自己開示、自己呈示には人間関係を形成したり調整したりする機能などがあります。
相手との距離を近づけ信頼のできる人間関係を築くためにはそれぞれの違いを理解しておくことが大切です。
■自己開示とは？
他人に自分をさらけ出すこと。自分のことを相手に正直に伝えることです。
最初から自分の全てを相手にさらけ出すわけではありません。
自己開示の機能には
・自分自身に対して様々な効果をもたらす個人的機能
・自分と相手との関係について様々な効果をもたらす対人的機能
この二つがあります。
■個人的機能には、感情浄化機能・自己明確化機能・社会的妥当化機能があります。
➡感情浄化機能
自己開示をして気持ちを吐き出すことによって、感情浄化（カタルシス）が生じる
➡自己明確化機能
話したりしているうちに、当初は曖昧だった意見や考え方が整理され、明確になってくる。
➡社会的妥当化機能
自分の意見や考え方を相手に話すことで相手からの客観的な意見や考え方を聞くことが出来るので、自分の能力や意見の社会的妥当性が分かる
■対人的機能には、二者関係の発展機能・親密感の調整機能・社会的コントロール機能
があります。
■自己呈示とは？
自分のことをごまかして相手に伝えること。
自己に関する情報を調整して主に言語的コミュニケーションによって伝達する事。
これは必ずしも悪いことではなく、本当のことを言わないことは、トラブルを避けたり、他者とうまく付き合っていくためにも必要なスキルでもあります。
自己呈示の種類は、防衛的自己呈示・主張的自己呈示があります。
➡防衛的自己呈示
相手から否定的な印象をもたれそうなときに、印象を改善したり自分を守るために行う。
否定的印象の改善を目指すもの。具体的には以下のようなものがあります。
①弁解
②正当化
③謝罪
④セルフ・ハンディキャッピング
⑤社会志向的行動
➡主張的自己呈示
相手から報酬を引き出したり、肯定的な印象を得るために行う。
具体的には以下のようなものがあります。
①取り入り
②自己宣伝
③示範
④威嚇
⑤哀願
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