色を基調としたポップな色使いも、それを映すラウル・クタールの撮影も、全てが〈圧巻〉の一言…故にDVDで観るよりも、映画館の大画面で観る事を強くオススメ致します。
真っ暗闇の中を点滅するヘッドライト、川の中を歩く2人、黒煙を上げるのを尻目に殺し歩いていく2人、爆発してゆっくりとパンしていくラスト…此の作品は、正に〈詩〉です。
鳳笑ちゃんと余韻に浸りながら、帰路に着きました。皆様、此の機会をお見逃しなく! (>_<)
ゴダールもイーストウッドも同い年。イーストウッドの新作『ヒアアフター』の公開も待ち遠しい!お二人とも、映画界の為にも長生きして下さい… m(__)m
追伸…『気狂いピエロ』は、体力のある時に観る事をオススメします。